皆さんこんにちは!
LiSMOtechデザイナーの原です!!
早速ですが、2022年も10月に差し掛かりますね。
そんな時代に、まだOOUI(オブジェクト指向UI)を「知らないよ」「最近よく耳にする」「何だそれは美味いのか」って方は必見です!!笑
現在では基本的なUIデザインのテクニックとして浸透しており、
まだまだトレンドと言えるプロダクト改善に有効な手法でしょう。
今回はそんなOOUI(オブジェクト指向UI)の設計手法やメリットなどを解説していきたいと思います!!
OOUI=オブジェクト指向UI とはUI設計の手法の一つです。
「UIデザイン」といえば、一般的には色合いやタイポグラフィ、レイアウトなどビジュアル面を整えることと捉えられがちですが、UX5段階モデルで言うところの構造→表層までを指し、OOUI(オブジェクト指向UI)は「構造」の領域に当たります。
はじめに、そんなOOUIとは具体的にどんなものなのか、意味や基本的な内容について解説します。
OOUI=オブジェクト指向の「オブジェクト」とは、ユーザーの関心の「対象」「目的」または「目当てのもの」のことを指します。
GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)のオブジェクト指向性を活かし、「名刺→動詞」の順序で視覚的に操作できるようにする、ユーザーの操作を手がかりにするタスク指向と対照的な設計手法というわけです。
例えば、皆さんの生活に置き換えて考えてみると、
コンビニに買い物に行った時、店内に陳列されている商品が「オブジェクト」です。
また、ECサイトで洋服を購入する時の「オブジェクト」は、画面に並んで表示されている商品のことです。
これらの、ユーザーの目当てとするもの(オブジェクト)を起点にしたUI設計、それがオブジェクト指向UIです。
UI設計は大きく分けて「オブジェクト指向UI」と「タスク指向UI」の2通りに分けられます。
双方の違いは、オブジェクト(目当てのもの・対象物)を起点にしているのに対して、タスク(アクション・行動)を起点に設計しているかの違いです。
それでは、より具体的に身近な例からオブジェクト指向とタスク指向の違いを見てみましょう。
『タスク指向UI』
タスク(アクション・行動)を起点に設計する手法。
【具体例】じゃらんnet・・・宿・ホテル予約サイト
①検索方法を選択→②エリアを絞り込む→③宿泊施設一覧が表示
今回の例では、まず検索方法(タスク)が表示され、エリア絞り込みを行うことで宿泊施設の一覧ページが表示されています。
『オブジェクト指向UI』
オブジェクト(目当てのもの・対象物)を起点に設計する手法。
【具体例】一休.com・・・宿・ホテル予約サイト
①エリア・条件毎の一覧表示から選択→②目当ての宿を選択→③客室一覧が表示
今回の例では、ページトップに条件検索バーも用意されているがメインはオブジェクト指向UIで設計されている。
最初から、ある程度絞られた一覧(オブジェクト)が表示されておりそこから宿を選択し、予約ボタンを押すことでさらに詳細な客室一覧(オブジェクト)が表示されています。
OOUIのメリットはユーザー側のメリットと開発側のメリットに分けられ、OOUIのメリットは「ユーザーが直感的に操作できるだけでなく、構造が比較的シンプル」なところにあります。
タスク指向UIでは、ユーザーは決められたルートを選択して、決められた手順で操作することしかできません。
しかし、オブジェクト指向UIでは、操作の自由度が高く、目的までの道のりもユーザーに委ねられています。
日常生活に近い自由度の高い操作感を設計することで、ユーザーは自分なりの使い方で目当てのものを探すことができます。
自分なりの使い方は、ユーザーの「楽しさ」「学習意欲」につながります。
ユーザーが楽しみく主体性を持って使うと言うことは、結果的に効率が上がり、プロダクトの価値を最大限に引き出すことができるでしょう。
変わって開発側のメリットとしては、設計の構造が比較的シンプルになるところです。
ここまでご説明したように、タスク指向UIは要件が増えてしまい設計する画面数も必然的に増えてしまう傾向にあります。
設計がシンプルになることで制作チームでの連携もスムーズに行うことができます。
比較的自由度が高く、メリットの多いオブジェクト指向UIですが、全てこの設計にすればうまくいくとは限りません。
例えば、役所で手続きを行う端末やATMなどではタスク指向UIが向いているでしょう。
なぜなら、ユーザーをエラーなく誘導させるため、定型の操作を正しいフローで導く必要があるからです。
また、不動産サイトのような検索サイトでは、ユーザーニーズが潜在化しているため、「エリアから探す・駅名から探す」など、先に検索軸を絞った方が効率的でしょう。
オブジェクト(物件)をおすすめ表示や、おすすめエリア毎などで再検索させることは非効率的と言えるでしょう。
このように、必ずしも全てのプロダクトを OOUIで設計すればいいと言うわけではなく、ユーザーニーズや状況に従って、適材適所で使い分けることが大切です。
今回は OOUIについて解説していきましたが、いかがでしたでしょうか!
オブジェクト指向UIとタスク指向UIの両者のメリットを理解し、ご自身のプロダクトがどちらの設計手法が適しているのかを見極め設計する事でユーザーの「使いやすさ」に繋がります。
是非、ご自身のプロダクトのUI改善に本記事を参考にしてみてください!
では、ご拝読ありがとうございました!!
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