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検索語句レポートの見方と除外キーワードの決め方

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広告運用で最も費用対効果の高い作業は、新しいキーワードを追加することではありません。成果につながらない検索語への配信を止めることです。

キーワードを1語追加してもクリックが増える保証はありませんが、無駄な検索語を除外すれば、その分の広告費は確実に別の語へ回ります。

この記事では、検索語句レポートの見方と、除外キーワードを決める判断基準、そして除外しすぎて起きる問題までを解説します。

この記事でわかること

・検索語句とキーワードの違い

・除外すべき検索語の5分類

・除外の判断基準(何件見てから決めるか)

・除外しすぎて起きる問題

・確認の頻度と運用への組み込み方

検索語句とキーワードの違い

キーワード 検索語句
意味 広告主が設定した語 実際に検索された語
決める人 広告主 検索した人
一致の幅 マッチタイプで決まる 設定した語と完全に同じとは限らない
確認場所 キーワード一覧 検索語句レポート

この2つを混同していると、「設定した語で配信されている」と誤解します。マッチタイプの設定によっては、意図しない語で配信されます。

マッチタイプの仕様は変更されることがあるため、各媒体の公式ヘルプで最新の情報を確認してください。

キーワード一覧を見ていても、実際に何で配信されているかは分かりません。

見るべきは検索語句レポートです。

除外すべき検索語の5分類

# 分類 例(外壁塗装業の場合) 判断
1 明確に対象外 外壁塗装 求人/外壁塗装 diy 即除外
2 商圏外 外壁塗装 大阪 地域設定と併せて確認
3 情報収集のみ 外壁塗装とは/外壁塗装 種類 一覧 CVしなければ除外
4 競合・他社名 ◯◯塗装 評判 状況により判断
5 無関係 外壁 意味/塗装 資格 即除外

1番目と5番目は即座に除外して問題ありません。求人を探している人、自分で塗ろうとしている人は、顧客になりません。

3番目の扱いに注意

情報収集段階の検索語は、判断が分かれます。

  • 即座にCVしない:検討の入口であり、その場では問い合わせない
  • 後日CVする可能性はある:認知して後から戻ってくる
  • 広告で取るには効率が悪い:クリック単価に対してCV率が低い
  • コンテンツで取るほうが向く:記事で受け、資料や事例へ誘導する

結論としては、広告からは除外し、コンテンツ側で受けるのが効率的です。同じ検索語でも、広告で取るかコンテンツで取るかで費用構造がまったく違います。

4番目(競合名)の判断

状況 判断
CVが取れている 継続してよい
CPAが高い 除外を検討
クリック単価が高騰している 除外を検討
比較検討層を取りたい 比較コンテンツを用意したうえで継続

競合名での出稿は、広告文や遷移先の表現に注意が必要です。他社の名称の使用については、各媒体の商標に関するポリシーと関連法令を確認してください。

除外の判断基準

「何件のクリックを見てから判断するか」が実務上の論点です。

状況 判断 理由
明らかに対象外(求人、DIY等) クリック数に関係なく即除外 CVする可能性がない
対象内だがCVしていない 一定のクリックが貯まってから 偶然CVしていないだけの可能性
クリック数が少ない 様子を見る 判断材料が不足
CVはあるがCPAが高い 入札調整を先に試す 除外は最後の手段

2番目で「何クリックで判断するか」は、自社のCV率から逆算してください。平均CV率が5%なら、20クリックで1件CVする計算です。この場合、5クリックでCVがなくても判断できません。

目安としては、「平均CV率の逆数の2〜3倍のクリック数」を見てから判断すると、偶然による誤判断を減らせます。

除外しすぎて起きる問題

除外は有効な作業ですが、行きすぎると別の問題が生じます。

やりすぎの状態 起きること
CVしていない語をすべて除外 配信量が減り、自動入札の学習が進まない
広く除外設定を入れる 意図しない語まで止まる
除外リストが数百件 管理できず、必要な語を止めていても気づかない
CV前提で短期間に判断 たまたまCVしなかった語を止めている
除外だけで改善しようとする 配信の母数が縮小し続ける

1番目が最も起きやすい失敗です。配信量が減ると自動入札の学習データが不足し、全体の効率が落ちます。除外は「明らかに不要なもの」に限定してください。

2番目については、除外の一致方法に注意が必要です。広い範囲で除外設定を入れると、その語を含む検索すべてが止まります。「無料」を除外したら「無料見積もり」も止まった、というケースが典型です。

除外リストの整理

  1. 共通の除外リストを作る:全キャンペーンに適用する明らかな対象外語
  2. キャンペーン固有の除外は分ける:混ぜると管理できない
  3. 定期的に見直す:状況が変わって必要になる語もある
  4. 除外した理由を記録する:担当者が変わったときに判断できる

4番目を残しておくと、後任者が「なぜこれが除外されているのか」を判断できます。記録がなければ、外すべきか残すべきか分かりません。

除外以外の打ち手

意図しない検索語で配信されている場合、除外以外の対処もあります。

原因 除外以外の対処
マッチタイプが広すぎる マッチタイプを絞る
キーワードが抽象的 より具体的な語に変える
広告文が対象を絞れていない 広告文で対象を明示する
地域設定が広い 配信地域を見直す
自動化の設定が広く配信している 設定の対象範囲を確認する

3番目は見落とされがちですが有効です。広告文に「法人向け」「千葉市限定」「施工のみ」といった条件を明記すると、対象外の人はクリックしなくなります。クリック率は下がりますが、無駄なクリック費用が減ります

広告文の関連性についてはGoogle広告の品質スコアとは?改善すべき指標と無視してよい指標で解説しています。

確認の頻度

配信規模 確認頻度 理由
配信開始直後 週2〜3回 想定外の語が多く出る
開始1か月以降 週1回 新しい語の発生を確認
安定運用時 2週間〜月1回 大きな変動がなければ十分
新キャンペーン追加時 その週は毎日 設定ミスの早期発見

配信開始直後の確認が最も重要です。設定の想定と実際の配信がずれている場合、早く気づくほど無駄が少なくなります。

よくある失敗

失敗1:検索語句レポートを見ていない

設定した語で配信されていると誤解したまま、無駄な費用が発生し続けます。

失敗2:CVしていない語をすべて除外する

配信量が減り、自動入札の学習が進まなくなります。

失敗3:少ないクリック数で判断する

自社のCV率から、判断に必要なクリック数を逆算してください。

失敗4:広い範囲で除外設定を入れる

意図しない語まで止まります。「無料」を除外して「無料見積もり」が止まる例が典型です。

失敗5:除外した理由を記録しない

後任者が判断できず、外すべき除外が残り続けます。

よくある質問

Q. 除外キーワードは何件くらいが適切ですか?

件数の基準はありません。ただし数百件に及ぶ場合、管理できていない可能性があります。共通リストとキャンペーン固有を分け、定期的に見直してください。

Q. 除外するとクリック数が減りますが問題ないですか?

対象外の検索語であれば問題ありません。確認すべきはCV数とCPAです。クリック数が減ってCV数が変わらなければ、改善しています。ただし配信量が大きく減ると自動入札の学習に影響するため、除外しすぎには注意してください。

Q. どこで検索語句レポートを見られますか?

各媒体の管理画面に該当のレポートがあります。名称や表示項目は変更されることがあるため、公式ヘルプで最新の情報を確認してください。なお、すべての検索語が表示されるわけではありません。

Q. 自動入札を使っている場合も除外は必要ですか?

必要です。自動入札は与えられたデータの中で最適化しますが、明らかに対象外の検索語を自ら判断して止めるわけではありません。むしろ配信範囲が広がりやすいため、確認の重要度は上がります。

Q. 除外した語を後から戻すことはできますか?

できます。ただし、戻した理由と時期を記録してください。記録がないと、同じ検討を繰り返すことになります。

まとめ

広告運用で最も費用対効果の高い作業は、成果につながらない検索語への配信を止めることです。キーワードの追加と違い、除外は確実に無駄を減らします。

見るべきは検索語句レポートです。キーワード一覧では、実際に何で配信されているか分かりません。

除外の判断は分類ごとに変えてください。求人・DIY・無関係な語はクリック数に関係なく即除外、情報収集段階の語は広告ではなくコンテンツで受ける、対象内の語は自社のCV率から必要なクリック数を逆算してから判断します。

一方で、除外しすぎると配信量が減り、自動入札の学習が進まなくなります。除外は「明らかに不要なもの」に限定し、広告文で対象を明示するといった別の打ち手も併用してください。

当社では広告運用代行として、日々の除外作業から予算配分の設計までを一貫して行っています。資料では運用の考え方をまとめていますので、自社のアカウントを見直したい方はぜひダウンロードしてご活用ください。

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