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LP制作費用の相場は?価格帯別の内訳と成果から逆算する予算の決め方

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LP(ランディングページ)の制作費用を調べると、5万円から100万円超まで幅のある金額が出てきます。この幅は品質差だけでなく、見積に含まれている工程の範囲が会社ごとに違うことによって生まれています。同じ「50万円」でも、構成設計と原稿作成が含まれるものと、支給されたデザインをコーディングするだけのものでは、まったく別の買い物です。

そして、LPの費用が高いか安いかは、相場と比べても判断できません。判断できるのは「そのLPで、いくらの成果を、どのくらいの期間で回収するか」だけです。制作費30万円のLPでも、広告費を月30万円投じてCVRが1%しか出なければ、事業としては失敗しています。

この記事では、価格帯別に何が含まれるかを整理したうえで、見積書の読み方、工数からの検算方法、成果から逆算して予算を決める手順、そして成果を出すLP構成のチェックポイントまでを解説します。

この記事でわかること

・価格帯別にLP制作で「含まれる工程」と「含まれない工程」の違い

・見積書で確認すべき項目と、工数×単価で妥当性を検算する方法

・見積に入っていないことが多い5つの追加費用

・安いLPが結果的に高くつく構造をシミュレーションで確認

・成果から逆算してLP予算を決める4ステップと回収期間の計算式

・成果を出すLP構成のブロック別チェック項目

結論:LP制作費の妥当性は「工程の範囲」と「回収計算」で決まる

LPの見積を評価する軸は2つだけです。

判断軸 確認すること 判断できないこと
工程の範囲 構成設計・原稿・デザイン・実装・計測のどこまでを誰がやるか 金額の大小だけを他社と比較しても意味がない
回収計算 そのLPで見込むCV数・粗利で、制作費を何か月で回収できるか 「相場より安いから得」という判断は成立しない

LPは「作って終わり」の成果物ではなく、広告費と組み合わせて初めて成果を生む装置です。そのため、制作費だけを切り出して安さを比較すると、広告費側で損失が出ていても気づけません。この記事では最後にその計算方法まで示します。

比較すべきは金額ではなく「含まれる工程」。評価すべきは価格ではなく「回収期間」。

相見積もりを取るときは、必ず工程の範囲を揃えてから金額を比べてください。

LP制作費用の相場|価格帯別にできること・できないこと

制作会社が公開している料金表を見比べると、LP1本の費用はおおむね次のように分布します。案件数が多いのは30万〜60万円の帯です。

価格帯 主な依頼先 含まれることが多い工程 向いているケース/注意点
〜10万円 フリーランス・クラウドソーシング・テンプレート テンプレートへの流し込み、コーディングのみ 原稿とデザイン方針が自社にある場合に限る。構成設計は期待できない
10万〜30万円 フリーランス・小規模制作会社 オリジナルデザイン(1〜2案)、コーディング 原稿を自社で用意できる場合。戦略設計・ライティングは別途
30万〜60万円 中小制作会社 ヒアリング、構成設計、原稿作成、オリジナルデザイン、実装、計測の基本設定 最も案件数が多い帯。新規でLPを立ち上げる場合の標準的な選択肢
60万〜100万円 制作会社・広告代理店 上記+撮影、競合調査、複数パターン制作、公開後の改善提案 広告費を月50万円以上投じる、または高単価商材の場合
100万円〜 大手制作会社・総合代理店 上記+大規模な調査、ブランド設計、動画、多言語、システム連携 企業ブランドと直結する案件。小規模事業では過剰になりやすい

同じ「50万円」でも中身は同じではない

価格帯の表で最も重要なのは金額ではなく「含まれる工程」の列です。50万円の見積が2社から出てきたとき、片方は原稿作成を含み、もう片方は「原稿は貴社支給」となっているケースは珍しくありません。

LPの原稿(構成とコピー)は、外部に依頼すれば10万〜30万円程度が別途かかる工程です。自社で書く場合も、担当者の工数として数日分は必要になります。ここを見落とすと、安く発注したつもりが、社内工数と追加費用で結局同じか、それ以上になります。

価格帯を1段上げるべきかの判断基準

  • 広告費を月30万円以上投じる予定がある → 制作に30万〜60万円をかけてCVRを取りにいくほうが合理的
  • 商材の粗利単価が高い(1件10万円以上) → CV1件の価値が大きいため、構成設計と原稿にコストをかける価値がある
  • テスト目的で市場の反応を見たい → まず低価格帯で出し、反応があってから作り直す判断もある
  • 広告を出す予定がない(SEO・SNS流入のみ) → LP単体より、既存サイトの改善が先になることが多い

費用の内訳|見積書のどこを見るか

LP制作は次の工程に分解できます。見積書がひとまとめの「LP制作一式」になっている場合は、この分解で内訳を出してもらってください。工程が言語化できない会社は、進行中の認識ズレも起きやすくなります。

工程 内容 目安工数 省略された場合に起きること
ヒアリング・要件定義 ターゲット、訴求軸、CV地点、流入チャネルの確認 0.5〜1人日 広告のキーワードとLPの訴求がずれ、CVRが上がらない
構成設計(ワイヤーフレーム) ブロック構成、情報の順序、CTAの配置 1〜2人日 情報が並んでいるだけのページになり、読み進められない
原稿・コピーライティング 見出し、本文、CTA文言 2〜4人日 社内文書の転記になり、訪問者の疑問に答えられない
デザイン ファーストビュー、各ブロック、レスポンシブ 3〜5人日 見た目は整うが、視線誘導が設計されていない
コーディング・実装 HTML/CSS/JS、表示速度、スマホ対応 2〜4人日 表示が遅い、スマホで崩れる。速度はCVRに直結する
フォーム設置 入力項目、エラー表示、自動返信 0.5〜1人日 項目が多すぎる標準フォームのままになり、離脱が増える
計測実装 GA4・GTM設定、CV計測、ヒートマップ 0.5〜1人日 改善の根拠が取れず、次に何を直すか決められない
撮影・素材 写真撮影、イラスト、素材購入 案件による フリー素材だけになり、信頼性と独自性が落ちる

工数×単価で検算する

見積の妥当性は、次の式で概算できます。Web制作の人日単価は会社規模や地域で差がありますが、一般的な中小制作会社では3万〜6万円程度が目安です。

制作費の目安 = 合計工数(人日)× 人日単価 + 実費(素材・撮影)

上の表の工程をすべて含めると、合計はおおよそ10〜18人日です。人日単価4万円で計算すると40万〜72万円となり、実際の中心価格帯とおおむね一致します。逆に、全工程込みで15万円という見積が出てきた場合、どこかの工程が実施されないか、極端に薄くなっていると考えるのが自然です。

この検算の目的は値切ることではありません。安い理由を特定して、その工程を自社で埋められるかを判断するためです。原稿を自社で書けるなら安い見積でも成立しますし、書けないなら含まれている会社を選ぶべきです。

見積に入っていないことが多い5項目

項目 見落とすとどうなるか
原稿・コピーの作成 「貴社支給」と小さく書かれていることがある。社内工数が数日発生する
写真・撮影 フリー素材のみになる。店舗・サービス系では信頼性に直結する
計測タグの実装 公開後にCVRが分からず、改善の判断ができない
修正回数の上限 「デザイン修正2回まで」など。超過分は追加請求になる
公開後の改修 数字を見て直す工程は別契約であることが多い。LPは公開後の改善で伸びる

「安いLP」が高くつく構造|CVRの差は広告費に跳ね返る

制作費の差は一度きりですが、CVRの差は広告費を投じ続ける限り毎月効いてきます。仮の数値でシミュレーションします。

前提:月間広告費30万円、クリック単価300円(=月1,000クリック)、CV1件あたりの粗利3万円。

A:制作費15万円のLP B:制作費50万円のLP
想定CVR 1.5% 3.0%
月間CV数 15件 30件
月間粗利 45万円 90万円
月間の広告費差引後 15万円 60万円
制作費の回収 1か月 1か月未満
6か月後の累計利益(制作費控除後) 75万円 310万円

CVRが2倍違えば、6か月で200万円以上の差になります。制作費の35万円の差は、この差の前ではほとんど意味を持ちません。

もちろん、制作費を上げれば必ずCVRが上がるわけではありません。ここで言いたいのは「広告費を投じる予定があるなら、制作費の節約より、CVRを1ポイント上げる投資のほうが期待値が高い」ということです。

逆に、広告を出す予定がない、または月5万円程度の少額であれば、この構造は逆になります。その場合は低価格帯で作り、反応を見てから作り直す判断が合理的です。

成果から逆算してLP予算を決める4ステップ

「相場がいくらか」ではなく「いくらまで出してよいか」を先に決めます。

  1. 目標CV数を決める:月に何件の問い合わせ・申込が必要かを、売上目標から逆算する
  2. 想定CVRを置く:既存サイトの実績があればその数値、なければ1〜3%の範囲で保守的に置く
  3. 必要な流入量と広告費を出す:目標CV数 ÷ 想定CVR = 必要セッション数。× 想定CPC = 月間広告費
  4. 回収期間から制作費の上限を決める:下の式で計算し、許容できる回収期間に収まる金額を上限とする

制作費の回収期間(か月)= 制作費 ÷(月間CV数 × CV1件あたり粗利 − 月間広告費)

分母がマイナスになる場合、そもそも広告とLPの組み合わせが成立していません。制作費の議論より先に、商材の粗利かCPCの前提を見直す必要があります。

回収期間の目安は、広告を継続する前提なら3〜6か月以内です。これを超える場合は、価格帯を1段下げるか、既存ページでの検証を先に行うほうが安全です。

LP予算は「相場×交渉」ではなく「目標CV数 → 想定CVR → 広告費 → 回収期間」の順で決めます。

回収期間が6か月を超える見積は、金額ではなく前提条件を疑ってください。

成果を出すLPの構成|ブロック別の役割とチェック項目

LPの構成は業種を問わず、次の順序が基本になります。順序を入れ替えるなら、入れ替える理由を説明できることが条件です。

ブロック 役割 よくある失敗 確認する指標
ファーストビュー 誰向けの何かを3秒で伝え、続きを読む理由を作る 会社のキャッチコピーだけを大きく置く スクロール率、直帰率
課題提起・共感 訪問者が自分ごととして認識する 課題が抽象的で誰にでも当てはまる FV下部までの到達率
解決策の提示 自社のサービスがどう解決するかを具体化する 機能の羅列になり、便益が伝わらない 中間CTAのクリック率
証拠(実績・お客様の声) 言っていることが本当だと示す 抽象的な賞賛コメントだけを並べる 該当ブロックの滞在時間
差別化・選ばれる理由 他社ではなく自社を選ぶ理由を示す 「丁寧」「安心」など他社も言える表現 比較検討層の離脱率
料金・プラン 検討の最大のハードルを解消する 料金を一切載せず問い合わせに誘導する 料金ブロックからの離脱率
よくある質問 残った不安を潰す 商品説明の繰り返しになっている FAQ展開率
CTA(申込・問い合わせ) 行動を1つに絞って促す 複数の異なるCTAが並び、迷わせる フォーム到達率、完了率

ファーストビューで大半が決まる

広告から流入したユーザーは、広告文で期待した内容がファーストビューにあるかを確認します。ここが一致していないと、ページの質にかかわらず離脱します。広告のキーワードや訴求文と、FVの見出しは必ず対応させてください。

CTAは1種類に絞る

「無料相談」「資料ダウンロード」「電話」「LINE」を同列に並べると、選択の負荷でCV率が下がります。主CTAを1つ決め、他は補助として小さく置きます。どれが主かは、商材の検討期間で決まります。検討期間が長い商材ほど、資料ダウンロードなど心理的負荷の低いCVを主に置くほうが総CV数は増えます。

フォームは項目数がすべてではない

入力項目を減らすことは有効ですが、減らしすぎると営業側で電話がつながらず、商談化率が落ちます。フォーム最適化は「CV数」ではなく「商談化した数」で評価してください。

費用を下げてよい箇所・下げてはいけない箇所

項目 判断 理由
撮影 下げてよい(条件付き) 既存の写真資産があれば流用可能。ただし人物・現場写真は信頼性に直結する
アニメーション・動的演出 下げてよい CVRへの寄与は限定的。表示速度を落とすリスクのほうが大きい
デザイン案の複数提出 下げてよい 案を増やすより、1案を数字で改善するほうが効率的
構成設計 下げてはいけない ここが崩れると、以降のデザイン・原稿の質が上がっても成果が出ない
原稿・コピー 下げてはいけない LPの成果に最も影響する。自社で書くなら工数を確保する
計測実装 下げてはいけない 数字が取れないLPは改善できず、以後の投資判断ができない
表示速度・スマホ対応 下げてはいけない 広告流入の多くはスマートフォン。表示が遅いと広告費が無駄になる

依頼先別の比較|どこに頼むべきか

依頼先 費用感 対応範囲 向いているケース/リスク
フリーランス 5万〜30万円 デザインまたは実装が中心。得意領域に偏る 予算が限られ、原稿と方針が自社にある場合。稼働停止リスクがある
小〜中規模の制作会社 30万〜80万円 構成設計から実装まで一貫。広告連携の可否は会社による 標準的な選択肢。広告も見る会社なら計測まで任せられる
広告代理店 50万〜100万円 広告運用とセット。CVRを前提に設計される 広告出稿が確定している場合。制作単体では割高になりやすい
LP作成ツール(自社構築) 月額数千円〜 テンプレート内で自社作成 検証段階や社内リソースがある場合。デザインの自由度と独自性は限定的

選定で見るべきは実績数ではなく、公開後の数字をどう扱うかを説明できるかです。「納品して終わり」なのか、「CVRを見て改善提案まで行うのか」で、同じ金額でも得られるものが変わります。

LPを作る前に確認すべきこと

LP制作が最適解ではない場合もあります。発注前に次を確認してください。

  1. 広告予算が確保されているか:LPは基本的に検索エンジンからの自然流入を集めにくい構造です。流入手段がないままLPだけ作っても、閲覧されません
  2. 既存ページで検証できないか:既存サイトのサービスページに広告を流し、CVRとキーワードの反応を先に確認できるなら、その数字を持ってLPを設計するほうが精度が上がります
  3. 計測環境が整っているか:GA4とコンバージョン計測が動いていない状態では、新LPの良し悪しを判断できません
  4. 問い合わせ後の対応体制があるか:CVが増えても、折り返しが翌日になる体制では商談化しません。LPより先に運用体制の整備が必要な場合があります

発注時に確認する7項目

  • 構成設計(ワイヤーフレーム)は含まれるか
  • 原稿・コピーはどちらが作成するか
  • デザイン・原稿の修正は何回まで含まれるか
  • スマートフォン表示の確認範囲と対応端末
  • GA4・コンバージョン計測の実装は含まれるか
  • 公開後の改修は別費用か、含まれるか
  • 納品物の権利とソースコードの引き渡し範囲

特に5番目と6番目は、見積段階で明示されていないことが多い項目です。ここが曖昧なまま進めると、公開後に数字が取れず、改善もできないという状態になります。

よくある質問

Q. LP制作の相場は結局いくらですか?

構成設計・原稿・デザイン・実装・計測をすべて含めた場合、中小制作会社では30万〜60万円が中心です。ただしこの金額は工程がすべて含まれる前提です。原稿を自社で用意する、既存デザインを流用するなど条件が変われば下がります。金額だけでなく、必ず工程の範囲とセットで比較してください。

Q. なぜ同じLPで5万円と80万円の見積が出るのですか?

含まれる工程が違うためです。5万円の見積の多くは、テンプレートへの流し込みか、支給されたデザインのコーディングのみを指します。構成設計・原稿・計測が含まれる場合、10〜18人日程度の工数が必要になるため、単価3万〜6万円で計算すると数十万円規模になります。

Q. 制作期間はどのくらいかかりますか?

工程をすべて含む場合、ヒアリングから公開まで1〜2か月が目安です。短縮したい場合は、原稿の素材(サービス説明、実績、写真)を発注前に揃えておくと、往復のやり取りが減って期間が短くなります。

Q. 公開後にどのくらいで成果が判断できますか?

判断にはCV数が必要です。月のCVが5件に満たない状態では、CVRの良し悪しを統計的に判断できません。まずは広告費を一定に保ち、1〜2か月分のデータを貯めてから評価します。この間に触るのは、明らかな不具合と、表示速度・フォーム周りに限定するのが安全です。

Q. LPとサービスページ(自社サイト内)はどちらを作るべきですか?

広告の受け皿が目的ならLP、検索流入とサイト全体の資産化が目的ならサービスページです。予算が限られる場合は、まずサービスページを整えて広告を流し、CVRとキーワードの反応を見てからLPを作ると、設計の精度が上がり、作り直しのリスクを減らせます。

まとめ

LP制作費用は5万円から100万円超まで分布し、工程をすべて含む場合の中心は30万〜60万円です。ただし、この数字を持って発注先を決めるべきではありません。判断すべきは、見積に構成設計・原稿・計測が含まれているか、そして想定するCV数と粗利でその金額を何か月で回収できるかの2点です。

広告費を投じる予定があるなら、制作費を削るより、CVRを上げる工程(構成設計・原稿・計測)に予算を残してください。CVRの差は広告費を投じ続ける限り毎月効き、制作費の差はすぐに逆転します。

逆に、広告出稿の予定がない、あるいは検証段階であれば、低価格帯で作って反応を見る判断も合理的です。重要なのは、どちらを選ぶかを「相場」ではなく自社の数字で決めることです。

「見積の金額差が何によるものか判断できない」「LPを作ったがコンバージョンが増えない」「そもそもLPが必要な段階なのか分からない」といった状態にある場合は、制作費の比較だけでなく、流入設計・計測・着地後の導線まで含めて確認する必要があります。

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