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Google広告の品質スコアとは?改善すべき指標と無視してよい指標

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Google広告の品質スコアは、改善すべき指標として語られることが多い一方で、スコアそのものを目標にすると運用が歪みます

スコアを上げること自体は目的ではありません。目的はクリック単価を下げ、同じ予算でより多くの成果を得ることです。そして、スコアが低くても事業として成立しているキーワードは存在します。

この記事では、品質スコアの構成要素を整理したうえで、改善に取り組むべきケースと、無視してよいケースを判断できるようにします。

この記事でわかること

・品質スコアの構成要素と、それぞれの改善方法

・スコアが低くても放置してよいケース

・改善の優先順位(どの要素から手をつけるか)

・スコアを追いかけると起きる運用の歪み

・実務での確認手順

品質スコアの構成

品質スコアは、主に3つの要素から算出される診断指標です。

要素 意味 主な改善手段
推定クリック率 その広告がクリックされる見込み 広告文の見直し、キーワードとの一致度
広告の関連性 キーワードと広告文の関連度 キーワードを広告文に含める、グループを分割
ランディングページの利便性 遷移先ページの内容と使いやすさ 検索意図に合う内容、表示速度、モバイル対応

各要素は「平均より上/平均的/平均より下」で表示されます。まず確認すべきは、3つのうちどれが「平均より下」かです。総合スコアの数字だけを見ても、何をすればよいかは分かりません。

なお、品質スコアの算出方法や表示仕様は変更されることがあります。実際の運用前にGoogle広告ヘルプで最新の情報を確認してください。

スコアの数字ではなく、3要素のどれが下がっているかを見てください。

打ち手は要素ごとにまったく違います。

要素別の改善方法

広告の関連性が低い場合

最も改善しやすい要素です。原因のほとんどは、1つの広告グループに関連の薄いキーワードを詰め込んでいることです。

状態 対処
1グループに20語以上入っている テーマごとに分割する
「外壁塗装」と「屋根修理」が同じグループ 別グループに分ける
広告文にキーワードが含まれていない 見出しにキーワードを入れる
広告文が全グループで同じ グループごとに書き分ける

グループを分けるほど、広告文をキーワードに寄せられます。ただし分けすぎると1グループあたりのデータ量が減り、自動入札の学習が進みにくくなります。バランスの目安は、同じ検索意図でまとめることです。

推定クリック率が低い場合

広告文が、検索している人の求めるものと合っていない状態です。

  • 検索語句レポートを見る:実際にどんな語で検索されているかを確認する
  • 見出しに具体を入れる:地域名、価格、実施内容、対応時間など
  • 競合の広告を見る:同じ訴求ばかりが並んでいないか
  • 広告表示オプションを揃える:表示面積が広がりクリック率に影響する
  • 複数パターンを配信する:1本だけでは比較できない

2番目が効きやすい項目です。「高品質なサービス」「安心の実績」といった抽象的な文言は、誰も差を感じません。地域名や具体的な数字のほうがクリック率に影響します。

ランディングページの利便性が低い場合

最も改善に時間と費用がかかる要素です。しかし、ここが低い場合はCVRも低いことが多く、広告の問題ではなく事業の機会損失になっています

原因 確認方法
検索意図とページ内容が合っていない 「料金」で検索した人が料金の載っていないページに着地していないか
表示が遅い 実機・一般的な回線で確認する
スマートフォンで見にくい 実機で確認する
求めている情報が下のほうにある ファーストビューに結論があるか
広告文の内容がページにない 広告で書いたことがページに書かれているか

最後の項目は見落とされがちです。広告文で「即日対応」と書いているのに、ページのどこにも書かれていない——この不一致は、スコア以前に離脱を生みます。

ファーストビューの設計はファーストビュー設計の重要性|離脱を防ぐ最初の3秒の作り方で解説しています。

スコアが低くても放置してよいケース

ここが本記事で最も重要な部分です。すべての低スコアを改善する必要はありません

状況 判断 理由
CPAが目標内で、CV数も出ている 放置してよい 事業として成立している
表示回数が極端に少ないキーワード 放置してよい 改善しても全体への影響が小さい
ニッチな語で競合が少ない 放置してよい 推定クリック率の基準自体が厳しい
指名キーワード(自社名) ほぼ確認不要 元々スコアが高くなりやすい
表示回数が多く、CPAが目標超過 最優先で改善 改善効果が最も大きい
CVはあるがCPCが高騰している 改善する スコア改善で単価が下がる余地がある

判断基準はシンプルです。「そのキーワードの表示回数 × 改善による単価低下の見込み」が大きい順に手をつけてください。表示回数が月に数十回しかないキーワードのスコアを1から7に上げても、事業の数字はほとんど動きません。

スコアを追いかけると起きる歪み

品質スコアを目標値として設定すると、次のような判断が起こります。

  1. スコアの低いキーワードを一律で停止する:CVを生んでいた語まで止めてしまう
  2. スコアの高い指名キーワードに予算を寄せる:新規獲得が減り、成長が止まる
  3. 広告グループを過剰に細分化する:データが分散し自動入札の精度が落ちる
  4. クリック率を上げるための誇張表現を使う:CVRが落ち、審査リスクも生じる

1番目と2番目が、実務で最も損失の大きい判断です。品質スコアは診断指標であって、成果指標ではありません。事業として見るべきは、CV数・CPA・そこから先の売上と粗利です。

広告指標を事業の数字へつなげる考え方は店舗集客のGoogle広告費用相場は?月額予算の決め方を計算式で解説で解説しています。

実務での確認手順

  1. キーワードの列に品質スコアと3要素を表示する:管理画面の表示項目から追加する
  2. 表示回数の多い順に並べる:スコアの低い順ではない
  3. 上位のキーワードでCPAを確認する:目標内なら触らない
  4. CPA超過かつ表示回数が多いものだけを抽出する
  5. 3要素のどれが「平均より下」かを見る
  6. 要素に応じた打ち手を実行する
  7. 2〜4週間後に再確認する:スコアは即座には反映されない

2番目の並べ方が重要です。スコアの低い順に並べると、影響の小さいキーワードから手をつけることになります

よくある失敗

失敗1:スコアの低いキーワードを一律停止する

CVを生んでいた語まで止めてしまいます。CPAで判断してください。

失敗2:スコアの低い順に改善する

表示回数が少ないキーワードから手をつけることになり、労力に対する効果が小さくなります。

失敗3:総合スコアの数字だけを見る

3要素のどれが下がっているかを見なければ、打ち手が決まりません。

失敗4:広告グループを細分化しすぎる

関連性は上がりますが、データが分散して自動入札の学習が進みにくくなります。

失敗5:クリック率のために誇張した広告文を使う

CVRが落ち、審査上のリスクも生じます。審査の考え方は広告アカウントが停止された時の原因と復旧方法を参照してください。

よくある質問

Q. 品質スコアはいくつを目指すべきですか?

目標値を設定する運用は推奨しません。事業として見るべきはCPAとCV数です。CPAが目標内であれば、スコアが低くても問題ありません。

Q. スコアを上げるとクリック単価は下がりますか?

下がる可能性はありますが、単価は競合状況にも左右されるため、スコアだけで決まるわけではありません。同じ改善をしても、競合が増えれば単価は上がります。

Q. 改善してからどのくらいで反映されますか?

一定の配信データが蓄積されてから更新されるため、即座には変わりません。数日から数週間の幅を見て確認してください。表示回数の少ないキーワードほど反映に時間がかかります。

Q. ランディングページを変えるべきか、広告文を変えるべきか?

まず「広告の関連性」と「推定クリック率」から着手してください。広告文の修正は費用がかからず、反映も比較的早く確認できます。ランディングページの改修は費用と期間が必要なため、他の要素を試した後に検討します。

Q. 自動入札を使っていてもスコアは関係ありますか?

入札の自動化とは別に、広告の掲載順位や単価の決定には品質に関する評価が関わります。ただし自動入札では手動の調整余地が減るため、注力すべきは広告文とランディングページの内容になります。

まとめ

品質スコアは診断指標であり、成果指標ではありません。目標値として設定すると、CVを生んでいるキーワードを止める、新規獲得を減らすといった判断につながります。

見るべきは総合スコアの数字ではなく、推定クリック率・広告の関連性・ランディングページの利便性のうち、どれが「平均より下」かです。打ち手は要素ごとにまったく違います。

改善の優先順位は、スコアの低い順ではなく表示回数の多い順です。そのうえで、CPAが目標を超過しているキーワードだけに絞ってください。表示回数の少ない語を改善しても、事業の数字は動きません。

最も改善しやすいのは「広告の関連性」です。1つの広告グループに関連の薄いキーワードを詰め込んでいないか、まず確認してください。

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