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悪い口コミへの対応方法|返信の型と、削除依頼が通る条件

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星1つの口コミが投稿されたとき、多くの担当者はまず「消せないか」を考えます。しかし実際には、削除できる口コミはごく限られます。Googleが削除するのはポリシーに違反する投稿であり、事実に基づく低評価は、内容が厳しくても削除の対象になりません

そのうえで押さえるべきなのが、返信を書く相手です。返信の宛名は投稿者ですが、実際にそれを読んで判断するのはこれから来店・問い合わせを検討している見込み客です。読者を投稿者だと思って書くと、反論や弁明になり、閲覧者の評価をさらに下げます。

この記事では、削除依頼が通る条件、返信の型と記入例、そして評価そのものを改善する方法を整理します。口コミを増やす方法についてはGoogleマップの口コミを増やす方法で解説しています。

この記事でわかること

・削除できる口コミと、できない口コミの線引き

・返信を「閲覧者向け」に書くという原則

・口コミの内容別・返信の型と記入例

・やってはいけない返信のパターン

・評価の平均を実際に動かす方法

・対応を属人化させないための社内体制

結論:返信は「次の見込み客」に向けて書く

低評価の口コミへの返信を読むのは、投稿した本人だけではありません。むしろ、店舗を検討している人ほど、低評価とその返信を読みます。

したがって返信の目的は、投稿者を納得させることではなく、閲覧者に「この店は問題が起きたときにどう対応するか」を伝えることです。この視点で書くと、内容は自然に変わります。反論する必要がなくなり、事実の確認と、次の対応の説明が中心になります。

投稿者に向けて書くと「反論」になる。閲覧者に向けて書くと「対応の説明」になる。

後者のほうが、結果として投稿者に対しても誠実な文章になる。

削除できる口コミ、できない口コミ

Googleのクチコミには禁止・制限されるコンテンツに関するポリシーがあり、これに違反する投稿は報告によって削除される場合があります。一方で、実際の体験に基づく否定的な意見は、たとえ厳しい内容でも削除の対象にはなりません。

報告が通る可能性がある 削除の対象になりにくい
来店・利用の事実がない投稿(なりすまし、スパム) 実際に利用したうえでの低評価
サービスと無関係な内容(政治的主張など) 接客・待ち時間・価格に関する不満
個人を特定する情報や、誹謗中傷にあたる表現 事実と異なると自社が考えている内容(自社の認識との相違)
競合による意図的な妨害と判断できるもの 従業員個人への不満(名指しでない場合)
宣伝・勧誘を目的とした投稿 説明不足・案内不足に対する指摘

実務上重要なのは、「事実と違う」と自社が考えていることは、削除の理由にならないという点です。認識の相違は、削除ではなく返信で扱うべき領域です。報告の可否や手順は変更されるため、実際に報告する際はGoogleビジネスプロフィールのヘルプで最新の手順を確認してください。

なお、報告しても削除されないケースは珍しくありません。削除を前提にした対応計画は立てないでください。削除されなかった場合に何もできない状態になります。

返信の基本構造

低評価への返信は、次の5要素で構成すると、閲覧者にとって読みやすく、かつ余計なリスクを生みません。

  1. 来店・利用への謝意:1文。定型で問題ありません
  2. 不快な思いをさせたことへのお詫び:事実の認否とは切り離して書く
  3. 事実関係の説明:反論ではなく、状況の共有として短く
  4. 今後の対応:具体的に何を変えるか。ここが閲覧者にとって最も価値のある情報
  5. 個別対応の窓口:詳細は個別に伺いたい旨と、連絡先

文章量は、3〜5文程度が適切です。長い返信は弁明に見えます。また、個人情報につながる内容は書かないでください。「◯月◯日にご来店の◯◯様」といった記載は、投稿者の来店事実を公開の場で示すことになります。

内容別・返信の型

型1:サービス品質・接客への不満

最も多い類型です。事実確認ができていない段階でも返信は可能です。認否ではなく、体験への謝意と改善の姿勢を書きます。

要素 記入例
謝意 この度はご来店いただき、ありがとうございました。
お詫び ご期待に沿えず、不快な思いをさせてしまい申し訳ございません。
対応 いただいたご指摘は、当日のスタッフを含め全員で共有いたしました。接客手順の確認を改めて行っております。
窓口 差し支えなければ、詳しい状況をお聞かせいただけますと幸いです(電話:◯◯)。

型2:待ち時間・混雑への不満

構造的な問題であることが多く、改善の予定を具体的に書けると閲覧者への訴求になります。「混雑時はお待たせすることがあります」とだけ書くと、改善する意思がないように読まれます。

  • 書くべきこと:待ち時間が発生する時間帯、予約や事前受付の手段、改善のために実施したこと
  • 避けること:混雑は仕方がないという趣旨の説明のみで終える

型3:価格・料金への不満

料金体系の説明不足が原因であることが多い類型です。返信では価格の妥当性を主張せず、事前に伝わるようにする改善を書きます。

  • 書くべきこと:料金の内訳をどこで確認できるようにしたか(サイト、店頭表示、事前の説明手順)
  • 避けること:他店との比較、価格に見合う価値の主張

型4:事実と異なると考えられる内容

認識に相違がある場合でも、公開の場で「そのような事実はありません」と断定するのは避けてください。閲覧者からは、どちらが正しいか判断できません。争っている印象だけが残ります。

避ける表現 検討できる表現
そのような対応をした事実はございません 記載の状況について確認いたしましたが、詳細を把握できておりません
当店の記録には残っておりません お手数ですが、直接ご連絡いただけますと状況を確認できます
他店との誤認ではないでしょうか ご利用の日時をお知らせいただければ、確認いたします

型5:来店の事実が確認できない投稿

ポリシー違反の可能性がある場合は報告を行いつつ、返信も併せて行います。報告が通らない可能性があるためです。この場合も断定は避け、事実確認のための連絡を求める形にとどめます。

やってはいけない返信

やってはいけないこと 起きること
投稿者の主張に逐一反論する 閲覧者には「もめている店」に見える。文章量も増えて読まれない
返信しない(低評価だけ放置する) 低評価が唯一の情報として残る。対応姿勢が見えない
すべての低評価に同一の定型文で返す 形式的な対応と受け取られ、誠実さが伝わらない
投稿者の来店日時や購入内容を書く 個人が特定される可能性がある
感情的な表現、皮肉を使う スクリーンショットで拡散するリスクがある
削除されるまで対応を保留する 削除されなかった場合、時間だけが経過する

特に3つ目の「全部同じ定型文」は見落とされがちです。閲覧者は複数の返信をまとめて読むため、同一の文面が並んでいると、内容を読まずに返しているという印象になります。冒頭と結びは定型でよいので、中央の「対応」の部分だけは個別に書いてください

評価の平均は、返信では上がらない

返信は閲覧者への説明としては有効ですが、星の平均値そのものは動きません。平均を改善する方法は2つしかありません。

  1. 低評価の原因を実際に解消する(新たな低評価を減らす)
  2. 満足した利用者からの投稿を増やす(分母を増やす)

分母が20件しかない状態で星1つが2件つくと、平均は大きく下がります。同じ2件でも、分母が200件あれば影響は小さくなります。低評価への耐性は、口コミの総数で決まります。

ただし、口コミの依頼には守るべき制約があります。特典と引き換えに投稿を求めること、高評価が見込める人にだけ依頼すること(レビューゲーティング)は、プラットフォームのポリシー上も、広告表示のルール上も問題となり得ます。依頼の方法はGoogleマップの口コミを増やす方法、表示に関する注意点は広告表現で問題になりやすい言い方で解説しています。

返信=閲覧者への説明。分母を増やす=平均値の改善。原因の解消=再発の防止。

この3つは別々の施策であり、返信だけでは評価は変わらない。

Google以外の口コミサイトの扱い

業種によっては、Google以外のプラットフォームのほうが影響が大きい場合があります。優先順位は、実際の流入経路で決まります。

確認すること 判断
予約・問い合わせの経路別の件数 件数の多いプラットフォームから対応する
指名検索したときに、検索結果の何位に何が出るか 上位に出るものは、実質的に自社の看板として機能している
各プラットフォームの返信機能の有無 返信できないサイトは、対応ではなく他の情報を充実させる方向で考える

すべてのプラットフォームに均等に対応する必要はありません。自社名で検索したときに上位に表示されるものから順に手をつけるのが実務的です。地図検索での見え方はMEOの順位が上がらない原因と改善策も参照してください。

対応を属人化させない体制

口コミ対応が滞る原因のほとんどは、担当と基準が決まっていないことです。次の4点を決めておけば、対応の速度と品質が安定します。

決めること 推奨する基準 備考
確認の頻度 週1回(通知設定も併用) 投稿から時間が空くほど、対応の印象が悪くなる
返信の期限 確認から3営業日以内 内容が重い場合も、まず受領の返信をする
返信の承認者 星3以下は責任者が確認、星4以上は担当者判断 すべて承認制にすると滞留する
エスカレーションの基準 法的な主張、拡散、健康被害に関する内容は即時報告 個別に判断せず、必ず上位者へ回す

あわせて、低評価の内容を月次で分類してください。接客・待ち時間・価格・説明不足のどれが多いかが分かれば、口コミ対応は顧客の不満を無料で収集する仕組みとして機能します。

よくある失敗

削除を最優先にして、返信が後回しになる

削除されない可能性のほうが高いため、報告と返信は同時に進めてください。数週間放置された低評価は、それ自体が対応姿勢として読まれます。

低評価にだけ返信し、高評価に返信しない

返信欄が低評価だけになると、否定的な内容が目立ちます。高評価にも短くて構わないので返信し、全体のバランスを保ってください。

担当者が個人の判断で対応する

感情的な返信は、スクリーンショットとして拡散されることがあります。星3以下は必ず責任者が確認する運用にしてください。

店舗情報が古いまま口コミ対応だけを行う

営業時間や休業日の誤りは、それ自体が低評価の原因になります。情報の修正手順はGoogleビジネスプロフィールの情報が間違っている場合の修正方法を参照してください。

低評価の内容を現場に共有しない

返信で「共有しました」と書いても、実際に共有されていなければ再発します。月次で分類し、最も件数の多い項目を1つだけ改善する運用が現実的です。

よくある質問

明らかに事実と違う口コミも削除できませんか

ポリシー違反にあたる場合は報告が可能ですが、事実認識の相違は削除の理由になりにくいのが実情です。報告と並行して、断定を避けた返信を行ってください。

返信は何日以内にすべきですか

目安は3営業日以内です。内容の確認に時間がかかる場合も、まず受領と確認中である旨を返し、後日追記する形が取れます。

低評価が続いたときは、口コミの依頼を増やすべきですか

原因の解消が先です。原因が残ったまま件数だけを増やすと、低評価も同じ比率で増えます。まず月次で内容を分類し、最も多い原因を1つ解消してから依頼施策に進んでください。

従業員が名指しで批判されています

公開の返信では個人に触れず、組織としての対応を書いてください。あわせて、名指しされた従業員への社内フォローを行ってください。内容が誹謗中傷にあたると考えられる場合は、報告の対象になり得ます。

口コミ対応を外部に任せることはできますか

運用の仕組み作りや文案の作成は外部でも支援できますが、事実関係の確認は自社にしかできません。返信内容の最終確認は自社で行う体制にしてください。

まとめ

低評価の口コミは、削除できるものが限られます。ポリシー違反にあたらない限り、事実に基づく否定的な意見は残り続けます。したがって、対応の中心は削除ではなく返信になります。

返信を書くときの相手は、投稿者ではなく、これから検討する見込み客です。この視点に立つと、反論する必要がなくなり、内容は「何が起きたか」と「今後どうするか」に絞られます。問題が起きたときの対応が見えることは、低評価が1件もない状態よりも、むしろ信頼につながる場合があります。

そして、星の平均値は返信では動きません。動かすのは、原因の解消と、満足した利用者からの投稿を増やすことの2つです。低評価への耐性は口コミの総数で決まるため、平常時から件数を積み上げておくことが最大の備えになります。

当社ではMEO・Googleビジネスプロフィールの運用支援を行っています。口コミ対応の体制づくりや、地図検索での見え方の改善を検討されている場合は、資料をダウンロードのうえご活用ください。

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