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失敗しない広告代理店の選び方|店舗ビジネスが確認すべき5つのポイント

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広告代理店の選定で失敗する原因は、比較の軸が「手数料率」と「実績数」に偏ることです。この2つは重要ですが、これだけで選ぶと、運用が始まってから「レポートは届くが何も変わらない」という状態になりがちです。

店舗ビジネスで見るべきは、店舗特有の成果(電話・来店)を計測できるか、そして数字を見て何を変えるかを説明できるかです。この2点は、契約前の質問でほぼ判別できます。

この記事では、代理店の費用体系を整理したうえで、契約前に確認する5つのポイント、比較表の作り方、提案を見極める質問、そして乗り換えを判断する基準までを解説します。

この記事でわかること

・手数料の体系(定率型・定額型)と、少額運用でどちらが不利になるか

・契約前に確認すべき5つのポイントと、そのまま使える質問文

・提案書のどこを見れば運用力が分かるか

・自社に合うのは代理店か、内製か、フリーランスか

・乗り換えを判断する基準と、引き継ぎで失わないための準備

結論:見るべきは「計測できるか」と「次に何をするか」

手数料率や実績数より先に確認すべきは、次の2点です。

確認項目 なぜ重要か 確認方法
店舗特有の成果を計測できるか 電話・LINE・来店が主要な問い合わせ経路。ここが計測できないとCPAが実態とずれる 「電話タップとLINE追加の計測はどう実装しますか」と聞く
数字を見て何を変えるか説明できるか レポートが報告で終わる代理店は、成果が頭打ちになる 「先月の数字を見て、来月何を変えますか」と聞く

この2つに具体的に答えられる代理店は、手数料が多少高くても成果につながります。逆に、答えが抽象的な場合、月次の運用も同じ精度になります。

代理店選定は「安さ」ではなく「計測と改善の設計」で判断してください。

計測できていない状態でのCPA報告は、実態を表していません。

費用体系を理解する

体系 仕組み 向いているケース 注意点
定率型 広告費に対する一定率(一般的に20%前後) 広告費が月30万円以上 広告費が増えるほど手数料も増える。減額の提案が出にくい構造
定額型 広告費にかかわらず固定額 広告費の変動が大きい 少額運用では実質的な手数料率が高くなる
成果報酬型 CV数や売上に応じて課金 成果の定義が明確な場合 CV定義の解釈違いが起きやすい。計測の主導権をどちらが持つか要確認
初期費用 アカウント開設・初期設計に一度だけ 無料を謳う場合、最低契約期間が設定されていることが多い

見落とされやすいのが最低手数料額です。「手数料20%」でも「最低5万円」と設定されていれば、広告費10万円なら実質50%になります。広告費20万円以下で依頼する場合は、必ず最低額を確認してください。

また、事業側が負担する実質的なコストは「広告費+手数料」です。CPAを評価するときも、手数料込みで計算してください。計算方法は店舗集客のGoogle広告費用相場は?月額予算の決め方を計算式で解説で解説しています。

契約前に確認する5つのポイント

1. アカウントの所有権は自社にあるか

広告アカウントを代理店名義で開設すると、解約時にデータを持ち出せません。アカウントは自社名義で開設し、代理店には管理者権限を付与する形にしてください。過去の運用データ(検索語句、CV履歴、学習)は、次の運用の資産になります。

あわせて、アカウント停止など緊急時の対応は所有者にしかできない手続きがあります。この点は広告アカウントが停止された時の原因と復旧方法で解説しています。

2. 計測の実装範囲はどこまでか

店舗ビジネスでは、フォーム送信だけを計測しても実態の半分も見えません。次のどこまで対応するかを確認してください。

  • 電話番号タップの計測(GTMでの実装)
  • LINE友だち追加ボタンのタップ計測
  • GA4とGoogle広告の連携、キーイベントの設定
  • 外部予約サイトへの遷移計測
  • 来店・成約との突き合わせの支援

3. レポートに「次の打ち手」があるか

サンプルレポートを見せてもらい、次の3つが含まれるかを確認します。

要素 ない場合に起きること
前月に実施した施策と、その結果の検証 何を変えたから数字が動いたのか分からない
今月の課題と仮説 報告だけで運用が止まる
来月やることと、その理由 改善が担当者の気分で決まる

4. 担当者は誰で、何アカウント持っているか

営業担当と運用担当が別で、運用担当と直接話せない体制は、認識のずれが起きやすくなります。運用担当の抱えるアカウント数も確認してください。1人で数十件を担当している場合、月次の作業は自動化された定型対応にとどまる可能性が高くなります。

5. 解約条件と引き継ぎ範囲

  • 最低契約期間と、解約通知の期限
  • 解約時にアカウントの管理者権限が自社に残るか
  • 作成した広告文・クリエイティブ・LPの権利と、データの引き渡し範囲
  • GTMコンテナやGA4プロパティの所有者は誰か

最後のGTM・GA4の所有権は見落とされがちです。代理店のアカウントで作成されていると、解約時に計測がすべて止まります。計測環境は自社のGoogleアカウントで作成し、権限を付与する形にしてください

提案を見極める質問

提案時にそのまま使える質問です。回答の具体性で運用力が判別できます。

質問 良い回答の例 注意が必要な回答
当社の商圏で、月にどのくらいの検索需要がありますか キーワードプランナーで地域指定した数値を提示する 「やってみないと分かりません」で終える
電話とLINEの計測はどう実装しますか GTMのトリガー設計まで具体的に説明する 「GA4を入れれば取れます」(拡張計測機能では取れない)
最初の3か月で何を検証しますか 検証項目と判断基準を挙げる 「まず配信して様子を見ます」
広告費を下げたほうがよい場合、提案してもらえますか 需要天井の話を含めて条件を説明する 「予算は多いほど成果が出ます」
成果が出ない場合、原因の切り分けはどうしますか 広告・LP・計測・商談の順で切り分ける手順を示す 「クリエイティブを変えます」だけ

2番目は特に有効です。GA4の拡張計測機能では電話番号タップ(tel:リンク)は計測されません。ここを正しく説明できるかどうかで、店舗ビジネスの経験値が分かります。

代理店・内製・フリーランスの比較

依頼先 費用感 向いているケース リスク
広告代理店 手数料(広告費の20%前後) 複数媒体を運用、社内に専任者がいない 担当者の力量差が大きい。少額だと優先度が下がる
フリーランス 月額3万〜15万円程度 単一媒体、予算が限られる 稼働停止リスク。対応範囲が個人の得意領域に依存
内製 人件費+学習コスト 広告費が月100万円を超える、事業理解が重要 立ち上げに数か月。属人化しやすい
制作会社(広告も対応) 制作費+運用費 LP改善と広告を一体で回したい 広告専業ほどの媒体知識がない場合がある

判断の目安は広告費の規模です。月30万円未満では代理店側の収益が小さく優先度が下がりやすいため、フリーランスか、少額運用に慣れた会社を選ぶほうが実質的な稼働を得られます。月100万円を超えるなら、内製化の検討価値が出てきます。

乗り換えを判断する基準

不満があっても、乗り換えは学習データの一部を失うコストを伴います。次の基準で判断してください。

状況 判断
計測が正しく実装されていない、または実装を依頼しても進まない 乗り換えを検討。ここが直らないと改善が始まらない
レポートに次の打ち手がなく、依頼しても変わらない 乗り換えを検討
担当者と連絡が取れない、対応が数日かかる 乗り換えを検討
CPAが悪化しているが、原因の説明がある(競合増加、季節性など) 継続。原因が説明できていることは良い兆候
CPAは横ばいだが、需要天井に達している 継続。代理店の問題ではなく、施策の限界
自社側が情報(成約データ、来店数)を渡していない まず自社の運用を改める。渡さなければ改善提案はできない

最後の項目は重要です。代理店は管理画面の数字しか見えません。問い合わせのうち何件が来店・成約したかを共有しないと、CPAの最適化は「問い合わせを増やす」ことにしか向かいません。月次で成約データを渡すだけで、提案の質が変わります。

乗り換え時の準備

  1. アカウントの管理者権限が自社にあることを確認する
  2. 過去12か月の検索語句レポート、CV履歴、キャンペーン構成をエクスポートする
  3. GTMコンテナとGA4プロパティの所有者を確認し、必要なら移管する
  4. 現行の広告文・クリエイティブ・LPの権利関係を確認する
  5. 解約通知の期限を確認し、次の依頼先を決めてから通知する

よくある質問

Q. 手数料20%は妥当ですか?

定率型では一般的な水準ですが、最低手数料額とセットで判断してください。広告費10万円で最低手数料5万円なら、実質50%です。また、手数料の高低より、計測実装とレポートの中身のほうが成果への影響が大きくなります。

Q. 大手と中小、どちらがよいですか?

規模より、自社の広告費規模における優先度で判断してください。大手に月20万円で依頼すると、担当者の稼働が薄くなりがちです。逆に、複数媒体を横断し、媒体の最新仕様に追随する必要がある場合は、体制のある会社が有利になります。

Q. 提案が複数社から来た場合、どう比較しますか?

金額を揃える前に、対応範囲を揃えてください。計測実装、LP改善、レポート頻度、担当者体制が違うまま金額だけ比べても判断できません。この記事の5つの確認ポイントを一覧表にして、各社に同じ質問をするのが最も早い方法です。

Q. 契約後、最初の3か月で何を見ればよいですか?

1か月目は計測が正しく動いているか、2か月目は検索語句の整理が進んでいるか、3か月目はCPAの傾向と改善提案の具体性です。この順序で確認すると、運用の実力が見えます。初月からCPAだけを見ると、判断を誤ります。

Q. 自社でやるべきか、依頼すべきか迷っています。

広告費が月30万円未満で、担当者が週2〜3時間確保できるなら、自社運用でも成立します。判断材料は金額より時間です。入稿・検索語句の確認・広告文の改善・レポート作成を継続できるかどうかで決めてください。

まとめ

広告代理店の選定で最初に見るべきは、手数料率でも実績数でもなく、店舗特有の成果を計測できるか、そして数字を見て次に何を変えるか説明できるかの2点です。この2つは契約前の質問で判別できます。

確認すべきは、アカウントの所有権、計測の実装範囲、レポートに次の打ち手があるか、担当者の体制、解約条件と引き継ぎ範囲の5つです。特にGTMとGA4を代理店のアカウントで作られると、解約時に計測が止まります。計測環境は自社のGoogleアカウントで作成してください。

そして、代理店に丸投げでは成果は伸びません。管理画面からは見えない来店数・成約数を月次で共有することが、提案の質を決めます。

「レポートは届くが何が改善されているか分からない」「電話問い合わせが多いのに広告の成果として見えていない」「乗り換えるべきか判断できない」といった状態にある場合は、代理店の比較だけでなく、計測環境と情報共有の体制を合わせて確認する必要があります。

当社では広告運用から計測設計、着地ページの改善までを横断して支援しています。資料では代理店選定の確認項目と、成果につながる情報共有の進め方をまとめていますので、自社の課題を整理したい方はぜひダウンロードしてご活用ください。

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