順位を上げる話と、クリックされる話は別です。5位に表示されていても、隣に並ぶ他社のほうが自分の疑問に答えていそうに見えれば、そちらが選ばれます。
この選ばれる場面で機能するのがタイトルと説明文です。ただし注意点が2つあります。1つは、書いた通りに表示されるとは限らないこと。もう1つは、直しても効果が出ないクエリがあることです。ここを踏まえずに書き換えると、時間だけを使います。
この記事では、タイトルに入れる要素と順序、書き換えても表示されない理由、説明文が使われる条件、そして直しても意味がない場合の見分け方を整理します。
この記事でわかること
・タイトルに入れる要素と、その順序
・書き換えても表示されない理由
・説明文が使われる条件と、使われない場合
・直しても効果が出ないクエリの見分け方
・書き換えた後に確認すること
・同じ言い回しを使い回さない理由
タイトルに入れる要素と順序
検索結果で表示される範囲には限りがあります。後ろに置いた言葉は読まれない前提で、順序を決めてください。
- 検索された語句:探しているものと一致していると分かる
- 何が分かるか:読むと何が得られるか
- 対象や条件:誰向けか、どんな場合か
- 差別化の要素:他と違う切り口
1番目を後ろに置くと、検索した人が自分向けだと気づきません。ただし、語句を詰め込むのは逆効果です。同じ語を繰り返すと不自然になり、読み手にとっても選びにくくなります。
3番目と4番目が入っていると、並んでいる他社との違いが伝わります。「◯◯とは」だけのタイトルは、同じ形の記事が並んだときに区別されません。
| よくあるタイトル | 改善の方向 | 変わる点 |
|---|---|---|
| ◯◯とは?基本を解説 | ◯◯とは?導入すべき条件と、向かないケース | 判断材料があると分かる |
| ◯◯の費用相場 | ◯◯の費用はどう決まるか|見積の内訳と比較の仕方 | 金額の羅列ではないと分かる |
| ◯◯の方法5選 | ◯◯で最初にやること|順序と、後回しでよいもの | 優先順位が分かる |
| ◯◯完全ガイド | ◯◯の始め方|必要な準備と、始めない判断 | 対象と範囲が分かる |
右列に共通するのは、読むと何が決められるようになるかが伝わることです。網羅性を示す言葉(完全、徹底、まとめ)は、内容の予測につながりません。
後ろに置いた言葉は読まれない前提で順序を決める。
「完全」「徹底」は内容の予測につながらない。
書き換えても表示されない理由
タイトルを変更したのに検索結果が変わらない、という状況はよく起きます。原因は次のいずれかです。
| 原因 | 確認方法 | 対処 |
|---|---|---|
| まだ読み取られていない | 検索結果の日付、再取得の依頼状況 | 更新後に再取得を依頼する |
| 別の文字列が使われている | 実際の検索結果を見る | 見出しやリンクの文言と揃える |
| 長すぎて途中で切れている | 検索結果での表示を見る | 重要な語を前へ移す |
| クエリによって表示が変わる | 複数のクエリで検索してみる | クエリごとに最適化はできない |
2行目が起きるのは、検索エンジンがページ内の見出しやリンクの文言のほうが適切と判断した場合です。指定した通りに表示される保証はありません。この場合、ページ内の見出しやリンクの文言を整えるほうが効果があります。
4行目については、1つのページが複数のクエリで表示されるため、すべてに合わせることはできません。最も表示回数の多いクエリに合わせてください。どのクエリで表示されているかの調べ方はSearch Consoleで最初に見る3つの画面|順位が分かっても打ち手にならない理由にまとめています。
説明文が使われる条件
メタディスクリプションも、指定した通りに表示されるとは限りません。検索されたクエリに応じて、本文の一部が抜き出されることがあります。
- 使われやすい場合:ページの内容を的確に要約しており、クエリと関連している
- 使われにくい場合:内容と合っていない、短すぎる、空になっている
- 本文が使われる場合:クエリに対応する記述が本文中にあり、そちらのほうが適切と判断された
したがって、説明文を書く目的は「必ず表示させること」ではありません。使われた場合に、クリックする理由が伝わる状態にしておくことです。
書く内容は、記事の要約ではなく読むと何が分かるかにしてください。「◯◯について解説します」ではなく、「◯◯を判断する3つの基準と、当てはまらない場合の代替手段を整理します」のように書くと、内容が予測できます。
直しても効果が出ないクエリ
書き換える前に、そのクエリで実際に検索してください。次に該当する場合、タイトルを直しても表示回数はクリックに変わりません。
| 検索結果の状態 | 起きていること | 判断 |
|---|---|---|
| 上部が要約で埋まっている | スクロールする前に疑問が解決している | 直しても戻らない |
| 同名の別のものが上位にある | 検索需要の一部が対象外 | その分は取れない |
| 公的機関や大手が上位を固めている | 順位が上がりにくい | 内容の強化が先 |
| 上位が広告で埋まっている | 自然検索の表示位置が下がる | 有料での出稿も検討する |
1行目は定義を聞くクエリで頻発します。この判定は数字からはできず、実際に検索するしかありません。1件1分で終わります。この構造そのものはAI検索で集客はどう変わるのか|AI Overview時代に必要な対応と不要な対応で扱っています。
逆に、費用、選び方、比較、判断といった条件で答えが変わるクエリでは、タイトルの改善が効きます。要約だけでは決められないため、記事が読まれます。
書き換える前に、そのクエリで自分で検索してみる。
条件で答えが変わるクエリなら効く。定義を聞くクエリなら効かない。
書き換えた後に確認すること
- 再取得を依頼する:依頼しないと反映が遅れる
- 1〜2週間後に検索結果を見る:意図した文字列が表示されているか
- 表示されていなければ、ページ内の見出しを確認する:別の文字列が使われている可能性
- 3〜4週間後にクリック率を比べる:変更前と後
- 順位が下がっていないか確認する:まれに影響する
4番目の比較では、同じ期間の長さで比べてください。変更前の28日と変更後の28日を並べます。期間が違うと季節要因が混ざります。
5番目については、タイトルの変更で順位が動くことがあります。大きく下がった場合は、検索された語句が抜けていないかを確認してください。
同じ言い回しを使い回さない
記事が増えると、タイトルの型が固定されがちです。同じ言い回しが並ぶと、検索結果で自社の記事どうしが区別されなくなります。
- 「〜とは?」で始まるタイトルが並んでいないか
- 「〜の方法」「〜のポイント」で終わるタイトルが多くないか
- 同じ修飾語(完全、徹底、最新)を繰り返していないか
- 似たテーマの記事が、区別できるタイトルになっているか
4番目は内容の重複とも関わります。タイトルで区別できない2本は、内容も重複している可能性があります。その場合は統合を検討してください。判断の手順は記事のリライトはどれから手をつけるか|実データで対象を決める手順で扱っています。
よくある失敗
検索された語句を詰め込む
不自然になり、読み手にとっても選びにくくなります。1回入っていれば足ります。
「完全ガイド」「徹底解説」を使う
内容の予測につながりません。読むと何が決められるようになるかを書いてください。
実際の検索結果を見ずに書き換える
直しても効果が出ないクエリがあります。1件1分で判定できます。
再取得を依頼しない
反映が遅れます。変更したらその場で依頼してください。
1週間で効果を判断する
反映と評価に時間がかかります。3〜4週間の推移で比べてください。
よくある質問
タイトルは何文字が適切ですか
表示される範囲は環境によって変わるため、文字数の基準を固定する意味は小さくなっています。重要なのは、前半に検索された語句と要点が入っていることです。後半が切れても意味が通るかで判断してください。
説明文は必ず設定すべきですか
設定しておいてください。使われない場合もありますが、空だと本文の冒頭がそのまま使われ、内容が伝わらないことがあります。
会社名は入れるべきですか
指名検索が発生している段階では有効です。まだ知られていない場合、限られた表示範囲を使うだけになります。多くの場合、記事の内容を優先するほうが効果的です。
記号や括弧は使ってもよいですか
区切りとして機能する範囲なら問題ありません。ただし記号を多用すると読みにくくなります。1つの区切りに留めてください。
広告の見出しと同じ考え方でよいですか
共通する部分はありますが、広告は表示位置が上で、クリックの判断がより短時間で行われます。広告文の作り方は検索広告の訴求文の作り方|見出しと説明文に入れるべき情報を参照してください。
まとめ
順位を上げる話と、クリックされる話は別です。5位に表示されていても、隣に並ぶ他社のほうが自分の疑問に答えていそうに見えれば、そちらが選ばれます。タイトルに入れる順序は、検索された語句、何が分かるか、対象や条件、差別化の要素。後ろに置いた言葉は読まれない前提で組んでください。
ただし、書いた通りに表示されるとは限りません。ページ内の見出しやリンクの文言のほうが適切と判断されることがあり、その場合はページ内の文言を整えるほうが効果があります。説明文も同様で、検索されたクエリに応じて本文の一部が抜き出されることがあります。目的は必ず表示させることではなく、使われた場合にクリックする理由が伝わる状態にしておくことです。
そして書き換える前に、そのクエリで実際に検索してください。検索結果の上部が要約で埋まっているクエリでは、タイトルを直しても表示回数はクリックに変わりません。逆に、費用、選び方、比較、判断といった条件で答えが変わるクエリでは、改善が効きます。この判定は数字からはできず、1件1分の確認で分かります。
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