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アルコール関連広告の規制まとめ|Google・Meta・TikTok媒体別ルール

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飲食店やバーがWeb広告を出すとき、アルコールに触れた瞬間に審査のルールが変わります。しかも媒体ごとに要件が違うため、ある媒体で通った素材が別の媒体では不承認になります

共通しているのは、年齢への配慮と、飲酒を推奨・美化する表現の制限です。一方で、必要な記載事項や年齢ターゲティングの仕様は媒体で異なります。同じ素材をそのまま横展開しないことが、実務上の原則になります。

この記事では、媒体を問わない共通ルールを整理したうえで、Google・Meta・TikTokそれぞれの要件、着地ページに必要な記載、そしてアルコールを主訴求にしない設計までを解説します。

この記事でわかること

・媒体を問わない共通ルール(年齢・表現・記載)

・Google・Meta・TikTokの要件の違い

・日本の法定飲酒年齢と、媒体の年齢区分のずれへの対処

・着地ページに必要な記載事項

・アルコールを主訴求にせず制約を外す設計

共通ルール

媒体を問わず、次は共通しています。

項目 内容
年齢への配慮 法定飲酒年齢に達していない層へのターゲティング・訴求を行わない
過度な飲酒の描写 酩酊状態、一気飲み、量を煽る表現の禁止
飲酒と危険行為の結びつけ 運転、機械操作、注意力を要する作業と飲酒を同一の文脈に置かない
健康・効能の示唆 飲酒が健康に良い、治療に効果があるといった示唆の禁止
社会的・性的な魅力の向上 飲酒によって地位や魅力が向上するかのような表現の禁止
許認可 対象地域で必要な免許・許可を提示できること

これらは各媒体のポリシーに共通して現れます。まずこの6点を素材の段階で満たしておけば、媒体ごとの差分は追加要件だけになります

共通ルールは年齢・過度な飲酒・危険行為・健康効能・魅力向上・許認可の6点。

そのうえで、媒体ごとの追加要件(年齢区分の仕様、必要な記載)を確認してください。

媒体別の要件

Google広告

Google広告のアルコールポリシーでは、未成年をターゲットに設定しておらず、承認された地域のみをターゲットに設定している場合に限り許可とされています。

禁止される表現として、次が明示されています。

  • 飲酒によって社会的・職業的な地位や、性的・知的・身体的な魅力が向上するかのようにほのめかす表現
  • 飲酒が健康や病気の治療に効果があるかのようにほのめかす表現
  • 過度の飲酒を肯定的に描写する内容
  • 自動車や機械の操作中の飲酒描写
  • 注意力が必要な作業中の飲酒描写

(出典:Google広告ポリシーヘルプ「アルコール」)

なお、国によっては事前の申請・認定が必要とされる地域があります。配信地域を広げる場合は、その地域の要件を都度確認してください

Meta広告(Facebook・Instagram)

Metaではアルコールは制限付きコンテンツに分類されます。日本での配信では、広告セットの年齢設定で最低年齢を法定飲酒年齢以上にする必要があります。

Metaの年齢設定は1歳刻みで指定できるため、日本の法定飲酒年齢に合わせた設定が可能です。この点はTikTokと異なります。

TikTok広告

TikTokでもアルコールは制限業種で、市場ごとの要件を満たす場合に配信できます。TikTok特有の要件として、次があります。

  • クリエイティブでの25歳未満の人物の起用を禁止
  • 妊娠中の人物の使用を禁止
  • 飲酒を賞品やインセンティブとして提供する内容の禁止
  • 広告とランディングページに、飲料のアルコール含有量と度数を明記し、責任ある飲酒を促す免責事項を掲載すること
  • 対象地域で必要なライセンスの取得・提出、または合法的な事業認可

(出典:TikTok広告ポリシー「アルコール」)

25歳未満の起用禁止は、他媒体には見られない要件です。スタッフを出演させる場合は、実年齢を確認して記録に残してください。詳細はTikTok広告における年齢制限・アルコール表現の規制ルール解説で解説しています。

年齢ターゲティングの実務

日本の法定飲酒年齢は20歳です。しかし媒体によって、年齢の指定方法が違います。

媒体 年齢指定の仕様 実務上の対応
Google広告 年齢層の区分で指定(18-24、25-34 など) 法定年齢ちょうどで区切れない。区分の下限に注意する
Meta広告 1歳刻みで指定できる 最低年齢を法定飲酒年齢以上に設定する
TikTok広告 年齢区分で指定 区分の下限が法定年齢を下回る場合、上の区分から配信する

区分指定の媒体では、法定飲酒年齢ちょうどで区切ることができません。実務では、法定年齢を確実に上回る区分から配信するのが安全側の判断になります。配信母数は減りますが、ポリシー上のリスクを避けられます。

選択できる区分は変更されることがあるため、入稿時に各媒体の管理画面で現在の仕様を確認してください。

リターゲティングでも年齢条件は外れない

サイト訪問者や既存顧客リストへの配信であっても、年齢に関する条件は適用されます。「既存顧客だから成人である」という前提は通りません。オーディエンスリストを使う場合も、年齢ターゲティングは別途設定してください

着地ページに必要な記載

クリエイティブを直しても不承認が続く場合、原因は着地ページにあることが多くなります。

記載事項 必要性 備考
アルコール度数・含有量 TikTokでは明示的に要求される 他媒体でも記載しておくのが安全
責任ある飲酒を促す注意書き 同上 「20歳未満の飲酒は法律で禁止されています」等
20歳未満への提供に関する方針 推奨 店舗の姿勢を示す
運営者情報(会社名・所在地・連絡先) 必須級 事業の実在性の確認に使われる
営業許可に関する情報 提示できる状態にしておく 審査で求められることがある

店舗のInstagramや予約サイトを着地ページにしている場合、これらの記載を自社でコントロールできません。アルコールを訴求する広告では、記載を管理できる自社サイトまたはLPを着地ページにしてください。

アルコールを主訴求にしない設計

ここまでの要件を満たすことは可能ですが、事業判断としては、アルコールを主訴求にしないほうが配信の自由度が上がります

主訴求 ポリシー上の扱い 配信の自由度 向いている業態
アルコールそのもの(銘柄・飲み放題) 制限業種として全要件が適用 低い 酒販、専門性の高いバー
料理・フード 通常の飲食店広告 高い 居酒屋、ダイニングバー
空間・雰囲気・利用シーン 通常の飲食店広告 高い ダーツバー、貸切利用のある店舗
イベント・貸切プラン 通常の飲食店広告 高い 団体利用を取りたい店舗

集客の目的は「アルコールを訴求すること」ではなく「来店してもらうこと」です。訴求軸をずらすだけで、審査リスクと年齢ターゲティングの制約の両方を外せます。来店後にドリンクが注文されることは変わりません。

飲食店の集客設計全般については飲食店の集客に効くWeb広告とは?予約数を伸ばす媒体の選び方で解説しています。

入稿前チェックリスト

  • 年齢ターゲティングを、法定飲酒年齢を確実に上回る設定にしたか
  • 出演者の実年齢を確認したか(TikTokでは25歳未満の起用が禁止)
  • 過度な飲酒・酩酊・量を煽る表現がないか
  • 飲酒と運転・機械操作を同一の文脈に置いていないか
  • 健康効果や魅力向上を示唆していないか
  • ドリンクを特典やインセンティブとして提示していないか
  • 着地ページに度数・含有量と、責任ある飲酒の注意書きがあるか
  • 着地ページに運営者情報が記載されているか
  • 許認可に関する情報を提出できる状態か
  • 媒体ごとに素材を分けたか(同一素材の横展開をしていないか)

不承認になったときの対応

  1. 不承認理由のポリシー名を控える:媒体によって表記が異なる
  2. 着地ページの記載を先に確認する:クリエイティブより修正が容易で、原因である割合が高い
  3. クリエイティブを1要素ずつ直す:全面差し替えでは原因が特定できない
  4. 年齢ターゲティングの設定を確認する
  5. 修正後に再入稿する:それでも通らなければ、是正内容を具体的に記載して申し立てる

同じ素材での再入稿を繰り返さないでください。不承認が累積すると、アカウントの健全性が低下し、停止につながります。停止時の対応は広告アカウントが停止された時の原因と復旧方法で解説しています。

よくある質問

Q. アルコールを扱う店舗は広告を出せませんか?

出せます。禁止業種ではなく制限業種であり、年齢ターゲティング、表現、記載事項の要件を満たせば配信できます。ただし媒体ごとに要件が異なるため、同じ素材の横展開は避けてください。

Q. どの媒体が最も制約が緩いですか?

一概には言えません。年齢指定の柔軟さではMetaが1歳刻みで指定できる利点があり、TikTokは25歳未満の起用禁止や着地ページの記載要件など独自の条件があります。自社の素材と訴求に照らして、どの要件が実務上厳しいかで判断してください

Q. 飲み放題を訴求してもよいですか?

プラン名として事実を記載すること自体は可能ですが、「浴びるほど飲める」「限界まで」といった量を煽る表現は、過度な飲酒の推奨とみなされる可能性があります。プランの存在を書くにとどめ、量を強調しないでください。

Q. 乾杯シーンは使えますか?

乾杯そのものが一律に禁止されているわけではありません。問題になるのは、過度な飲酒や酩酊、それを美化する演出です。提供・盛り付け・雰囲気に焦点を移すと、リスクを下げられます。

Q. 年齢設定を絞ると配信量が出ません。

商圏を絞ったうえに年齢も絞ると、対象がかなり少なくなります。この場合、アルコールを主訴求から外し、フードや空間を訴求軸にすることで、年齢の制約を受けずに配信できます。

まとめ

アルコール関連広告の共通ルールは、年齢への配慮、過度な飲酒の描写の禁止、危険行為との結びつけの禁止、健康効果の示唆の禁止、魅力向上の示唆の禁止、そして許認可の6点です。

そのうえで、媒体ごとに追加要件があります。Metaは1歳刻みで年齢を指定できる一方、区分指定の媒体では法定年齢ちょうどで区切れません。TikTokは25歳未満の起用禁止と、着地ページへの度数・免責事項の記載を求めます。同じ素材をそのまま横展開しないでください

不承認が続くときは、クリエイティブより先に着地ページの記載を確認してください。そして事業判断としては、フードや空間を主訴求にすることで、制限業種としての制約自体を外せます。

「媒体によって審査結果が違い、原因が分からない」「年齢設定を絞ると配信量が出ない」といった状態にある場合は、素材の修正だけでなく、訴求軸と着地ページを合わせて見直す必要があります。

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