Googleビジネスプロフィールの情報が間違っていると、来店機会をそのまま失います。閉店中に来店された、地図の場所が違って辿り着けなかった、旧住所のまま案内されている。いずれも、修正で防げる損失です。
ただし修正には、自分で直せるものと、申請や統合が必要なものがあります。特に「移転」と「重複」は、手順を間違えるとクチコミや評価を失います。
この記事では、修正が必要になる典型パターンを整理したうえで、それぞれの正しい手順、やってはいけない対応、そして再発を防ぐ運用までを解説します。
この記事でわかること
・自分で直せる項目と、申請が必要な項目の切り分け
・移転・閉店・重複それぞれの正しい手順
・クチコミや評価を失わないための注意点
・第三者による勝手な情報変更への対応
・再発を防ぐ運用ルール
修正が必要になるパターン
| パターン | 影響 | 対応の難易度 |
|---|---|---|
| 営業時間・電話番号の誤り | 来店・問い合わせの機会損失、低評価 | 低(自分で直せる) |
| 地図ピンの位置がずれている | 来店時に辿り着けない | 低〜中 |
| 住所の表記不足(建物名・階数) | 同上 | 低 |
| 移転したが更新していない | 旧住所へ人が向かう | 中(手順に注意) |
| 閉店したが残っている | 来店され、低評価が付く | 中 |
| 同じ店舗のプロフィールが複数ある | クチコミと評価が分散する | 高(統合が必要) |
| 第三者に情報を変更された | 誤情報が表示される | 中 |
| オーナー権限を持っていない | 編集できない | 中(権限申請が必要) |
移転は「住所を変更」、閉店は「閉業に設定」。どちらも新規作成・削除をしてはいけません。
誤った手順を取ると、蓄積したクチコミと評価を失います。
自分で直せる項目
オーナー権限があれば、管理画面から編集できます。反映には審査が入るため、数分〜数日かかります。
- 営業時間、定休日、特別営業時間(年末年始・臨時休業)
- 電話番号、ウェブサイトURL
- ビジネスの説明文
- カテゴリ(メイン・サブ)
- 属性(駐車場、支払い方法、バリアフリー等)
- 商品・サービスの登録
- 写真の追加・削除
特別営業時間の設定漏れは、低評価の直接的な原因になります。年末年始や臨時休業は、判明した時点で登録してください。
地図ピンの位置を直す
住所が正しくても、地図上のピンが実際の入口と離れていることがあります。管理画面の住所編集から、地図上でピンを移動できます。ロードサイド店舗や複合ビル内の店舗では、必ず確認してください。
移転した場合
正しい手順は「既存のプロフィールの住所を変更する」です。
- 管理画面から住所を編集し、新住所に変更する
- 地図ピンを新しい場所に合わせる
- 電話番号が変わる場合は同時に更新する
- 自社サイトの住所表記も同時に更新する(NAP情報を揃える)
- 反映後、実際に地図で検索して確認する
新しいプロフィールを作成してはいけません。重複が発生し、クチコミと評価が旧プロフィールに残ったまま分散します。移転前後で顧客層が大きく変わらない限り、既存のプロフィールを引き継ぐのが原則です。
閉店した場合
「閉業」として設定します。削除してはいけません。
| 対応 | 結果 |
|---|---|
| 閉業として設定(正しい) | 検索した人に「閉業」と表示され、無駄な来店を防げる |
| 削除する(誤り) | 古い情報が別経路で残り続ける可能性がある。クチコミの履歴も失う |
| 放置する(誤り) | 営業中と誤認され、来店した人から低評価が付く |
一時的な休業の場合は「一時休業」を設定してください。再開時に「営業中」に戻せます。
重複プロフィールの統合
同じ店舗のプロフィールが複数存在すると、クチコミと評価が分散し、検索結果でどちらが表示されるかも安定しません。
まず重複を洗い出す
- 現在の店舗名でGoogleマップを検索する
- 旧店舗名・旧社名でも検索する
- 住所(番地)で検索する
- 電話番号で検索する
- 複数店舗がある場合は、全店舗分を確認する
移転や社名変更の履歴がある事業では、知らないうちに複数のプロフィールが存在していることがあります。Googleが自動生成したものが残っている場合もあります。
統合の手順
- 残すプロフィール(クチコミが多い、情報が正確なもの)を決める
- 重複しているプロフィールのオーナー権限を確認する。ない場合は所有権を申請する
- 重複側を「重複」として報告、または閉業に設定する
- クチコミが統合されるかは状況によるため、残すほうの選定を慎重に行う
- 統合後、検索して1つだけ表示されることを確認する
4番目が重要です。クチコミが必ず統合されるとは限りません。そのため、クチコミが多く蓄積されているほうを残す判断が基本になります。情報の正確さは後から直せますが、クチコミは戻せません。
第三者に情報を変更された場合
Googleビジネスプロフィールは、一般ユーザーからの修正提案を受け付ける仕組みがあります。そのため、オーナーが編集していないのに情報が変わることがあります。
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 営業時間が勝手に変わっている | 管理画面から正しい情報に戻す |
| 「閉業」と表示されている | 管理画面から営業中に戻す。繰り返される場合はサポートへ |
| カテゴリが変更されている | 正しいカテゴリに戻す |
| 写真が追加されている | 不適切なものは報告する(ユーザー投稿写真は原則削除できない) |
月1回、管理画面で情報が意図どおりか確認する運用を組み込んでください。特に営業時間と「閉業」表示は、来店に直結します。
オーナー権限がない場合
プロフィールは存在するが編集できない、という状態は、次のいずれかです。
- Googleが自動生成した(誰も所有していない)
- 過去の担当者が個人アカウントで登録し、引き継がれていない
- 制作会社や代理店が登録している
1番目と2番目の場合、管理画面から所有権の申請ができます。既存のオーナーがいる場合は、その相手に通知が届き、一定期間応答がなければ権限が移る仕組みです。
3番目の場合は、まず相手に権限の付与または移管を依頼してください。あわせて、今後はオーナー権限を会社として管理できるアカウントに置いてください。個人アカウントに依存すると、退職時に同じ問題が起きます。複数店舗の権限設計は複数店舗のGoogleビジネスプロフィールを一元管理する方法で解説しています。
再発を防ぐ運用
- オーナー権限を会社管理のアカウントに置く:個人アカウントに依存しない
- 月1回、情報の正誤を確認する:営業時間、電話番号、閉業表示
- 特別営業時間を年間で一括登録する:年末年始、臨時休業
- 移転・社名変更時のチェックリストを持つ:GBP、サイト、各種掲載先
- NAP情報(店名・住所・電話)を一覧化する:掲載されている場所を把握しておく
5番目があると、移転時の作業漏れが減ります。自社サイト、ポータルサイト、SNS、名刺、看板。掲載場所を一覧にしておくと、変更時に順に潰せます。
よくある失敗
失敗1:移転時に新規作成する
重複が発生し、クチコミと評価が分散します。既存プロフィールの住所を変更してください。
失敗2:閉店時に削除する
クチコミの履歴を失い、古い情報が別経路で残る可能性があります。閉業として設定してください。
失敗3:重複を放置する
評価が分散し、どちらが表示されるかも安定しません。定期的に検索して確認してください。
失敗4:特別営業時間を設定しない
閉店中の来店は、そのまま低評価につながります。
失敗5:個人アカウントでオーナー権限を持つ
担当者の退職時に、編集できなくなります。
よくある質問
Q. 修正はどのくらいで反映されますか?
項目によりますが、数分で反映されるものから、審査を経て数日かかるものまであります。住所やビジネス名の変更は時間がかかる傾向があります。反映後は必ず実際に検索して確認してください。
Q. 重複を統合したらクチコミはどうなりますか?
統合されるかは状況によります。必ず引き継がれるとは限らないため、クチコミが多く蓄積されているほうを残す判断が基本です。情報の正確さは後から直せます。
Q. 「閉業」と誤表示されました。
管理画面から営業中に戻してください。繰り返し発生する場合は、第三者からの修正提案が続いている可能性があります。サポートへの連絡を検討してください。
Q. 店舗名を変更したいのですが。
実際に使用している正式名称に変更してください。ただし、店名にキーワードを追加する運用はガイドライン違反にあたり、プロフィールが停止される場合があります。看板や公式サイトで使用している名称と一致させてください。
Q. サービス提供型(店舗を持たない)の場合は?
住所を非表示にし、サービス提供地域を設定する形になります。実店舗がないのに住所を掲載すると、ガイドライン違反となる場合があります。
まとめ
Googleビジネスプロフィールの誤りは、そのまま来店機会の損失になります。営業時間、電話番号、地図ピン、特別営業時間は自分で直せるため、月1回の確認を運用に組み込んでください。
移転は「既存プロフィールの住所を変更」、閉店は「閉業に設定」が正しい手順です。新規作成や削除をすると、蓄積したクチコミと評価を失います。
重複は、店舗名・旧店舗名・住所・電話番号でGoogleマップを検索して洗い出してください。統合の際は、クチコミが必ず引き継がれるとは限らないため、クチコミが多いほうを残す判断が基本です。
そして、オーナー権限は個人アカウントではなく、会社として管理できるアカウントに置いてください。担当者の退職時に編集できなくなる事態を防げます。
「情報が古いまま直せない」「同じ店舗が2つ表示されている」「勝手に情報が変わる」といった状態にある場合は、まず権限の所在を確認してから着手してください。
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