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LINE広告のセグメント配信でリピーターを増やす|分ける基準と、分けすぎの境界

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LINE広告やLINE公式アカウントのセグメント配信は、「細かく分けるほど成果が上がる」と考えられがちです。しかし実際には逆のことが起きます。分けた数だけ1つあたりの母数が減り、成果の差が偶然なのか実力なのか判断できなくなります。

分ける価値があるのは、その違いによって送るべき内容が変わる場合だけです。同じ内容を送るなら、分ける意味はありません。この基準で絞ると、実務で必要なセグメントは3つ前後に収まります。

この記事では、分ける価値がある基準、必要な母数の考え方、そして既存客への配信で成果を出す設計を整理します。

この記事でわかること

・セグメントを分ける価値がある基準

・分けすぎたときに起きること

・実務で必要な3つのセグメント

・1セグメントあたりに必要な母数

・配信内容の作り分け

・効果の測り方

分ける価値がある基準

判断は単純です。そのセグメントに送る内容が、他と変わるかどうかだけを見てください。

分ける軸 送る内容が変わるか 判断
来店したことがあるか 変わる。新規は来店理由、既存は再来店の理由 分ける
最終来店からの経過日数 変わる。久しぶりの人には戻る理由が要る 分ける
購入・利用した商材 変わる。関連する提案ができる 分ける価値がある
性別・年齢 変わらないことが多い 原則として分けない
登録した経路 内容は変わらない 分けない(記録はしておく)
居住エリア 店舗が複数ある場合のみ変わる 店舗数で判断

4行目は分けたくなりますが、属性が違っても送る内容が同じなら、分ける意味はありません。むしろ母数が半分になり、判断が難しくなるだけです。

2行目が最も効きます。3か月来ていない人と、先週来た人では、送るべき内容がまったく違います。ここを分けるだけで反応が変わります。

分ける基準は「送る内容が変わるか」だけ。

属性が違っても内容が同じなら、分けると母数が減るだけ。

分けすぎたときに起きること

  • 1セグメントあたりの母数が足りず、成果の差が偶然になる
  • 配信の作業量が増え、頻度が落ちる
  • どのセグメントに何を送ったか管理できなくなる
  • 配信の通数だけが増え、費用が上がる
  • 担当者が交代したときに引き継げない

2つ目が現実的な問題です。セグメントが5つあると、1回の配信で5種類の文面を作ることになります。この負荷で配信頻度が落ちれば、分けた効果より失うもののほうが大きくなります。

4つ目については、LINE公式アカウントの通数は配信回数と人数の掛け算で決まります。構造はLINE公式アカウントの友だちを増やす方法|店頭とWebの施策と、増やしすぎない設計で扱っています。

実務で必要な3つのセグメント

セグメント 定義 送る内容
新規(未来店) 登録したが来店していない 初回の理由。期限のある特典
継続(直近に来店) 設定した期間内に来店している 新着、次回の予約案内
離脱(一定期間来ていない) 設定した期間を超えて来ていない 戻る理由。久しぶりの案内

この3つで大半の業種に対応できます。期間の設定は業種の来店周期に合わせてください。美容室なら2〜3か月、飲食なら1か月、整体なら2週間といった具合に、通常の来店間隔を基準にします。

3行目への配信が最も費用対効果が高くなります。一度来た人を戻すほうが、新規を獲得するより安く済むためです。ただし久しぶりの相手には、新規向けと同じ内容では響きません。

必要な母数の考え方

分ける前に、1セグメントあたりに何人残るかを計算してください。

確認項目 計算 記入欄
有効な友だち数 ブロックを除いた数 (   )人
セグメント数 分ける数 (   )
1セグメントあたり 有効数 ÷ セグメント数 (   )人
想定の反応率 過去の配信実績 (   )%
1配信あたりの反応数 1セグメントの人数 × 反応率 (   )件

最終行が数件しか出ない規模なら、分けても判断できません。この場合は分けずに全員へ送り、母数が増えてから分けてください。

セグメントを増やすのは、事業の判断が変わる場合に限ります。件数が少ないうちは、内容の改善に時間を使うほうが成果につながります。

セグメント別の配信内容

  1. 新規(未来店):来店の不安を消す。場所、営業時間、初めての流れ、期限つきの特典
  2. 継続:新しい情報。新着、季節の案内、次回の予約
  3. 離脱:変わったことを伝える。新メニュー、設備、スタッフ。久しぶり向けの特典

3番目で重要なのは、「お久しぶりです」だけで終わらせないことです。来ていない理由は何かしらあるため、前回と同じ状態のままなら戻る理由がありません。変わったことを1つ伝えてください。

1番目については、特典より先に不安の解消が効きます。初めての人が知りたいのは、場所、駐車場、所要時間、何を持っていくか。この情報が特典より行動につながることがあります。

離脱層に「お久しぶりです」だけ送っても戻らない。

前回から変わったことを1つ伝えると、戻る理由になる。

効果の測り方

指標 何が分かるか 注意点
配信後の来店・予約数 実際の成果 配信日から数日の範囲で見る
セグメント別の反応率 分けた意味があったか 母数が足りているか先に確認
ブロック率 内容と頻度が合っているか 配信ごとに確認
1件あたりの配信コスト 費用対効果 通数 × 単価 ÷ 来店数
離脱層の復帰率 最も価値のある指標 新規獲得コストと比較する

5行目を新規の獲得コストと比べてください。離脱層を1人戻すコストが、新規を1人獲得するコストより明らかに安いなら、そこに配信を集中させるほうが合理的です。

既存客への接点の作り方は、LINE以外にも選択肢があります。全体の設計はLINE公式アカウントで店舗集客するには?を参照してください。

地図表示の基本設定

個別の施策は、基本の情報が整っていることが前提になります。設定の全体像はMEO対策とは?Googleビジネスプロフィールで来店を増やす方法を参照してください。

よくある失敗

属性で細かく分ける

送る内容が変わらないなら、母数が減るだけです。内容が変わる軸だけで分けてください。

母数を確認せずに分ける

1セグメントあたりの反応が数件では、成果の差が判断できません。先に計算してください。

セグメントを増やして配信頻度が落ちる

文面を作る負荷で止まります。分けた効果より失うものが大きくなります。

離脱層に新規向けの内容を送る

一度来ている相手には響きません。前回から変わったことを伝えてください。

配信後の来店を記録しない

効果が分からないまま配信を続けることになります。配信日と来店日を突き合わせてください。

よくある質問

セグメントはいくつまでが適切ですか

数の上限より、1つあたりの母数で判断してください。反応が数件しか出ない規模なら分けすぎです。多くの店舗では3つで足ります。

来店履歴をどう記録すればよいですか

予約システムやレジと連携できるならそれが確実です。難しい場合は、配信で使うクーポンの利用履歴から来店を推定する方法もあります。完璧でなくても、傾向が分かれば運用できます。

広告でのターゲティングとは別ですか

別です。広告は主に新規への配信、公式アカウントは登録済みの相手への配信になります。既存客に似た人へ広告を配信する設計は類似オーディエンスの作り方と精度を上げるコツ|元データがすべてで扱っています。

配信の頻度はどのくらいが適切ですか

セグメントによって変えてください。継続層には月2〜4回、離脱層には月1回程度が目安です。離脱層への頻度を上げると、ブロックにつながりやすくなります。検討期間が長い商材ではメール施策の始め方|配信して終わりにしないための設計と役割を分ける方法もあります。

反応が落ちてきたらどうしますか

内容より先に頻度と時間帯を確認してください。頻度が高すぎる、または生活の時間帯と合っていない場合があります。内容の変更は、この2つを確認してからにしてください。

まとめ

セグメント配信は、細かく分けるほど成果が上がるものではありません。分けた数だけ1つあたりの母数が減り、成果の差が偶然なのか実力なのか判断できなくなります。分ける基準は「そのセグメントに送る内容が変わるかどうか」だけです。属性が違っても内容が同じなら、分ける意味はありません。

実務では、新規(未来店)、継続(直近に来店)、離脱(一定期間来ていない)の3つで大半の業種に対応できます。期間の設定は、その業種の通常の来店周期に合わせてください。このうち最も費用対効果が高いのは離脱層への配信です。一度来た人を戻すほうが、新規を獲得するより安く済みます。

ただし離脱層に「お久しぶりです」だけを送っても戻りません。来ていない理由が何かしらある以上、前回と同じ状態のままなら動く理由がないためです。新メニュー、設備、スタッフなど、変わったことを1つ伝えてください。そして分ける前に、1セグメントあたりの反応が何件になるかを計算してください。数件しか出ない規模なら、分けずに内容の改善に時間を使うほうが成果につながります。

当社では広告運用代行において、新規獲得から再来店までの設計をご相談いただけます。自社の配信を整理したい場合は、資料をダウンロードのうえご活用ください。

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