Search Consoleを開いても、どこから見ればよいか分からないという声をよく聞きます。項目が多く、順位や表示回数は分かるものの、その数字から次に何をすればよいかがつながらないためです。
実際に打ち手へつながる画面は限られています。検索パフォーマンス、ページのインデックス状況、URL検査。この3つで足ります。他は問題が起きたときに開けば十分です。
この記事では、3画面それぞれで何を見るか、そこから打ち手を出す手順、GA4との役割の違い、そして数字の読み違えやすい箇所を整理します。
この記事でわかること
・GA4とSearch Consoleの役割の違い
・最初に見る3つの画面と、それぞれで確認すること
・表示回数があるのにクリックがない状態の読み方
・順位11〜20位を優先して見る理由
・インデックスされているかの確認方法
・見る頻度の目安
GA4とは見ている範囲が違う
| Search Console | GA4 | |
|---|---|---|
| 見ている範囲 | 検索結果に表示されてから、クリックされるまで | サイトに来てから、成果に至るまで |
| 分かること | どんな検索語句で、何位で、何回表示され、何回クリックされたか | どのページを見て、どこで離脱し、成果に至ったか |
| 分からないこと | サイト内での行動 | 検索語句、掲載順位 |
| 主な用途 | 流入を増やす | 流入を成果に変える |
この2つはつながっているようで、別の区間を見ています。検索結果でクリックされるまでがSearch Console、クリックされた後がGA4です。
したがって「アクセスが少ない」という課題に対して、原因が表示されていないことなのか、表示はされているがクリックされていないことなのかは、Search Consoleでしか分かりません。GA4側で最初に見る画面はGA4レポートの見方|最初に見るべき3画面にまとめています。
検索結果でクリックされるまでがSearch Console、その後がGA4。
「アクセスが少ない」の原因が表示か、クリックかは、Search Consoleでしか分からない。
画面1:検索パフォーマンス
最も使う画面です。開いたらまず4つの指標をすべて表示させてください。初期状態ではクリック数と表示回数しか出ておらず、CTRと掲載順位が隠れています。この2つがないと判断できません。
- 期間を28日間にする:7日間では変動が大きく、3か月では古い施策が混ざる
- 4指標を表示する:クリック数、表示回数、CTR、掲載順位
- クエリのタブを見る:どんな検索語句で表示されているか
- ページのタブを見る:どのページに表示回数が集まっているか
- 表示回数の多い順に並べ替える:クリック数順だと、伸ばす余地のあるページが埋もれる
5番目が重要です。クリック数の多い順に見ると、既にうまくいっているページばかりが並びます。改善の余地があるのは、表示回数はあるのにクリックが少ないページです。
表示回数があるのにクリックがない状態の読み方
この状態を見つけたら、原因を3つに切り分けてください。切り分けずに直すと、直せないものに時間を使います。
| 状況 | 考えられる原因 | 打ち手 |
|---|---|---|
| 順位11〜20位 | 1ページ目に届いていない | 内容を強化する。最も打ち手がある |
| 順位3〜10位/CTRが極端に低い | 検索結果でクリックされる理由がない | タイトルと説明文を見直す |
| 順位3〜10位/定義を聞くクエリ | 検索結果の上部で答えが完結している | 打ち手がない。他の記事に時間を使う |
| 順位が20位より下 | そもそも見られていない | 優先度を下げる |
3行目の判定には、実際に検索結果を見に行くことが必要です。「◯◯とは」のような定義を求めるクエリでは、検索結果の上部にAIによる要約が出て、そこで疑問が解決していることがあります。この場合、順位が高くてもクリックされません。
数字だけで判断せず、1回は自分で検索してください。1分で終わり、直せるものと直せないものが分かります。この現象そのものはAI検索で集客はどう変わるのか|AI Overview時代に必要な対応と不要な対応で扱っています。
CTRが低いページを見つけたら、直す前に自分で検索してみる。
上部で答えが完結しているクエリは、タイトルを直しても戻らない。
画面2:ページ(インデックス作成)
検索結果に出るには、まず登録されている必要があります。作ったページが登録されていなければ、順位以前の問題です。
| 表示 | 意味 | 対応 |
|---|---|---|
| インデックスに登録済み | 検索結果に出る状態 | 問題なし |
| 検出 – インデックス未登録 | 存在は認識されたが、登録されていない | 内容の薄さ、内部リンクの不足を疑う |
| クロール済み – インデックス未登録 | 読まれたが、登録されていない | 同上。他ページとの重複も疑う |
| 重複しています | 似た内容のページがある | 統合するか、内容を分ける |
| リダイレクトあり | 転送されている | 意図した転送かを確認 |
| 除外(noindex) | 登録しない指定がある | 意図的か確認する |
2行目と3行目が続く場合、そのページへの内部リンクが不足している可能性があります。どこからもリンクされていないページは、重要でないと判断されやすくなります。設計の考え方は内部リンクの設計方法|評価が集まるサイト構造の作り方を参照してください。
画面3:URL検査
個別のページについて調べる画面です。次の3つの場面で使います。
- 新しく公開したページを登録依頼する:公開直後に実行しておく
- 内容を更新したページを再取得させる:リライト後に実行する
- 登録されない原因を調べる:どう認識されているかを確認する
1番目と2番目は必ず実行してください。依頼しなくてもいずれ登録されますが、時間がかかります。特にリライトした場合、依頼しないと古い内容のまま評価され続けることがあります。
ただし、登録依頼をすれば順位が上がるわけではありません。あくまで「早く見に来てもらう」だけです。
見る頻度と、見なくてよいもの
| 画面 | 頻度 | 理由 |
|---|---|---|
| 検索パフォーマンス | 月1回 | 週次では変動が大きく、判断を誤る |
| ページ(インデックス) | 月1回、または公開後 | 登録の遅れに気づくため |
| URL検査 | 公開・更新のたび | その場で依頼する |
| ウェブに関する主な指標 | 問題の通知が来たとき | 常時見る必要はない |
| リンク | 四半期に1回 | 短期では変化しない |
| セキュリティと手動による対策 | 通知が来たとき | 通知がなければ問題なし |
検索パフォーマンスを週次で見ると、短期の変動に反応して不要な変更を加えることになります。順位は日々動くため、月次で推移を見るほうが判断を誤りません。
どの記事から直すかの決め方は記事のリライトはどれから手をつけるか|実データで対象を決める手順で扱っています。
よくある失敗
CTRと掲載順位を表示しないまま見る
初期状態では非表示です。この2つがないと、伸ばす余地のあるページを特定できません。
クリック数の多い順に見る
既にうまくいっているページが並びます。表示回数順に並べ替えてください。
週次で確認して設定を変える
順位は日々動きます。短期の変動に反応すると、施策の効果が分からなくなります。
登録依頼で順位が上がると考える
早く見に来てもらうだけです。内容が変わらなければ順位は変わりません。
数字だけで判断する
CTRが低い理由は、実際の検索結果を見ないと分かりません。1回検索するだけで済みます。
よくある質問
GA4とどちらを先に導入すべきですか
両方入れてください。導入の手間はどちらも小さく、Search Consoleは所有権の確認だけで使えます。役割が違うため、片方では判断できない場面が出ます。
データはいつから見られますか
登録した時点より前のデータは取得できません。サイトを作ったら、成果を測る予定がなくても登録だけ済ませておいてください。
表示回数が急に減りました
まず期間を広げて、季節要因かどうかを確認してください。次にページのインデックス状況を見て、登録が外れていないかを確認します。この2つで大半は説明がつきます。
平均掲載順位はどう解釈しますか
複数のクエリの平均であり、特定のクエリの順位ではありません。全体の平均を追うより、クエリごとの順位を見てください。平均が下がっても、重要なクエリが上がっている場合があります。
競合の数字は見られますか
見られません。Search Consoleは自社サイトのデータのみです。競合の掲載状況を知りたい場合は、実際にそのクエリで検索して並びを見るのが最も早くなります。
まとめ
Search Consoleで実際に打ち手へつながる画面は3つです。検索パフォーマンス、ページのインデックス状況、URL検査。他は問題が起きたときに開けば足ります。
検索パフォーマンスでは、まずCTRと掲載順位を表示させてください。初期状態では隠れており、この2つがないと伸ばす余地のあるページを特定できません。そして並べ替えは表示回数順です。クリック数順に見ると、既にうまくいっているページばかりが並びます。
表示回数があるのにクリックがない状態を見つけたら、順位で切り分けてください。11〜20位なら内容の強化で1ページ目を狙えます。3〜10位でCTRが極端に低い場合は、実際に検索してみてください。定義を求めるクエリでは検索結果の上部で答えが完結していることがあり、その場合はタイトルを直しても戻りません。数字だけで判断せず、1回は自分で検索する。これだけで、直せるものと直せないものが分かれます。
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