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問い合わせフォームのスパム対策|本物の問い合わせを減らさずに止める順序

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問い合わせフォームに無関係な送信が届くようになると、確認の手間が増えます。対策として認証の仕組みを強くすると止まりますが、同時に本物の問い合わせも減ります。

見落とされやすいのは、成果の集計が狂うことです。スパムがコンバージョンとして計上されると、広告の獲得単価が実態より良く見えます。その数字をもとに予算を増やすと、実際には成果が出ていない配信に費用が向かいます。

この記事では、送信の種類を分けたうえで、負担の小さい対策から順に試す手順、成果の集計への影響、そして対策後に必ず確認することを整理します。

この記事でわかること

・送信の種類を3つに分ける

・負担の小さい対策から順に試す

・認証を強くしたときに起きること

・成果の集計が狂う問題

・営業メールへの対応

・対策後に必ず確認すること

認証を強くしたときに起きること
認証を強くしたときに起きること

送信の種類を3つに分ける

まとめて「スパム」と呼ぶと対策を誤ります。種類によって有効な手段が違います。

種類 特徴 有効な対策
機械的な自動送信 文面が定型、外国語、URLが多い 認証の仕組み、入力の検知
営業メール(人が送る) 自社サービスの売り込み。日本語で自然 認証では止まらない。文面での抑止
誤送信・テスト 内容が途中、意味をなさない 入力の検証、確認画面

2行目が最も対処しにくい種類です。人が手作業で送っているため、機械を判別する仕組みでは止まりません。フォームの近くに営業目的の送信を断る旨を明記すると、一定の抑止にはなります。

多くの場合、実際に困っているのは1行目です。まずどの種類が届いているかを確認してから、対策を選んでください。

「スパム」と一括りにすると対策を誤る。まず種類を確認する。

人が送る営業メールは、機械を判別する仕組みでは止まらない。

負担の小さい対策から順に試す

上から順に試してください。下へ行くほど本物の問い合わせを減らすリスクが上がります。

  1. 入力内容の検証を入れる:形式の確認、極端に長い入力の拒否
  2. 人には見えない項目を置く:機械だけが入力する項目を用意して判別する
  3. 送信までの時間を見る:極端に速い送信を弾く
  4. 営業目的の送信を断る旨を明記する:人が送るものへの抑止
  5. 確認画面を挟む:誤送信が減る。ただし完了率も下がる
  6. 画像や操作による認証を入れる:効果は大きいが負担も大きい
  7. 特定の条件で受け付けない:最終手段。誤って止める可能性がある

1〜3番目は訪問者の操作を増やさずに実施できます。ここで十分に減るなら、それ以上は不要です。

6番目は効果が大きい一方、操作が増えることで送信をやめる人が出ます。特にスマートフォンでは負担が大きくなります。導入する場合は、前後で完了率を比べてください。

7番目は慎重に扱ってください。条件の設定を誤ると、本物の問い合わせを止めます。止めたことに気づけないため、被害が見えません。

認証を強くしたときに起きること

変化 起きること 確認方法
操作の手順が増える 送信をやめる人が出る フォームの完了率
スマートフォンで負担が大きい モバイルの完了率が下がる 端末別の完了率
表示に時間がかかる 読み込み待ちで離脱する ページの表示速度
外部サービスへの送信が増える 記載の見直しが必要になる場合がある 使っているサービスの一覧

1行目と2行目は必ず計測してください。スパムが止まったことは目に見えますが、減った本物の問い合わせは見えません。導入の前後で完了率を比べていないと、対策の是非が判断できません。

4行目については、外部の認証サービスを使う場合、利用者の情報が外部へ送信されます。記載が必要になる場合の考え方は企業サイトに必要な表記の整理|プライバシーポリシーと、特商法表記が要る条件を参照してください。

成果の集計が狂う問題

スパムがコンバージョンとして計上されると、判断が歪みます。これはスパムそのものより実害が大きい場合があります。

  • 広告の獲得単価が実態より良く見える:成果が出ていない配信を止められない
  • 配信の学習が狂う:スパムが発生しやすい経路へ最適化される
  • 経路別の評価がずれる:特定の流入元にスパムが偏ることがある
  • 改善の判断ができない:フォームを直しても効果が見えない

2行目が特に問題です。自動化された配信は、成果として記録された行動に寄せていきます。スパムを成果として学習させると、そこへ向かって最適化が進みます。

対処としては、コンバージョンの計上条件を見直すか、集計時にスパム分を除外してください。件数の突き合わせは月初に行うと、ずれに早く気づけます。複数媒体の計測で起きるずれは複数媒体で同じサンクスページを使うときのCV計測|重複と水増しを防ぐ設定でも扱っています。

スパムより実害が大きいのは、成果の集計が狂うこと。

自動化された配信は、成果として記録された行動へ最適化していく。

営業メールへの対応

人が送る営業目的の送信は、認証では止まりません。次の順で対応します。

対応 効果 備考
フォームの近くに断る旨を明記する 一定の抑止 「営業目的のご連絡はご遠慮ください」など
受信側で仕分ける 確認の手間が減る 件名や送信元で振り分ける
問い合わせの種別を選ばせる 分類が楽になる 項目が増えるため最小限に
返信しない運用を決める やり取りが続かない 対応の基準を決めておく

完全に止めることは難しいという前提で、確認の手間を減らす方向に切り替えてください。止めようとして認証を強くしても、人が送る以上は通過します。

3行目は有効ですが、項目が増えると本物の問い合わせの完了率にも影響します。種別を2〜3個に絞ってください。

対策後に必ず確認すること

  1. 自分でフォームを送信してみる:正常に届くか
  2. スマートフォンでも試す:端末によって挙動が変わる
  3. 完了率を前後で比べる:同じ期間の長さで
  4. 問い合わせ件数の推移を見る:スパムを除いた実数で
  5. 1か月後にもう一度確認する:設定が効き続けているか

1番目を飛ばして本物が届かなくなった例は珍しくありません。対策を入れたら、必ず自分で送信して受信を確認してください。届いていないことには、しばらく気づけません。

3番目については、フォーム自体の改善余地も同時に確認する価値があります。項目数と完了率の関係は入力フォームの離脱率を改善するデザインの工夫にまとめています。

よくある失敗

最初から強い認証を入れる

本物の問い合わせも減ります。負担の小さい対策から順に試してください。

対策後に送信テストをしない

届かなくなっていることに気づけません。必ず自分で送って確認してください。

完了率を計測していない

減った本物の問い合わせは目に見えません。前後で比べていないと是非が判断できません。

スパムをコンバージョンから除外しない

獲得単価が実態より良く見え、配信の学習も狂います。集計の条件を見直してください。

営業メールを認証で止めようとする

人が送っているため通過します。確認の手間を減らす方向に切り替えてください。

よくある質問

どのくらいの件数から対策すべきですか

件数より、確認の手間と集計への影響で判断してください。1日数件でも成果として計上されているなら、集計の条件を先に見直す価値があります。

フォームをやめてメールアドレスの掲載に変えるのはどうですか

スパムは減らない場合が多く、送信のハードルも上がります。加えて、どの経路から来たかの計測ができなくなります。フォームを維持したまま対策するほうが現実的です。

急にスパムが増えたのはなぜですか

サイトの構成を変えた、フォームのURLが変わった、新しいツールを入れたなどのタイミングで変化することがあります。直近の変更を確認してください。

外部のフォームサービスを使えば解決しますか

対策機能が用意されている場合はありますが、完全になくなるわけではありません。乗り換える場合は、送信内容の保存先と出力の可否も確認してください。

問い合わせが減ったのはスパム対策のせいですか

対策の前後で完了率を比べれば分かります。ただし他の要因(流入の減少、サイトの変更)と重なることもあります。まず自分で送信して、届く状態かを確認してください。運用全体の点検はホームページの保守運用とは?何を、どの頻度でやるのかを参照してください。

まとめ

問い合わせフォームのスパム対策で最も避けるべきなのは、最初から強い認証を入れることです。スパムは止まりますが、本物の問い合わせも減ります。しかもスパムが止まったことは目に見える一方、減った本物の問い合わせは見えません。

まず届いている送信の種類を確認してください。機械的な自動送信、人が送る営業メール、誤送信。この3つで有効な手段が違います。特に営業メールは人が送っているため、機械を判別する仕組みでは止まりません。完全に止めることは難しいという前提で、確認の手間を減らす方向に切り替えてください。

そして見落とされやすいのが、成果の集計への影響です。スパムがコンバージョンとして計上されると、広告の獲得単価が実態より良く見え、自動化された配信はスパムが発生しやすい経路へ最適化していきます。これはスパムそのものより実害が大きい場合があります。対策を入れたら、必ず自分でフォームを送信して受信を確認し、完了率を前後で比べてください。

当社ではホームページ制作において、フォームの設計と計測の整備をご相談いただけます。自社サイトの点検を進めたい場合は、資料をダウンロードのうえご活用ください。

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