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Instagramのショッピング機能は店舗ビジネスに必要か|縮小した機能と、今も使える範囲

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Instagramのショッピング機能について検討する前に、押さえておくべきことがあります。この機能は段階的に縮小されており、数年前の解説記事に書かれている使い方が、現在はできない場合があります。

アプリ内の導線や決済の扱いは変更が続いている領域です。したがって「設定方法」より先に「自社に必要か」を判断するほうが、無駄な作業を避けられます。特に実店舗では、そもそも通販の在庫を持っていない、送る商品がないという場合が多くあります。

この記事では、判断に必要な前提を整理したうえで、実店舗にとって必要かの判断基準、そして代わりに整えるべき導線を扱います。

この記事でわかること

・検討の前に確認すべき前提

・実店舗にとって必要かの判断基準

・使う場合に成立する条件

・設定より先に整えるべきもの

・商品を見せたいだけの場合の代替手段

・投稿から購入までの導線設計

検討の前に確認すべき前提

この領域は仕様の変更が続いています。導入を検討する場合は、記事の情報ではなくMetaの公式ヘルプで現在の提供状況を必ず確認してください。確認すべき点は次のとおりです。

  • 自社の国と業種が対象になっているか:提供の範囲は変わりうる
  • アプリ内で完結するのか、外部サイトへ送るのか:決済の扱いは変更されている
  • 審査と連携に何が必要か:商品情報の管理方法
  • 掲載できない商材がないか:制限のあるカテゴリ

2つ目が実務上の要点です。アプリ内で購入まで完結する前提で計画を立てると、外部サイトへの誘導が必要だと分かった時点で設計が変わります。自社のECサイトが必要かどうかが変わるため、最初に確認してください。

仕様の変更が続く領域。記事ではなく公式ヘルプで現状を確認する。

アプリ内で完結するかどうかで、必要な準備がまったく変わる。

実店舗にとって必要かの判断

自社の状況 必要性 理由
通販を行っており、在庫がある 検討する価値がある 投稿から購入までの距離が縮まる
実店舗のみ。発送しない 不要 購入できないため機能が成立しない
商品を見せたいが、売るのは店頭 不要 価格と在庫を伝える手段は他にある
サービス業(施術、教室、飲食) 不要 商品ではなく予約が成果
ECサイトを既に持っている 検討する価値がある 既存の商品情報を活用できる
商品数が少ない(10点未満) 優先度は低い 運用の手間に見合わない

2行目から4行目に該当する場合、ショッピング機能を設定しても成果につながりません。店舗ビジネスの多くはここに当てはまります。

3行目については、商品を見せること自体は投稿でできます。ショッピング機能は「その場で買える」ことに意味があるため、買えないなら設定する理由がありません。

使う場合に成立する条件

  1. 商品情報を管理できる体制がある:在庫、価格、説明文の更新
  2. 売り切れの管理ができる:在庫がないものが表示され続けない
  3. 購入後の対応ができる:発送、問い合わせ、返品
  4. 投稿が継続している:商品を載せる投稿がなければ機能しない
  5. 遷移先が整っている:外部サイトへ送る場合、そのページで購入まで進める

2番目が実務で最も問題になります。店頭とオンラインで在庫を共有している場合、店頭で売れた商品が表示され続けると、購入できないという体験になります。在庫の管理方法を先に決めてください。

5番目については、遷移先のページで離脱すれば設定した意味がありません。商品ページの設計は商品ページのデザインで購入率は変わるのか|見せる順序と、離脱を生む要素で扱っています。

設定より先に整えるもの

ショッピング機能を検討する前に、次が整っているかを確認してください。これらのほうが成果への距離が近く、手間も小さくなります。

項目 確認すること 優先度
プロフィール 何の店か、どこにあるかが分かるか 最優先
プロフィールのリンク 予約・購入・地図のどこへ送るか 最優先
投稿に価格が入っているか 問い合わせる前に判断できるか 高い
問い合わせの手段 DM、電話、フォームのどれで受けるか 高い
営業時間・定休日 投稿とプロフィールで一致しているか 高い

2行目が最も効きます。プロフィールに置けるリンクは限られるため、そこを何に使うかが導線を決めます。予約が成果なら予約ページ、来店が成果なら地図。ここを整えるだけで、ショッピング機能より確実に成果が動きます。

3行目も見落とされがちです。価格が分からないと問い合わせの手前で離脱します。価格を出すと問い合わせが減るように見えますが、減るのは検討外の問い合わせです。

商品を見せたいだけの場合の代替

  • 投稿に価格と在庫状況を書く:最も手間が小さい
  • ハイライトに商品の一覧を作る:後から見返せる
  • プロフィールのリンク先にまとめる:一覧ページを1枚作る
  • 問い合わせの手段を明示する:DMか電話かを書く
  • 取り置き・取り寄せの案内を出す:来店の理由を作る

5つ目は実店舗で効果があります。「投稿の商品は取り置きできます」の一文があるだけで、来店の理由が生まれます。ショッピング機能のような設定作業は不要です。

実店舗なら「取り置きできます」の一文のほうが、機能の設定より効く。

設定作業より、価格と在庫を書くほうが成果に近い。

投稿から購入・来店までの導線

  1. 投稿で商品と価格を見せる
  2. プロフィールへ誘導する:投稿内に「詳しくはプロフィールから」
  3. プロフィールで判断材料を出す:業種、場所、営業時間
  4. リンク先で行動できるようにする:購入、予約、地図
  5. 成果を記録する:来店時に聞く、パラメータを付ける

5番目を飛ばすと、効果があったかどうかが分かりません。プロフィールのリンクにパラメータを付けるだけで、サイト側でSNS経由と判別できます。設計の考え方はUTMパラメータの設計と命名規則|流入元を正しく計測する方法を参照してください。

全体の中での位置づけ

この工程は広告運用の一部です。前後に決めるべきことがあり、順序を飛ばすと後から戻れなくなります。全体の流れは広告運用は何から決めるかを参照してください。

よくある失敗

設定することを目的にする

実店舗で発送しないなら、設定しても購入されません。必要かどうかを先に判断してください。

在庫の管理方法を決めずに始める

売り切れの商品が表示され続け、購入できない体験になります。

プロフィールを整えずに機能だけ足す

投稿を見た人が最初に開くのはプロフィールです。順序が逆です。

価格を投稿に書かない

問い合わせの手前で離脱します。価格を出して減るのは、検討外の問い合わせです。

古い解説記事の手順どおりに進める

仕様の変更が続いている領域です。公式ヘルプで現在の提供状況を確認してください。

よくある質問

設定に費用はかかりますか

機能の利用条件や費用の扱いは変更されうるため、公式の案内を確認してください。実務上のコストは、設定より商品情報の更新にかかる継続的な手間のほうが大きくなります。

広告と併用できますか

併用の可否と方法は仕様によります。ただし店舗集客の観点では、購入させる導線より、来店や予約への導線を優先するほうが成果に近くなります。広告の費用感はInstagram広告の費用相場と店舗集客での始め方を参照してください。

商品数が少なくても意味はありますか

運用の手間に見合いにくくなります。10点未満であれば、投稿に価格を書き、プロフィールのリンク先に一覧を用意するほうが早く、更新も楽です。

フォロワーが少ないうちに設定すべきですか

優先度は低くなります。見る人がいない段階では、機能の有無より投稿の継続とプロフィールの整備が先です。始め方の判断は店舗のSNS運用は何から始めるか|媒体の選び方と、続けない判断を参照してください。

ECサイトを持っていない場合はどうしますか

外部サイトへの誘導が必要な構成では、送り先がないため成立しません。まず商品の一覧ページを1枚作るところから始めるほうが現実的です。

まとめ

Instagramのショッピング機能は段階的に縮小されており、数年前の解説記事に書かれている使い方が現在はできない場合があります。導入を検討するなら、記事の情報ではなくMetaの公式ヘルプで現在の提供状況を確認してください。特に、アプリ内で購入まで完結するのか、外部サイトへ誘導するのかで、必要な準備がまったく変わります。

そのうえで、実店舗の多くはこの機能を必要としません。発送しない、売るのは店頭、成果は予約。いずれかに該当する場合、設定しても購入されないためです。商品を見せること自体は通常の投稿でできます。

優先すべきは、プロフィールの整備と、そこに置くリンクの使い道です。予約が成果なら予約ページ、来店が成果なら地図。ここを整えるだけで、機能の設定より確実に成果が動きます。実店舗であれば「投稿の商品は取り置きできます」の一文を足すほうが、来店の理由として機能します。

当社ではホームページ制作において、SNSから購入・来店までの導線設計をご相談いただけます。自社の導線を整理したい場合は、資料をダウンロードのうえご活用ください。

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