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ネットショップのデザイン費用はどう決まるか|構築方法別の違いと判断

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ネットショップの制作費用を調べると、金額に大きな幅があります。これは同じものに対する価格差ではなく、構築の方法そのものが違うためです。

既製のサービスを使う場合と、独自に作る場合では初期費用も維持費も、できることも変わります。方法を決めずに見積もりを取ると、比較できない数字が並びます。

この記事では、構築方法ごとの違い、費用が上がる要因、追加費用が出やすい箇所、そして判断の順序を整理します。金額は事業者や条件によって変わるため、具体的な数字は見積もりで確認してください。

この記事でわかること

・費用の幅は、構築方法の違いによる

・既製サービスは初期が小さく、制約がある

・独自構築は自由だが、維持費も自社で負う

・デザインの費用は、独自性の度合いで変わる

・追加費用が出やすい箇所を事前に確認する

・判断は売上規模と運用体制で決まる

費用の幅は構築方法の違い

まず方法によって費用の構造が変わることを把握してください。

構築方法 初期費用 維持費 見た目の自由度
既製サービスの標準機能 小さい 月額が中心 制約が大きい
既製サービスを調整 中程度 月額+調整分 中程度
自社サイトに機能を追加 中程度 保守費 高い
独自に構築 大きい 保守費が大きい 制限なし

下にいくほど自由度は上がりますが、維持の負担も自社が負います。売上規模に対して過剰な方法を選ぶと、維持費が利益を圧迫します。

作るか買うかの判断は業務システムは作るか、買うか|既製で足りる条件と、作る判断の分岐点の考え方が応用できます。

自由度が上がるほど、維持の負担も自社が負う。

売上規模に対して過剰な方法は、維持費が利益を圧迫する。

デザイン費用は独自性の度合いで変わる

同じ構築方法でも、デザインをどこまで独自にするかで費用が変わります。

デザインの範囲 費用 適する状況
既製の雛形をそのまま使う 最小 まず始めたい
色と写真だけ変える 小さい ブランドの主張が弱くてよい
主要ページを独自に作る 中程度 トップと商品ページで差をつけたい
全ページを独自に作る 大きい ブランドが購入理由になる

商品で選ばれる商材では、デザインへの投資は優先度が下がります。逆にブランドが購入理由になる商材では、投資に見合います。何で選ばれているかを確認してから決めてください。

商品で選ばれるなら、デザイン投資の優先度は下がる。

ブランドが購入理由なら、投資に見合う。

追加費用が出やすい箇所

見積もりの範囲外になりやすい項目があります。事前に確認してください。

  • 商品データの登録(点数が多いと大きな作業になる)
  • 商品画像の撮影と加工
  • 商品説明の文章作成
  • 既存データの移行
  • 決済や配送の設定
  • 公開後の初期不具合の対応
  • スマートフォン向けの個別調整

特に商品データの登録は、点数によって工数が大きく変わります。自社で行うか依頼するかで総額が変わるため、範囲を明確にしてください。

見積もりの読み方はWeb制作の見積書の読み方|同じ金額が別の買い物になる理由を参照してください。

商品データの登録と画像の準備が、費用を左右する。

自社で行うか依頼するかで総額が変わる。

維持にかかる費用を含めて比較する

初期費用だけで比較すると、数年後の総額が逆転することがあります。

費用の種類 既製サービス 独自構築
初期 小さい 大きい
月額の利用料 発生する サーバー費用
決済手数料 サービス規定 契約先による
保守と更新 提供元が行う 自社または委託
機能追加 提供元の対応を待つ 自社で判断できる
セキュリティ対応 提供元が行う 自社で負う

独自構築では、セキュリティの対応も自社の責任になります。決済情報を扱うため、この負担は小さくありません。体制がない場合、既製サービスのほうが安全です。

3年から5年の総額で比較する。

独自構築ではセキュリティの責任も自社が負う。

判断は売上規模と運用体制で決まる

方法を選ぶ順序は、次のとおりです。

  1. 想定する月商と商品点数を出す
  2. 運用に割ける人員と時間を確認する
  3. 既製サービスの標準機能で足りるかを確認する
  4. 足りない機能が、売上に直結するかを判断する
  5. 直結するなら調整や独自構築を検討する
  6. 直結しないなら、既製の範囲で始める

足りない機能があっても、それが売上に直結しないなら後回しで構いません。始めてみて必要性が確認できてから投資するほうが、無駄が少なくなります。

足りない機能が売上に直結するかで判断する。

必要性を確認してから投資するほうが無駄が少ない。

先に決めておくと見積もりが比較できる

複数社から見積もりを取る場合、前提を揃えないと比較できません。

伝えること 揃えないと起きること
構築方法の希望 方法が違い、金額が比較できない
商品点数 登録作業の見積もりが変わる
デザインの範囲 独自性の度合いで大きく変わる
必要な決済方法 後から追加費用になる
公開希望日 対応可否が変わる
運用の担当者 更新のしやすさの設計が変わる

同じ条件を伝えれば、金額の差が何によるものか分かります。条件が違うまま比較すると、安いところが範囲を狭く見積もっているだけということがあります。

制作会社の選び方はデザイン制作会社の選び方|見積り比較で確認すべきポイントを参照してください。

前提を揃えないと、金額の差が何によるものか分からない。

安い見積もりは、範囲が狭いだけのことがある。

公開後に費用が必要になる箇所

制作費だけを見ていると、公開後の負担を見落とします。

  • 商品の追加と更新にかかる作業
  • 季節ごとの見せ方の変更
  • 決済や配送の条件変更への対応
  • 不具合の修正
  • 集客のための広告や施策

作っただけでは売れません。集客の費用を確保していないと、公開後に動きがない状態が続きます。制作費と集客費の配分を、最初に決めてください。

購入率の改善はECサイトのデザインで購入率を上げる方法|段階別の改善手順を参照してください。

作っただけでは売れない。集客の費用を確保する。

制作費と集客費の配分を最初に決める。

よくある失敗

構築方法を決めずに見積もりを取る

比較できない数字が並びます。方法の希望を伝えてください。

初期費用だけで比較する

維持費を含めた総額で逆転することがあります。3年から5年で比較してください。

商品データの登録を範囲に含めない

点数によっては大きな作業になります。誰が行うかを明確にしてください。

売上規模に対して過剰な方法を選ぶ

維持費が利益を圧迫します。既製の範囲で始めて、必要性を確認してから投資してください。

集客の費用を確保しない

作っただけでは売れません。制作費と集客費の配分を最初に決めてください。

よくある質問

最も安く始める方法は何ですか

既製サービスの標準機能と雛形をそのまま使う方法です。ただし見た目の制約があり、他社と似た印象になります。まず売れるかを確認する段階では、この方法から始めて問題ありません。

後から構築方法を変えられますか

可能ですが、作り直しに近い工数がかかります。商品データや顧客データの移行も必要です。将来の規模がある程度読める場合、最初から見込んで選ぶほうが総額は下がります。

デザインは後から変えられますか

構築方法によります。既製サービスでは変更の範囲に制約があり、独自構築では自由に変えられます。ただしどちらも費用は発生します。

モールに出すのとどちらがよいですか

目的が違います。モールは集客力がある一方、手数料と価格競争があります。自社サイトは集客を自前で行う必要がありますが、顧客との関係を持てます。併用する事業者も多くあります。

スマートフォン対応は別料金ですか

多くの場合は含まれますが、個別の調整は別になることがあります。特に購入手続きの操作性は成果に直結するため、どこまで含まれるかを確認してください。確認すべき箇所はECサイトのスマホ対応で見るべき箇所|購入までの各段階で起きる離脱を参照してください。

まとめ

ネットショップの制作費用に大きな幅があるのは、同じものに対する価格差ではなく構築の方法そのものが違うためです。既製サービスの標準機能を使う場合と独自に構築する場合では、初期費用も維持費もできることも変わります。方法を決めずに見積もりを取ると、比較できない数字が並びます。

判断の順序としては、想定する月商と商品点数、運用に割ける体制を確認し、既製サービスの標準機能で足りるかを見ます。足りない機能があっても、それが売上に直結しないなら後回しで構いません。始めてみて必要性が確認できてから投資するほうが、無駄が少なくなります。売上規模に対して過剰な方法を選ぶと、維持費が利益を圧迫します。

また比較は初期費用ではなく、3年から5年の総額で行ってください。独自構築ではセキュリティの対応も自社の責任になり、決済情報を扱う以上この負担は小さくありません。そして見落としやすいのが、商品データの登録と画像の準備、そして公開後の集客費用です。作っただけでは売れないため、制作費と集客費の配分を最初に決めておく必要があります。

当社ではホームページ制作において、規模に応じた構築方法のご提案をしています。見積もりの前提整理はお問い合わせよりご相談ください。

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