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Google広告の「不実表示」で即時停止される条件|身元と提携関係の書き方

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広告の審査落ちの多くは、修正して再入稿すれば解決します。しかし「不実表示」に関するポリシーは扱いが違います。Google広告ポリシーヘルプの記載では、このポリシーへの違反が確認された場合、該当するGoogle広告アカウントは事前の警告なく即時に強制停止され、再度の広告掲載は許可されないとされています。

怖いのは、悪意がなくても該当しうることです。取引先のロゴを実績として並べた、公的機関の名称を安心材料として書いた、正式な社名と違う屋号で出稿した。実務上ありふれた行為が、身元や提携関係の誤認につながる形になっていると対象になります。

この記事では、対象となる行為の種類、悪意なく該当してしまう典型例、事業者名と提携表現の書き方、そして着手前の確認手順を整理します。

この記事でわかること

・不実表示のポリシーに含まれる違反の種類

・警告なし停止という措置の意味

・悪意なく該当してしまう典型例

・事業者名と提携関係の書き方

・遷移先で確認される項目

・出稿前のチェック手順

含まれる違反の種類

Google広告ポリシーの「不実表示」には、複数の類型が含まれています。運用者が押さえておくべきものを整理します。

類型 内容 身近な例
許可されないビジネス手法 実際には支援を受けていないのに、他のブランドや組織、政府機関から支援を受けているように見せかける 取引実績のないロゴの掲載
なりすまし 他者や他社になりすます 有名店と紛らわしい表記
誤解を招く表現 身元、提携関係、資格に関する重要な情報を誤解させる、または分かりにくくする 実態と異なる社名や屋号での出稿
不正確なビジネス名 紛らわしいビジネス名の使用 存在しない法人格の付与
組織的な欺瞞行為 身元や国籍などの重要情報を隠して社会的な話題を配信する 運営者を明示しない情報サイト
その他 クリックベイト、不適切な価格表示、操作されたメディアなど 実際とは異なる画像の加工

1行目と3行目が実務で最も起きやすい類型です。「支援を受けている」「提携している」と読める表現は、実態が伴っているかを必ず確認してください。

身元と提携関係の表現は、他のポリシー違反と扱いが違う。

修正して再入稿ではなく、アカウントごと止まる可能性がある。

悪意なく該当してしまう典型例

やっていること 問題になりうる点 対処
取引先や納品先のロゴを並べる 支援や提携があるように読める 「導入事例」など関係を明示する。許諾も取る
公的機関の名称を安心材料に使う 認定や支援を受けているように読める 登録番号など事実に基づく記載に限定する
屋号だけで出稿している 運営者が分かりにくい 正式な事業者名を遷移先に明記する
メーカー名を大きく出す販売店 メーカー本体と誤認される 販売店であることを明示する
資格者が在籍する体裁で書く 事業者自身の資格と誤認される 誰が有資格者かを明示する
比較サイト形式のページから送客する 運営者と広告主の関係が不明確 運営者情報と広告である旨を明記する

1行目は非常に多く見られます。取引があること自体は事実でも、ロゴを並べる見せ方が「その企業から支援を受けている」という印象を作る場合、実態との差が問題になります。関係性を1行添えるだけで、誤認の余地は大きく減ります。

3行目は屋号で営業している事業者に多い状態です。広告文で屋号を使うこと自体は一般的ですが、遷移先に運営者情報がない場合は是正してください。

事業者名と提携関係の書き方

  1. 運営者を遷移先に明記する:正式名称、所在地、連絡先
  2. 屋号と法人名の関係を示す:「◯◯(運営:株式会社△△)」
  3. 実績は関係性とともに書く:「導入企業」「施工実績」など、何の関係かを示す
  4. ロゴの掲載は許諾を取る:許諾がないものは掲載しない
  5. 資格は主体を明示する:法人が持つのか、在籍者が持つのか
  6. 公的な制度に触れるときは事実のみ:登録番号、認定の名称と時点

2番目は簡単で効果が大きい対処です。広告文に入らない場合でも、遷移先の上部か会社情報に置いてください。

広告主の本人確認については別の仕組みがあり、確認が完了していないと配信に影響する場合があります。手続きはGoogle広告の広告主確認を参照してください。

遷移先で確認される項目

審査は広告文だけを見ているわけではありません。遷移先の情報が不足していると、身元が不明確と判断されることがあります。

項目 確認されること 不足時に起きること
運営者情報 誰が運営しているか 身元が不明確と判断されうる
連絡先 問い合わせ手段があるか 同上
提供内容 何を提供しているか明確か 実態の確認ができない
価格・条件 誤認を招く表示がないか 別のポリシーにも触れうる
広告と遷移先の一致 広告文の内容が遷移先にあるか 誤解を招く表現と判断されうる

最終行は成果にも直結します。広告文で書いたことが遷移先にない状態は、審査上の問題であると同時に、離脱の原因でもあります。表現そのものの適否については広告表現で問題になりやすい言い方|景表法・薬機法と媒体ポリシーの整理で扱っています。

出稿前の確認手順

  1. 遷移先に運営者情報があるか:正式名称、所在地、連絡先
  2. 他社名・ロゴを使っていないか:使っている場合、許諾と関係の明示があるか
  3. 公的機関や制度に触れていないか:触れている場合、事実の範囲か
  4. 資格や認定の主体が明確か:誰が持っているか
  5. 広告文の内容が遷移先にあるか:訴求と実際の提供内容が一致しているか

この5項目は、社内のルールブックに組み込んでください。確認する人が2人以上になった時点で、口頭の共有では抜けます。体制の作り方は広告出稿の社内ルールブックの作り方|審査落ちと表現トラブルを未然に防ぐ体制にまとめています。

確認は広告文だけでなく、遷移先の運営者情報から始める。

他社名とロゴの扱いを、社内の確認項目に必ず入れる。

よくある失敗

取引先のロゴを実績として並べる

取引があっても、支援や提携があるように読める見せ方は問題になりえます。関係性を明示し、許諾を取ってください。

屋号だけで出稿し、運営者情報を置かない

身元が不明確と判断される可能性があります。遷移先に正式な事業者名を明記してください。

停止されたあとに新しいアカウントを作る

状況を悪化させます。まず停止の理由を確認し、是正してから再審査の手順を踏んでください。対応の順序は広告アカウントが停止された時の原因と復旧方法を参照してください。

公的な支援を受けているように書く

補助金の対象であることと、支援を受けていることは別です。事実の範囲を超えないでください。

外注先が作ったLPを確認しない

責任は広告主に残ります。運営者情報と他社名の使用は、公開前に自社で確認してください。

よくある質問

実際に取引がある企業のロゴなら掲載してよいですか

取引の事実があっても、掲載には相手方の許諾が必要です。あわせて「導入事例」「施工実績」など、どういう関係なのかを明示してください。ロゴだけを並べると、支援や提携の印象が生まれます。

屋号で広告を出すこと自体が問題ですか

屋号の使用自体が一律に問題になるわけではありません。問題は運営者が分からない状態です。遷移先に正式な事業者名を明記していれば、通常は成立します。

停止された場合、再審査は通りますか

この類型では、再審査を請求してもよほどの理由がない限り再開されないとされています。事後の対応より、出稿前の確認に時間をかけるほうが現実的です。

代理店に任せている場合も自社で確認すべきですか

必要です。アカウントは自社の資産であり、停止された場合の影響は自社が受けます。少なくとも遷移先の運営者情報と、他社名の使用有無は自社で確認してください。

他媒体でも同じ扱いですか

媒体ごとにポリシーの構成と措置が異なります。ただし身元と提携関係の誤認を厳しく扱う点は共通しています。使っている媒体それぞれのポリシーを確認してください。

まとめ

不実表示に関するポリシーは、他の審査落ちとは扱いが異なります。ポリシーヘルプでは、違反が確認された場合に事前の警告なく即時停止され、再度の広告掲載は許可されないとされています。修正して再入稿するという通常の流れが使えない領域です。

そして悪意がなくても該当しえます。取引先のロゴを実績として並べる、公的機関の名称を安心材料として使う、屋号だけで出稿して運営者情報を置かない。いずれも実務でありふれた行為ですが、身元や提携関係の誤認につながる形になっていると対象になります。

対処は難しくありません。遷移先に正式な事業者名と連絡先を明記すること、他社名やロゴには許諾を取り関係性を1行添えること、資格や認定の主体を明示すること。この3つで大半は回避できます。出稿前の確認項目として、社内のルールに組み込んでください。

当社では広告運用代行において、出稿前の確認体制の整備からご相談を承っています。自社の運用を点検したい場合は、資料をダウンロードのうえご活用ください。

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