MEO対策の記事を読むと、どれも同じ手順が書かれています。実際、基本の手順は業種を問わず共通です。情報を正確に埋め、写真を載せ、口コミを集め、返信する。この順序が変わることはありません。
ただしどこに力を入れるべきかは業種で変わります。写真が決め手になる業種もあれば、営業時間の正確さのほうが重要な業種もあります。同じ工数をかけるなら、効く箇所に配分すべきです。
この記事では、全業種に共通して必要なこと、業種によって重みが変わる要素、自社がどの型に当てはまるかの判定方法を整理します。
この記事でわかること
・基本の手順は業種を問わず共通
・力を入れる箇所は3つの軸で決まる
・写真の重要度は業種で大きく変わる
・口コミの読まれ方も業種で違う
・投稿機能が効く業種と効かない業種
・評価は順位ではなく来店の行動で見る
全業種に共通して必要なこと
以下は業種に関係なく、最初に整えるべき項目です。ここが埋まっていない状態で応用を考えても意味がありません。
| 項目 | なぜ必要か | 放置した場合 |
|---|---|---|
| 営業時間と定休日 | 来店直前に確認される | 無駄足になり、評価が下がる |
| 電話番号 | そのまま発信される | つながらないと機会を失う |
| 住所と地図の位置 | 経路案内に使われる | たどり着けない |
| カテゴリ | 検索との一致に関わる | 表示される検索が減る |
| Webサイトへのリンク | 詳細確認の導線 | 判断材料が不足する |
特に営業時間の誤りは、最も直接的に機会を失う要因です。祝日や臨時休業の設定を含めて、実態と一致させてください。基本の設定はMEO対策とは?Googleビジネスプロフィールで来店を増やす方法を参照してください。
基本情報の正確さは、業種を問わず最優先。
営業時間の誤りは、そのまま機会損失になる。
力を入れる箇所は3つの軸で決まる
業種名ではなく、次の3つの軸で自社の型を判定してください。
| 軸 | 問い | 影響する要素 |
|---|---|---|
| 視覚で判断されるか | 仕上がりや空間が選択の理由になるか | 写真の重要度 |
| 失敗を避けたいか | 選択の失敗が痛手になるか | 口コミの重要度 |
| 即時性があるか | 今すぐ行きたいか | 営業時間と経路情報の重要度 |
この3つの組み合わせで、力を入れるべき箇所が決まります。業種名で判断すると、同じ業種でも業態が違う場合に当てはまりません。
業種ではなく軸で判断する考え方は自社の業種に合う集客チャネルの決め方|業種名ではなく4つの軸で選ぶと共通です。
業種名ではなく、3つの軸で自社の型を判定する。
同じ業種でも、業態が違えば力点は変わる。
写真の重要度は業種で大きく変わる
写真が判断材料になるかどうかで、かけるべき工数が変わります。
| 視覚での判断 | 写真の役割 | 揃えるべき内容 |
|---|---|---|
| 強い | 選択の決め手になる | 仕上がり、空間、商品を体系的に |
| 中程度 | 安心材料になる | 外観、内観、スタッフ |
| 弱い | 所在の確認 | 外観と入口が分かれば足りる |
視覚で判断される業種では、写真の撮影条件を統一することが重要です。明るさや背景がばらばらだと、比較ができず判断材料になりません。逆に視覚での判断が弱い業種では、写真に工数をかけるより営業時間や対応内容の正確さを優先すべきです。
撮影の考え方はWeb用写真のディレクション|撮影前に決めるべきことと当日の進め方を参照してください。
視覚で判断される業種では、撮影条件の統一が効く。
そうでない業種では、写真より情報の正確さを優先する。
口コミの読まれ方も業種で違う
口コミは全業種で重要ですが、読まれ方と、書かれる内容の性質が違います。
| 失敗を避けたい度合い | 読まれ方 | 対応の重点 |
|---|---|---|
| 高い | 低評価を重点的に読む | 低評価への返信の質 |
| 中程度 | 全体の傾向を見る | 件数と平均の維持 |
| 低い | 件数を確認する程度 | 最低限の件数確保 |
失敗を避けたい度合いが高い業種では、低評価の口コミが1件あるだけで候補から外れることがあります。この場合、返信の内容そのものが判断材料になります。感情的に反論せず、事実と対応方針を簡潔に示す返信が有効です。
返信の型は悪い口コミへの対応方法|返信の型と、削除依頼が通る条件を参照してください。
失敗を避けたい業種ほど、低評価への返信が重要になる。
返信の内容そのものが判断材料として読まれる。
投稿機能が効く業種と効かない業種
投稿機能は更新情報がある業種でのみ意味を持ちます。更新することがないのに投稿を続けるのは、工数の無駄になります。
- 在庫や空き状況が頻繁に変わる業種では有効
- 季節ごとに提供内容が変わる業種では有効
- 提供内容が固定的な業種では、優先度が下がる
- 投稿しても順位が上がるとは限らない
- 更新がないのに義務的に投稿する必要はない
投稿の効果は、順位ではなく閲覧者への情報提供にあります。期待できることの範囲はGoogleビジネスプロフィールの投稿機能は効果があるのか|期待できることと、できないことで整理しています。
更新する内容がある業種でのみ意味を持つ。
義務的な投稿は工数の無駄になる。
複数店舗を持つ場合の考え方
店舗が複数ある場合、共通化する部分と、店舗ごとに変える部分を分けてください。
| 項目 | 扱い | 理由 |
|---|---|---|
| カテゴリ、サービス内容 | 共通化 | ブランドとして統一する |
| 営業時間、電話番号 | 店舗ごと | 実態が異なる |
| 写真 | 店舗ごと | 実際の店舗を示す |
| 口コミ対応 | 店舗ごと | 内容が個別 |
| 投稿 | 共通と個別を併用 | 全社共通の告知と店舗固有の情報 |
全店舗で同じ写真を使うと、実際の店舗と違うという不満につながります。管理の方法は複数店舗のGoogleビジネスプロフィールを一元管理する方法を参照してください。
情報は共通化し、実態が異なる項目は店舗ごとに設定する。
全店で同じ写真を使うと、実店舗との差が不満になる。
評価は順位ではなく来店の行動で見る
順位を追いかけると、検索する人や場所によって結果が変わるため、判断が安定しません。
| 見る指標 | 分かること | 優先度 |
|---|---|---|
| 経路案内のリクエスト数 | 来店意思の強い行動 | 最優先 |
| 電話のタップ数 | 問い合わせの発生 | 最優先 |
| Webサイトへのクリック | 詳細確認の発生 | 高い |
| 表示回数 | 見られている量 | 参考 |
| 検索順位 | 位置 | 参考(変動が大きい) |
経路案内と電話は、来店に最も近い行動です。この2つが増えているなら、順位の変動に一喜一憂する必要はありません。順位が上がらない場合の確認順序はMEOの順位が上がらない原因と改善策|確認すべき順序を参照してください。
順位ではなく、経路案内と電話の数で判断する。
順位は検索する人や場所で変わるため、指標として不安定。
よくある失敗
基本情報が埋まっていない状態で応用を考える
営業時間や電話番号の正確さが最優先です。ここが不十分なら、他の施策の効果も出ません。
業種名で施策を決める
同じ業種でも業態が違えば力点は変わります。視覚判断、失敗回避、即時性の3軸で判定してください。
撮影条件がばらばらの写真を並べる
比較ができず判断材料になりません。明るさと背景を統一してください。
更新することがないのに投稿を続ける
順位が上がるわけではありません。更新情報がある業種でのみ意味を持ちます。
順位だけを追いかける
検索する人や場所で結果が変わります。経路案内と電話の数で判断してください。
よくある質問
口コミは何件あればよいですか
必要な件数は競合の状況によります。同じ地域の同業がどの程度の件数を持っているかを確認し、その水準を目安にしてください。件数より重要なのは、継続的に増えていることと、低評価への対応です。
写真は何枚くらい必要ですか
視覚で判断される業種では、判断に必要な種類が揃っていることが基準になります。枚数より、外観、内観、提供内容、スタッフといった種類が網羅されているかを確認してください。
キーワードを店名に入れてもよいですか
実際の店名と異なる表記は、ガイドライン違反として修正や削除の対象になります。実店舗で使用している正式名称を登録してください。
MEOと広告はどちらを優先すべきですか
MEOが先です。費用がかからず、地図表示は検索結果の上部に出るためです。基本情報と写真、口コミが整った状態を作ってから、広告で補う順序が効率的です。
業種によって効果が出るまでの期間は違いますか
競合の密度によって変わります。同業が多い地域では時間がかかり、少ない地域では早く反映されます。ただし基本情報の修正は即座に反映されるため、まずそこから着手してください。
まとめ
MEO対策の基本手順は業種を問わず共通です。情報を正確に埋め、写真を載せ、口コミを集め、返信する。この順序が変わることはありません。特に営業時間や電話番号といった基本情報の正確さは、どの業種でも最優先です。ここが不十分な状態で応用的な施策を考えても、効果は出ません。
一方、どこに工数をかけるべきかは業種で変わります。判定に使うのは業種名ではなく、視覚で判断されるか、失敗を避けたい度合いが高いか、即時性があるかという3つの軸です。同じ業種でも業態が違えば力点は変わるため、業種名で施策を決めると当てはまらないことがあります。
視覚で判断される業種では写真の撮影条件を統一することが効き、失敗を避けたい業種では低評価の口コミへの返信そのものが判断材料として読まれます。投稿機能は更新する内容がある業種でのみ意味を持ち、義務的な投稿は工数の無駄です。そして評価は順位ではなく、経路案内のリクエストと電話のタップという来店に最も近い行動で判断してください。順位は検索する人や場所によって変わるため、指標として安定しません。
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