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生成AIで広告文を作成する方法|精度を上げる指示の出し方と、人が確認すべき箇所

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生成AIで広告文を作ると、質は高いのに成果が出ない文章が量産されることがあります。原因は指示の書き方ではありません。AIが自社について何も知らないまま書いているためです。生成AIが持っているのは一般的な言い回しであり、自社の価格帯、対応エリア、競合との違い、実際に問い合わせてくる人の悩みは含まれていません。

したがって、精度を上げる作業の中心はプロンプトの文言ではなく、AIが持っていない情報を渡すことになります。渡す情報が揃っていれば短い指示でも通り、揃っていなければ長い指示を書いても平均的な文章しか返ってきません。

この記事では、渡すべき6つの情報、媒体側が自動生成する機能との使い分け、責任の所在、そして公開前に人が必ず確認する項目を整理します。

この記事でわかること

・プロンプトに含めるべき6要素と、その集め方

・外部の生成AIで作る広告文と、媒体側の自動生成機能の違い

・2026年9月に予定されているGoogle広告側の変更

・生成された文章で法令違反になった場合、誰の責任になるか

・公開前に必ず人が確認する7項目

・良し悪しを議論せず、テストで決める手順

精度を決めるのは、渡す情報の量

同じ生成AIに同じ指示を出しても、渡す情報が違えば結果は大きく変わります。次の6つを揃えてから指示を出してください。すべてを文章にする必要はなく、箇条書きで貼るだけで十分です。

渡す情報 具体例 入手先
ランディングページの本文 そのまま貼り付ける 自社サイト
実際の検索語句 問い合わせに至った検索語句の上位20件 検索語句レポート
価格帯と条件 初回料金、最低受注額、対応エリア、営業時間 社内資料
問い合わせ時のよくある質問 受付や営業が繰り返し聞かれる内容 現場へのヒアリング
競合との違い 他社が対応していない条件を3つ 自社の把握
禁止事項 使えない表現、言い切れない効果、社内の表記ルール 法務・社内規程

このうち成果への影響が最も大きいのは2行目です。実際に問い合わせにつながった検索語句は、見込み客が自分の課題をどう言語化しているかの一次情報であり、生成AIが最も持っていない情報です。検索語句レポートの読み方は検索語句レポートの見方と除外キーワードの決め方で解説しています。

4行目も軽視されがちです。現場が繰り返し聞かれている質問は、そのまま見込み客の不安であり、広告文で先に答えるべき内容です。「駐車場はありますか」「土日もやっていますか」といった内容は、洗練されたコピーより行動につながります。

生成AIに足りないのは文章力ではなく、自社の一次情報。

検索語句と現場のよくある質問を渡すだけで、出力の質は大きく変わる。

媒体が自動で作る広告文とは別物として扱う

生成AIで広告文を作る話には、性質の違う2つが混ざっています。分けて考えないと、どちらを調整すべきか分からなくなります。

外部の生成AIで作る 媒体側の自動生成
作業場所 チャット等で作り、管理画面に入稿する 広告アカウント内で自動的に生成される
生成の元 こちらが渡した情報 ランディングページ、既存の広告、キーワード、ドメイン情報、検索語句のシグナル
事前の確認 入稿前に全文を確認できる 配信後にレポートで確認する
制御 こちらが全文を決める 機能のオンオフと、一部の除外設定
主な用途 案出しと、型の量産 既存アセットの補完

Google広告の「テキストのカスタマイズ」(以前は自動作成アセットと呼ばれていた機能)は後者にあたります。ランディングページの内容、既存の広告、広告グループのキーワードなどをもとに、見出しや説明文が自動的に追加されます(Google広告ヘルプ「検索キャンペーンのテキストのカスタマイズについて」)。

この機能について、同ヘルプでは、テキストのカスタマイズを使用しているキャンペーンが2026年9月からAI Maxへ自動的にアップグレードされる予定である旨が案内されています。仕様と時期は変更される可能性があるため、運用中のアカウントがある場合は管理画面の通知と公式ヘルプを直接確認してください。

実務上の要点は、この機能を有効にしている限り自分が書いていない広告文が配信されるという点です。生成された見出しは、レポート上で提供元が分かる形で確認できます。月に一度は目を通し、意図しない表現が出ていないかを見てください。

生成された文章でも、責任は広告主にある

生成AIが書いた、あるいは媒体が自動生成した広告文であっても、景品表示法や薬機法、各媒体のポリシーに違反した場合の責任は広告主が負います。ツールが生成したことは免責の理由になりません。

生成AIはもっともらしい最上級表現を自然に混ぜてきます。「業界No.1」「最短即日」「完全無料」「必ず改善」といった語は、根拠がなければそのまま不当表示になり得ます。特に注意すべきなのは、AIが元にした自社サイトの文言に問題があった場合で、その表現が広告文に引き継がれます。

生成AIが出しやすい表現 問題になりうる点 書き換えの方向
No.1、業界最安 調査の出典と時点がなければ根拠不足 条件を限定するか、削除する
完全無料、0円 有料の条件が併記されていないと誤認を招く 無料の範囲を明示する
必ず、確実に、保証 効果の断定にあたる 実績の範囲で言い換える
他社より安い 比較の対象と時点が不明確 自社の条件のみを示す
医薬品的な効能 薬機法の対象になりうる 対象商材ごとに事前確認する
最短即日、24時間対応 常時可能でなければ誤認を招く 条件を併記する

法令上の適否と、媒体の審査を通るかどうかは別の関門です。審査を通った広告文が適法とは限らず、逆に適法でも媒体ポリシーで止まることがあります。この2つの切り分けは広告表現で問題になりやすい言い方|景表法・薬機法と媒体ポリシーの整理で整理しています。

公開前に人が確認する7項目

生成された広告文を入稿する前に、次を確認してください。文章の巧拙ではなく、事実と法令の確認に絞ります。

  1. 数値:料金、年数、件数、実績が自社の事実と一致しているか
  2. 最上級・断定:No.1、最安、必ず、保証などが含まれていないか
  3. 提供条件:対応エリア、営業時間、無料の範囲が誤解を生まないか
  4. 他社への言及:比較優良を示す表現になっていないか
  5. ランディングページとの一致:広告文の訴求が遷移先に書かれているか
  6. 資格・許認可:必要な表示が省略されていないか
  7. 表記ゆれ:社名、サービス名、商標の表記が社内ルールどおりか

5番目は成果に直結します。広告文とランディングページの内容がずれていると、クリック後に離脱するだけでなく、広告の関連性の評価にも影響します。訴求を変えるときは、遷移先の見出しを同時に直してください。

確認は目視だけに頼らず、禁止語のリストを作って検索する運用にしてください。生成の本数が増えるほど、目視では必ず漏れます。

生成AIが書いても、法令と媒体ポリシーの責任は広告主が負う。

禁止語はリスト化して機械的に検索する。目視の確認は本数が増えると必ず漏れる。

良し悪しは議論せず、テストで決める

生成された広告文を社内で読み比べても、どれが効くかは決まりません。決めるのは配信結果です。次の順序で回してください。

  1. 生成AIで見出しの案を20〜30本出す(この段階では絞らない)
  2. 上の7項目で機械的に除外する(ここで半分程度が落ちる)
  3. 訴求の型ごとに分類する(価格、スピード、実績、対応範囲、不安の解消など)
  4. 型ごとに1〜2本を残し、レスポンシブ検索広告のアセットとして入稿する
  5. 十分な表示回数がたまるまで動かさない
  6. 型の単位で成果を比較する(1本単位で比較しない)

6番目が重要です。比較すべきは個々の文章ではなく訴求の型です。1本ごとの数値は振れ幅が大きく、少ない表示回数で優劣を判断すると誤ります。型の単位でまとめれば、どの切り口が効いているかが分かり、次の生成の指示にも反映できます。

そもそも見出しと説明文に何を入れるべきかは、生成AIを使うかどうかに関係なく共通です。基本の型は検索広告の訴求文の作り方|見出しと説明文に入れるべき情報にまとめています。

生成AIが向く作業と、向かない作業

作業 向き不向き 理由
案の量産 向く 人が思いつかない切り口が混ざる
同じ内容の言い換え 向く 文字数制限に合わせる調整が速い
表記の統一 向く ルールを渡せば機械的に処理できる
競合の訴求の整理 条件付き 公開情報の要約は可能。推測は混ざる
訴求の切り口を決める 向かない 顧客が何に困っているかは自社の情報
価格や実績の記載 向かない 事実の確認は人がやる以外にない
法令上の適否の判断 向かない 誤りが生じても責任は広告主に残る

検索結果そのものが生成AIの要約を含む形に変わってきているため、広告文だけでなく、遷移先の情報の持たせ方も見直しの対象になります。検索経由の流入がどう変わるかはAI検索で集客はどう変わるのか|AI Overview時代に必要な対応と不要な対応で整理しています。

よくある失敗

プロンプトの工夫だけで質を上げようとする

指示を長くしても、渡している情報が同じなら出力は大きく変わりません。時間をかけるべきは指示文ではなく、検索語句と現場のよくある質問を集める作業です。

生成した文章をそのまま入稿する

数値と最上級表現の確認を飛ばすと、審査落ちか法令上の問題のどちらかに当たります。生成にかかる時間が短くなった分、確認の時間は減らさないでください。

1本ずつ成果を比較する

表示回数が十分でない段階で優劣を判断すると、偶然の差を実力と読み違えます。型の単位でまとめて比較してください。

媒体の自動生成機能を確認しないまま有効にしておく

自分が書いていない広告文が配信されている状態になります。機能を使うこと自体は問題ありませんが、月に一度はレポートで生成された文言に目を通してください。

ランディングページを直さずに広告文だけ変える

広告文で新しい訴求を出しても、遷移先に書かれていなければ離脱します。訴求を変えるときは、遷移先の見出しも同時に変えてください。

よくある質問

どの生成AIを使えばよいですか

広告文の作成において、ツールの違いより渡す情報の差のほうが結果に効きます。まずは手元で使えるもので試し、出力が物足りないと感じたら、指示文ではなく渡している情報を見直してください。

生成AIで作った広告文であることを表示する必要がありますか

広告として出稿する以上、事業者の広告であることは明らかであり、制作にAIを使ったこと自体の表示義務は一般に生じません。ただし、第三者の感想や口コミのように見せる形式で使う場合は別の問題になります。事業者の表示であることが分かりにくい形は、景品表示法上の問題につながります。

日本語として不自然な文章が出ます

自社サイトの文章を渡していない場合に起きやすい現象です。ランディングページの本文をそのまま貼り、「この文体に合わせる」と指示してください。文体の指定は抽象的な形容詞より、実物を渡すほうが確実です。

媒体の自動生成機能はオフにすべきですか

表現の管理が厳しい業種(医療、金融、法務など)では、オフにして自分が書いた文言だけで配信する判断が妥当です。それ以外では、有効にしたうえで月次で生成内容を確認する運用が現実的です。

広告文の作成を代理店に任せている場合、生成AIを使ってよいか確認すべきですか

確認する価値があるのは使用の有無ではなく、確認の体制です。誰が数値と法令上の表現を確認してから入稿しているのか、その工程を聞いてください。ここが空いている場合は、生成AIの利用の有無にかかわらずリスクが残ります。

まとめ

生成AIで広告文の質を上げる作業は、指示文を磨くことではなく、AIが持っていない自社の情報を渡すことです。ランディングページの本文、実際の検索語句、価格と条件、現場のよくある質問、競合との違い、禁止事項。この6つを揃えれば、短い指示でも実用的な案が出ます。

一方で、生成された文章の責任は広告主に残ります。数値と最上級表現の確認は人が行い、禁止語はリスト化して機械的に検索してください。生成が速くなった分だけ確認の工程を薄くすると、審査落ちか表示上の問題のどちらかに当たります。

評価はテストで決めます。個々の文章ではなく訴求の型の単位で比較すると、どの切り口が効いているかが分かり、次の生成の指示にも反映できます。加えて、Google広告側の自動生成機能は2026年9月に仕様の変更が予定されている旨が案内されているため、運用中のアカウントがある場合は管理画面の通知を確認しておいてください。

当社では広告運用代行において、広告文の設計と表現の確認体制の整備からご相談を承っています。自社の訴求を整理したい場合は、資料をダウンロードのうえご活用ください。

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