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ノベルティグッズのデザインで効果を出す方法|企画から制作まで、使われ続ける条件

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ノベルティグッズの制作は、「何を作るか」から始まることがほとんどです。展示会が近い、周年を迎える、予算が残っている。そうした事情でボールペンやトートバッグが候補に挙がり、そこにロゴを入れたデザイン案を作り、見積りを取る。この順序で進めると、入稿の直前か、配り終えた後に問題が出ます。

入稿直前に出るのは生産上の問題です。選んだ品目には印刷できる面積と色数の制限があり、作ったデザインがそのまま乗らない。配り終えた後に出るのは、より深刻な問題です。何個配ったかは分かるのに、それで何が起きたかが分からない。次に作るべきかどうかを判断する材料が、手元に何も残りません。

さらに、配る相手によっては単価の上限が法律で決まっている場合があります。店舗の来店者に配るのか、展示会で不特定の来場者に配るのか、取引先の担当者に渡すのか。この3つは、景品表示法上の扱いも経理上の扱いも別物です。デザインの巧拙より前に、ここで選択肢が絞られます。

この記事では、ノベルティの効果が何で決まるのかを整理したうえで、配る相手から逆算して条件を固め、品目と印刷方式の制約の中でデザインを組み、配る前に効果の測り方を決めるまでの手順を扱います。

この記事でわかること

・効果は配布数ではなく、使われ続けた回数で決まる

・店舗の来店者に配る場合、景品表示法により原則200円が上限になる

・展示会などで不特定の人に配る宣伝用の物品は、この規制の対象外

・取引先の担当者に渡す場合は、経理上も広告宣伝費にならないことがある

・品目を決めた時点で、使える色数と印刷面積は決まっている

・ロゴを大きくするほど、使われる場面は減る

・効果の測り方は、配り終えた後では設定できない

ノベルティは、どの順で決めるか
ノベルティは、どの順で決めるか

ノベルティの効果は「配った数」では測れない

ノベルティの成果を「1,000個配布」と報告しても、それは実施したという事実であって成果ではありません。効果を生むのは配った瞬間ではなく、受け取った人がそれを使い続けている期間だからです。

この構造は、次の掛け算で表せます。

  • 持ち帰られた率:受け取ってその場で捨てられなかった割合
  • 使われる頻度:週に何回、手に取られるか
  • 使われる期間:壊れるか飽きるまでの月数
  • 人目に触れるか:自宅の引き出しの中か、オフィスの机の上か

この4つのどれかがゼロに近ければ、他がどれだけ高くても総量はゼロになります。配布数を増やしても、この掛け算の中身は改善しません。予算が限られているとき、配布数を減らして単価を上げたほうが総接触回数が増えることは珍しくありません。

そして重要なのは、この4つのうち3つがデザインではなく品目選定で決まるという点です。デザインが左右するのは主に「人目に触れる場所で使ってもらえるか」の部分で、ここに後述する逆説があります。

効果は配布数ではなく、持ち帰り率×頻度×期間×露出の掛け算。

掛け算の大半は品目選定で決まる。デザインで挽回できる幅は狭い。

配る相手で、単価の上限が法律で決まる

ここが、ノベルティの企画で最初に確認すべき点です。同じ品物でも、誰にどういう条件で渡すかによって、景品表示法上の扱いが変わります。

景品表示法上の「景品類」は、消費者庁の説明では、顧客を誘引するための手段として、事業者が自己の供給する商品・サービスの取引に付随して提供する物品などを指します。ポイントは「取引に付随して」の部分です。

店舗の来店者に配ると、景品類になる

消費者庁は「取引に付随」する場合の例として、「小売業者又はサービス業者が、自己の店舗への入店者に対し経済上の利益を提供する場合」を挙げています。購入を条件にしていなくても、来店者に配る時点で景品類として扱われます。

そのうえで、購入者全員・来店者全員にもれなく渡すもの(総付景品)には、次の上限があります。

取引の価額 提供できる景品類の最高額
1,000円未満 200円
1,000円以上 取引の価額の10分の2

さらに消費者庁は、購入を条件とせずに来店者にもれなく景品を提供する場合、取引の価額は原則として100円として扱うと説明しています。つまり上限は200円です。ただし、その店舗で通常行われる取引の価額のうち最低のものが100円を超えると認められるときは、その最低額を取引の価額とすることができるとされています。客単価ではなく、最低価格帯の商品が基準になる点に注意してください。

この基準を先に確認せずに品目を選ぶと、企画そのものが成立しません。1,000円のギフトセットを来店者全員に配る企画は、この時点で組み直しになります。

展示会や街頭で不特定の人に配る場合は、扱いが違う

一方、展示会のブースや街頭で、取引と関係なく不特定の来場者に配布するものは、取引に付随していないため景品類に当たらないのが原則です。加えて景品表示法の告示では、「見本その他宣伝用の物品又はサービスであって、正常な商慣習に照らして適当と認められるもの」は景品類から除かれています。

同じボールペンでも、店舗の来店者に配れば上限200円の景品、展示会で誰にでも配れば宣伝用の物品、という整理になります。ノベルティの単価を検討する前に、配布の条件を確定させてください。

配布のしかた 景品表示法上の扱い 実務上の意味
店舗の来店者・購入者に配る 景品類(総付景品) 原則200円が上限。企画の前提が変わる
展示会・街頭で不特定の人に配る 取引に付随せず、景品類に当たらないのが原則 金額の上限は自社の予算判断
購入金額に応じて配る 景品類(総付景品) 取引の価額の10分の2まで
抽選で当たった人に配る 景品類(一般懸賞) 総付とは別の上限が適用される

判断が微妙な企画は、消費者庁の景品規制の概要を確認してください。広告表現そのものの規制については広告表現で問題になりやすい言い方|景表法・薬機法と媒体ポリシーの整理で扱っています。

来店者に配るノベルティは景品類。取引の価額は原則100円、上限200円。

展示会などで不特定の人に配る宣伝用の物品は、この上限の外にある。

経理上の扱いも、配る相手で変わる

もう一つ、企画段階で確認しておくべきことがあります。ノベルティの費用が広告宣伝費になるとは限りません。

国税庁のタックスアンサー「交際費等と広告宣伝費との区分」(No.5260)では、カレンダー、手帳、手ぬぐいなどを贈与するために通常要する費用や、不特定多数の者に対する宣伝的効果を意図した費用は広告宣伝費になると整理されています。

ただし同じ資料には注記があります。医師・病院、美容業者、建築業者、農家といった「一般消費者」以外を対象とする場合は、この分類に該当しないという点です。つまり、取引先の担当者や特定の事業者に配るノベルティは、不特定多数向けの宣伝には当たらず、交際費等として扱われる場合があります。

配る相手 想定される区分 企画への影響
店頭で一般消費者に配る 広告宣伝費 特段の制約はない
展示会で来場者に広く配る 広告宣伝費 特段の制約はない
取引先の担当者に個別に渡す 交際費等になり得る 損金算入の枠を消費する可能性がある
特定の事業者向けに配る 交際費等になり得る 同上。経理と事前に確認する

個別の判断は顧問税理士に確認すべき領域ですが、「BtoBの手土産として作るのか、一般消費者に広く配るのか」で扱いが分かれることは、企画の段階で押さえておいてください。制作費が確定してから区分の話になると、予算の組み替えが発生します。

配布シーンから品目を決める

上限額が確定したら、次は品目です。ここで「何が喜ばれるか」から考えると、判断が好みの議論になります。決める順序は、配る場面 → 持ち帰り方 → 使われる場所、です。

配布の場面 持ち帰りの条件 向く品目の性質 避けたい性質
展示会・カンファレンス 他社の資料と一緒に持ち帰る。荷物が多い 軽い、薄い、かさばらない 重い、大きい、割れる
店頭での手渡し そのまま持ち帰る。袋がある 日用品、消耗品 用途が限定的なもの
採用説明会 学生が持ち帰り、自室で使う 文具、日常的に使うもの オフィス前提のもの
取引先への訪問 受け取った人が職場で使う デスクで使うもの 個人の趣味に依存するもの
周年・記念の配布 捨てにくいが使いにくい 実用性のあるもの 記念性だけの置物

特に見落とされやすいのが展示会での荷物の総量です。来場者は複数のブースを回り、資料とノベルティが積み上がった状態で移動します。この場面で重いものやかさばるものを渡すと、その日のうちに会場のゴミ箱に入ります。展示会で集めた接点をその後どうつなぐかは展示会で集めた名刺を商談につなげる方法|フォローの順序と、追わない基準で扱っています。

もう一つの判断軸が「すでに持っているものと入れ替わるか」です。ボールペンやエコバッグは誰でも持っていますが、だからこそ消耗して入れ替わります。一方、一度買えば買い替えない品目は、すでに持っている人には使われません。

品目は好みではなく、持ち帰りの条件と使われる場所から決める。

展示会は荷物が積み上がる。重い・かさばるものはその場で捨てられる。

品目が決まると、使える色数と面積が決まる

ここがデザインの前に確認すべき最後の条件です。ノベルティの名入れは、紙の印刷と同じようにはできません。品目の形状と素材によって印刷方式が決まり、その方式が使える色数と面積を制限します。

印刷方式 向く対象 デザイン上の制約
シルク印刷 バッグ、Tシャツなど広い平面 版は1色につき1つ。色数が増えるほど版と工程が増える
パッド印刷 ボールペン、マグカップなど曲面・小面積 ワンポイント向き。細い線や小さい文字は潰れやすい
フルカラー転写・インクジェット 写真やグラデーションを入れたい場合 素材と対象を選ぶ。品目によっては選べない
刻印・彫刻 金属、木材 色は付かない。素材の地の色で表現する

実務上、影響が大きいのは次の3つです。

  1. 色数がそのままコストになる:シルク印刷やパッド印刷では、1色増えるごとに版と印刷の工程が増えます。ロゴが多色でも、ノベルティでは単色版を用意しておくほうが選択肢が広がります
  2. 素材の色が下地になる:白い紙と違い、ノベルティは色の付いた素材に刷ります。同じインクでも見え方が変わり、白インクが使えない方式では薄い色が沈みます
  3. 印刷範囲は品目ごとに決まっている:「この面全体に入れたい」が通らないことが多く、指定された範囲に収める前提でデザインを組む必要があります

だからこそ、デザインを先に作ってから品目を探す進め方は避けてください。品目を仮決めし、その印刷条件を取り寄せ、条件の中でデザインを作る。この順序であれば、入稿でのやり直しはほぼ起きません。印刷が絡む発注で何が変わるかは商品パッケージのデザインを依頼する流れ|印刷が絡むと何が変わるかでも整理しています。

品目と素材が印刷方式を決め、印刷方式が色数と面積を決める。

デザインを先に作ると、入稿の段階で作り直しになる。

ロゴを大きくするほど、使われなくなる

条件が固まったうえでのデザインです。ここには、社内の要望と成果が正面から衝突する論点があります。

社名やロゴを大きく入れるほど、宣伝効果は上がりません。下がります。受け取った人は、他社の広告を身につけて外を歩くことに抵抗があるためです。ロゴが大きいノベルティは、自宅の引き出しや会社のロッカーで使われ、人目に触れる場所には出てきません。前述の掛け算でいえば、「人目に触れるか」がゼロに近づきます。

判断の目安は、「受け取った人が、社外の打ち合わせに持っていけるか」です。持っていけないと感じるなら、ロゴが大きすぎます。

よくある要望 起きること 代わりの打ち手
ロゴを目立たせたい 人前で使われなくなる 小さく、目立たない位置に置く。品質で印象を残す
電話番号とURLを入れたい 情報量が多く、雑貨として使いにくい QRコード1つに集約する
キャッチコピーも入れたい 文字だらけになり、机の上に置かれない コピーは同梱のカードに移す
コーポレートカラーを全面に使う 服装や机と合わず、使う場面が減る 無彩色を主体にし、色は差し色で使う

ロゴをどう縮小しても成立させるには、単色版や最小サイズの規定が必要です。この規定が無いまま各所で作ると、ノベルティごとにロゴの見え方が変わります。規定の作り方はブランドガイドラインの作り方|どこまで決めれば運用が回るか、シンボルの有無による運用の違いはロゴの種類と選び方|社名だけか、シンボルを持つかで運用が変わるで扱っています。

ロゴを大きくすると、人前で使われなくなり接触回数が落ちる。

判断基準は「社外の打ち合わせに持っていけるか」。

効果の測り方は、配る前に決める

ノベルティが「効果が分からない施策」と言われるのは、測定の仕組みを配布前に入れていないからです。配り終えた後から測る方法はありません。デザインの確定前に、次のいずれかを組み込んでください。

  • 専用のQRコードを載せる:遷移先を通常のトップページにせず、ノベルティ専用のURLにする。展示会・店頭・訪問で別々のURLにすれば、どの配布経路が機能したかまで分かります
  • 持参で使える特典を付ける:店頭で提示すると何かが起きる形にすると、実際に持ち歩かれているかが分かります
  • 配布後に接点があるものに限り、直接聞く:商談化した相手に、覚えているかを確認する

QRコードの遷移先URLには計測用のパラメータを付けておきます。付けずに配ると、アクセス解析上は直接訪問に混ざり、区別できなくなります。付け方と命名の規則はUTMパラメータの設計と命名規則|流入元を正しく計測する方法を参照してください。

QRコードは、印刷面積の制約と正面から衝突します。小さすぎると読み取れず、大きくすると雑貨としての見た目が崩れます。曲面に印刷する場合は特に読み取り精度が落ちるため、量産前のサンプルで実機のスマートフォンから必ず読み取り確認をしてください。これは色校正とは別の確認項目です。

測定の仕組みは配布前にしか入れられない。QRの遷移先を分けておく。

サンプル段階で、実機での読み取りを必ず確認する。

制作の進め方と、押さえるべき期日

ノベルティ制作は、Web制作と違って後戻りができない工程が途中にあります。量産に入った後の修正は効きません。全体の流れは次のとおりです。

  1. 配布の条件を確定する:誰に、どの場面で、何個配るか。ここで景品規制と経理区分が決まる
  2. 品目を仮決めし、印刷条件を取り寄せる:印刷方式、範囲、色数、最小ロット、納期を確認する
  3. デザインを作る:確定した条件の中で組む。測定用のQRコードもこの段階で入れる
  4. 入稿データを作る:品目ごとに指定形式が違う。ロゴの元データが必要になる
  5. サンプル・色校正を確認する:素材上での発色と、QRの読み取りを実機で確認する
  6. 量産・納品:ここから先は修正できない

スケジュールで最も詰まりやすいのは使用日から逆算した確認の余白です。品目によっては海外生産で、最小ロットと生産期間の条件が付きます。展示会や周年のように日付が動かせない用途では、サンプル確認とやり直しの時間を先に確保してください。

ロゴの元データ(ベクター形式)がすぐ出せるかも、着手前に確認してください。手元にJPEGしかなく、制作会社に依頼して作り直す時間が発生する例は珍しくありません。

使用日が決まっていて逆算が必要な場合や、ロゴの元データが手元に無い場合は、品目を決める前の段階でお問い合わせください。どこから着手すれば間に合うかを整理してお伝えします。

何を作るかを決める前に

個別の制作物に入る前に、接触の場面・前提にする時間・情報の寿命・次の行動の4つが決まっている必要があります。判断の順序は販促物は何を作るべきか|種類ごとの使い分けと、品目より先に決める4つの条件を参照してください。

よくある失敗

配る相手を決める前に品目を決める

来店者向けなら景品規制の上限があり、取引先向けなら経理区分が変わります。品目と単価を先に決めると、後から企画ごと組み直すことになります。

デザインを先に作り、後から品目を探す

印刷できる範囲と色数は品目ごとに決まっています。先に作ったデザインが乗る品目を探す進め方は、選択肢を大きく狭めます。

ロゴと連絡先を全部入れる

社名、ロゴ、電話番号、URL、キャッチコピーをすべて載せると、雑貨ではなく広告物になります。人前で使われなくなり、接触回数が落ちます。

測定の仕組みを入れずに配る

配布数しか記録が残らず、次に作るべきかを判断できません。専用URLかQRコードを、デザイン確定前に組み込んでください。

量産後にQRコードが読めないと分かる

小さい印刷や曲面では読み取れないことがあります。サンプル段階で実機から読み取る確認を、色校正とは別の項目として入れてください。

全社で1種類にまとめる

展示会と店頭と採用説明会では、持ち帰りの条件も使う場所も違います。デザインの体裁を共通にしたうえで、品目だけ分けるほうが機能します。

よくある質問

ノベルティの単価はいくらが適正ですか

一律の相場から決めるのではなく、配布の条件から決まります。店舗の来店者に配る場合は景品表示法の上限が先にあり、原則200円が基準になります。上限の制約がない展示会などでは、配布数と予算の割り算ではなく「持ち帰られて使われるか」で判断してください。単価を半分にして配布数を倍にしても、その場で捨てられれば接触回数は増えません。

流行のグッズを選ぶべきですか

流行しているものは、受け取った時点ですでに複数個持たれている可能性があります。判断軸は流行ではなく、消耗して入れ替わるかどうかです。消耗品は既存のものと置き換わりますが、長く使う品目は先に持っているものが優先されます。

小ロットでも作れますか

品目と印刷方式によります。国内で在庫品に名入れする方式は比較的少ない数量から対応できることが多く、形状から作る方式や海外生産の品目は最小ロットが大きくなります。数量が読めない段階では、まず小ロットで作って反応を見る進め方も選べます。

デザインは社内で作れますか

入稿データの形式と、品目ごとの印刷範囲の指定に対応できるかが分かれ目です。ロゴのベクターデータがあり、指定範囲に収める作業だけであれば社内で完結します。ロゴの単色版が無い、素材の色を踏まえた調整が必要といった場合は外注が向きます。判断軸はデザイン制作会社の選び方を参照してください。

SNSに投稿してもらう前提で作るのは有効ですか

投稿を促すこと自体は問題ありませんが、投稿を条件に何かを渡す設計にすると、景品規制や広告表示の論点が出ます。投稿を依頼する場合の線引きはUGCを集客に活用する方法|二次利用の許諾と、依頼が「広告」になる線引きで扱っています。

名刺やパンフレットとどう使い分けますか

役割が違います。名刺とパンフレットは情報を渡すもので、ノベルティは接触の機会を残すものです。ノベルティに情報を詰め込むと雑貨として使われなくなるため、情報は名刺デザインを依頼する前に決めること|営業ツールとして機能させるや同梱の紙媒体に持たせ、ノベルティ側はQRコード1つに絞るのが基本です。

まとめ

ノベルティの効果は、配った数ではなく、受け取った人が使い続けた回数で決まります。持ち帰られた率、使われる頻度、使われる期間、人目に触れる場所かどうか。この掛け算のどれかがゼロに近ければ、配布数を増やしても総量は変わりません。

そして、この掛け算に入る前に確定させるべき条件があります。配る相手です。店舗の来店者に配る場合、消費者庁の説明では取引の価額は原則100円として扱われ、提供できる景品類は200円までが基準になります。一方、展示会などで取引と関係なく不特定の人に配る宣伝用の物品は、この上限の外にあります。経理上も、一般消費者に広く配るものと、取引先の担当者に渡すものでは区分が変わります。

条件が固まったら品目、品目が決まったら印刷条件、そのうえでデザインです。品目と素材が印刷方式を決め、印刷方式が使える色数と面積を決めます。デザインから始めると、この制約に入稿の段階でぶつかります。

デザインで最も判断が要るのは、ロゴの大きさです。大きく入れるほど宣伝効果は上がらず、人前で使われなくなります。受け取った人が社外の打ち合わせに持っていけるかを基準にしてください。情報は詰め込まず、QRコード1つに集約する。そのQRコードには計測用のパラメータを付け、配布経路ごとに遷移先を分けておく。測定の仕組みは、配り終えた後には入れられません。

当社では、ロゴやブランドの規定づくりから、ノベルティを含む制作物のデザインまでを一貫してご相談いただけます。実際の制作事例は制作実績でご覧いただけます。配る相手と場面が決まっていない段階からでも、条件の整理からお手伝いします。

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