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YouTubeショートの企業運用|再生回数より、見続けた割合と、長い動画やサイトへ進んだかで判断する

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YouTubeショートを始めたものの、再生回数はあるのに問い合わせや来店につながらない。長い動画のチャンネルも持っているが、ショートとの関係が整理できていない。企業や店舗の運用では、こうした相談がよくあります。

ショートは、チャンネルを知らない人に見つけてもらう入口で、それだけでは売上まで届きません。説明欄やコメントのリンクは押せず、再生回数は再生が始まった時点で数えられるため、再生回数だけを見ていると、届いたのか、見られたのか、次に進んだのかが分からなくなります。

この記事では、企業や店舗がショートを使う前提で、長い動画との役割分担、3分までの尺と分類の条件、音源と著作権の申し立て、関連動画での誘導、見続けた割合ごとに直す場所を整理します。

この記事でわかること

・ショートの役割は知らない人に見つけてもらうこと。比べて決めてもらう役割は長い動画とWebサイトに持たせる

・縦長か正方形で3分以内の動画がショートになる(2024年10月15日以降のアップロード)

・ショートの説明欄とコメントのリンクは押せない(2023年8月31日から)。誘導は関連動画とチャンネルのリンクで行う

・再生回数は2025年3月31日から、再生が始まった時点で数える方式に変わった。判断には見続けた割合を使う

・直すときは、見続けた割合・平均視聴率・関連動画のクリック・チャンネル登録の順に見て、直す場所を1つに絞る

ショートは、数字ごとに直す場所が違う
ショートは、数字ごとに直す場所が違う

ショートの役割は、知らない人に見つけてもらうこと

結論として、ショートはチャンネルや会社を知らない人に見つけてもらう入口として使い、比べて決めてもらう役割は長い動画とWebサイトに持たせます。

ショートは、スマートフォンのアプリで縦に次々と流れるショートフィードに表示されます。見る人は、検索して探しに来たのではなく、流れてきた動画を見るかどうかを数秒で決めます。一方、長い動画は、検索や関連動画から、目的を持って見に来た人が多くなります。届く人の状態が違うため、同じ内容をそのまま短くしても、役割は果たせません。

ショート 長い動画(横長)
主な届け先 チャンネルを知らない人 検索や関連動画から来た、目的のある人
役割 会社や商品を知ってもらう 比べて、選んでもらう
見る数字 見続けた割合、平均視聴率、関連動画のクリック インプレッションのクリック率、視聴時間、サイトへの流入
リンク 説明欄・コメントのリンクは押せない 説明欄のリンクが使える
作る負担 スマートフォンで撮って短く編集できる 構成と編集に時間がかかる

ショートだけを増やしても、受け皿になる長い動画やサイトが無ければ、問い合わせや来店にはつながりません。両方を同じ本数で作る必要はありませんが、ショートで興味を持った人が次に見る長い動画を、少なくとも数本は先に用意しておきます。

動画の広告で店舗に集客する場合の考え方はYouTube広告で店舗集客はできるのか|向いているケースと評価の仕方で扱っています。ショートは広告費をかけずに届けられる一方、届くかどうかは動画の出来に左右されます。

ショートが向く会社、後回しでよい会社

ショートが向くのは、作業や変化を短く見せられ、長い動画やサイトで詳しく説明できるものを持っている会社です。反対に、見せられるものが少ない、または検索や地図からの来店が整っていない会社では、ショートに時間をかけるより先にやることがあります。

向く会社 後回しでよい会社
見せられるもの 施工、製造、調理、施術、操作の手順など、動きや変化がある 撮れるものが少ない、取引先の情報で撮れない
受け皿 長い動画や、詳しく説明したWebページがある サイトに商品やサービスの説明が無い
届けたい人 全国、または広い商圏に見込み客がいる 商圏が狭く、来店前の確認は検索や地図で済んでいる
運用の人手 撮影を業務の中に組み込める 撮影と編集を担う人がいない

SNSや動画の媒体を、どれから始めるかの考え方は店舗のSNS運用は何から始めるか|媒体の選び方と、続けない判断で扱っています。InstagramのリールとYouTubeショートは、同じ縦型の動画でも、受け皿が違います。リールはプロフィールと投稿で確かめてもらい、ショートは長い動画とサイトで確かめてもらいます。

ショートになる条件と、作る前に確かめること

作り込む前に、ショートとして扱われる条件と、音源の扱いを確かめます。条件を外すと、ショートフィードに表示されず、知らない人に届くという役割そのものが果たせません。

項目 公式の説明 運用での注意
尺と形 2024年10月15日以降にアップロードされた、正方形または縦長で3分以内の動画がショートになる 横長(16:9など)で作るとショートにはならない。ショートにしたくない動画は横長で作る
解像度 アップロードできるショートの最大解像度は1080p 高い解像度で書き出しても1080pで扱われる
音楽 標準チャンネルでは、3分のショートでもほとんどの楽曲は最長90秒まで。曲によって60秒・30秒に制限される 長いショートに曲を通しで付けると、途中で上限を超える
Content IDの申し立て 1分未満のショートの制限は変わっていない。1分超3分未満は、2026年9月24日以降の新しいショートで、申し立てがあっても自動ではブロックされないことがある ブロックされたら、申し立てられた部分を削除するか、誤りなら異議を申し立てる
音源の安全な選び方 YouTubeオーディオライブラリのロイヤリティフリー音楽は、著作権の申し立てを受けない 宣伝目的の動画では、オーディオライブラリか自社で用意した音を使う

3分まで延びたからといって、長く作る必要はありません。長いほど最後まで見てもらうのが難しくなり、平均視聴率も下がりやすくなります。3分近い内容は、長い動画にしたほうが、説明欄のリンクも使えて、検索からも見つけてもらえます。

見落とされやすいのが、他の媒体のロゴです。TikTokなどで作った動画を、ロゴが入ったまま書き出して上げると、見る人にとっては使い回しに見えます。複数の媒体に出すときは、編集した元の動画ファイルを残し、媒体ごとにロゴの無いファイルから上げます。Instagramでも、透かし入りの動画はおすすめされにくいと説明されています。

尺と冒頭の決め方

尺は、伝えることを1つに絞ったうえで、最後まで見てもらえる長さにします。始めたばかりのうちは、15〜30秒程度で1つのことだけを伝える形から始めると、撮影も編集も短く済み、数字の比較もしやすくなります。これは長さの正解ではなく、作る負担と比べやすさから選ぶ目安です。

最初の数秒には、結論か変化を置きます。ショートフィードで流れてきた動画は、見るかスワイプするかを数秒で決められます。あいさつ、社名、ロゴから始めると、そこでスワイプされます。

冒頭の型 最初に置くもの 向く主題
完成から見せる 仕上がった状態を先に見せ、その後に工程を見せる 施工、製造、調理、施術
答えから言う よくある質問への答えを一言で言い、理由は後に回す 選び方、使い方、費用の考え方
前後を並べる 変化の前と後を最初に並べる 修理、清掃、美容、改修
数字や条件から言う 時間、回数、寸法など、具体的な条件を先に示す 手順、仕様、比較

画面には、話している内容を短い文字でも重ねます。音を出さずに見る人がいるため、音が無くても何の動画か伝わるようにしておきます。文字は画面の下や右端に寄せすぎず、YouTubeのボタンやタイトルに隠れない位置に置きます。

冒頭の型と尺の考え方は、Instagramのリールと共通です。リールで試した冒頭をショートに使い回す場合の注意はInstagramリールの作り方と伸ばし方|再生数より、最初の3秒で残った割合と、フォロワー以外に届いたかで直すで扱っています。広告として使う縦型の素材の構成は縦型クリエイティブの作り方|動画がなくても成果を出す構成で扱っています。

リンクは押せない。関連動画で長い動画へつなぐ

ショートの説明欄とコメントに書いたリンクは、2023年8月31日から押せなくなりました。YouTubeは、スパムや詐欺サイトへの誘導を防ぐための変更と説明しています。「詳しくは説明欄のリンクから」と言っても、見る人はそこから先に進めません。

代わりに使うのが、次の3つです。

手段 できること 使い方
関連動画 ショートに、同じチャンネルの長い動画や別のショートを1本ひも付けられる ショートの続き、詳しい説明の長い動画を指定する
チャンネルのリンク チャンネルのページに、Webサイトや他のSNSへのリンクを表示できる 最初のリンクを、問い合わせや来店につながるページにする
長い動画の説明欄 長い動画の説明欄のリンクは押せる ショート→長い動画→サイトの順で進んでもらう

関連動画には、ショートの続きになる長い動画を指定し、ショートの最後の数秒で「続きは関連動画から」と示します。続きがある理由が分からないと、関連動画は押されません。たとえば、施工の前後を見せたショートなら、工程と費用の考え方を説明した長い動画につなぎます。

サイトに来た人がショートや長い動画から来たかを確かめるには、長い動画の説明欄とチャンネルのリンクに、計測用のパラメータを付けます。付け方はUTMパラメータの設計と命名規則|流入元を正しく計測する方法で扱っています。

再生回数ではなく、見続けた割合で判断する

ショートの再生回数は、2025年3月31日から、再生が始まった時点で数える方式に変わりました。以前は一定の時間見られて初めて数えていたため、同じ動画でも、変更の前後で再生回数の意味が違います。変更前と比べて「再生回数が増えた」と判断しないようにします。

以前の基準に近い数字は、YouTubeアナリティクスの詳細モードで「エンゲージビュー」として確認できます。そのうえで、内容の良し悪しは、次の数字で判断します。

見る数字 何を示すか 低い・悪いときに直す場所
見続けた割合(スワイプされなかった割合) ショートフィードに表示されたとき、スワイプせずに見た割合 冒頭。結論か変化を最初に見せる
平均視聴率(尺に対する割合) 途中で離れたかどうか 中盤。説明を削り、尺を短くする
関連動画のクリック 続きを見たいと思われたか 最後の数秒。続きがある理由を示す
チャンネル登録・サイトへの流入 知った人が次に進んだか 長い動画とチャンネルのリンク

見続けた割合には、公式の目安となる数字はありません。自社の他のショートと比べ、低かった回の冒頭を見直します。表示される項目の名前は時期によって変わるため、名前ではなく、何を示す数字かで読み替えます。

比べるときは、変えるのを冒頭の1か所だけにします。冒頭も本編も音も変えると、どこが効いたのか分かりません。同じ本編で、冒頭の型だけを変えた2本を出し、見続けた割合を比べます。

問い合わせや来店までは、YouTubeの外で確かめる

ショートの数字が良くなっても、問い合わせや来店が増えたかは、YouTubeアナリティクスだけでは分かりません。サイト側で、パラメータを付けたリンクからの流入と問い合わせを見る、問い合わせや来店のときに何で知ったかを聞く、の2つで確かめます。

Web集客全体の中で、動画がどの段階を担うかはWeb集客の全体像|施策の選び方と着手する順序で整理しています。

地図表示の基本設定

個別の施策は、基本の情報が整っていることが前提になります。設定の全体像はMEO対策とは?Googleビジネスプロフィールで来店を増やす方法を参照してください。

よくある失敗

説明欄にサイトのリンクを書いて、誘導したつもりになる

ショートの説明欄のリンクは押せません。誘導は、関連動画とチャンネルのリンクで行い、ショートの最後で次に見てほしい場所を示します。

長い動画を切り抜いただけのショートを並べる

長い動画の一部を切り出すと、冒頭に結論が無く、途中から始まる動画になりがちです。切り抜く場合も、最初の数秒に何の動画か分かる場面を置き直します。

再生回数の増減で、内容を丸ごと変える

再生回数は、再生が始まった時点で数えられ、ショートフィードに多く表示されたかどうかで大きく動きます。見続けた割合と平均視聴率を見て、直す場所を1つに絞ります。

他の媒体のロゴが入った動画を、そのまま上げる

TikTokなどのロゴが入った動画は、見る人には使い回しに見えます。媒体ごとに、ロゴの無い元のファイルから上げます。

流行の曲を、長いショートに通しで付ける

3分のショートでも、多くの曲は最長90秒までしか使えず、曲によっては30秒に制限されます。宣伝目的の動画では、オーディオライブラリか自社で用意した音を使います。

よくある質問

ショートは週に何本出せばよいですか

本数より、同じ条件で比べられる本数を続けることを優先します。週に1本でも、冒頭の型を変えながら続ければ、どの型が効くかが分かります。本数を増やして撮影や編集が雑になるなら、本数を減らします。

ショート用と長い動画用で、チャンネルを分けるべきですか

分けると、ショートで知った人を自社の長い動画につなげにくくなります。関連動画は同じチャンネルの動画を指定する仕組みのため、原則は1つのチャンネルで両方を出します。

Instagramのリールと同じ動画を使ってもよいですか

使えますが、ロゴの無い元のファイルから上げます。また、リールはプロフィールと投稿、ショートは長い動画とサイトが受け皿になるため、最後の数秒で示す次の行き先は媒体ごとに変えます。

ショートは何秒が正解ですか

決まった正解はありません。3分以内であればショートになりますが、伝えることを1つに絞り、平均視聴率が下がりすぎない長さにします。3分近くなる内容は、長い動画にすることを検討します。

撮影や編集を外部に任せてもよいですか

編集と数字の確認は任せられますが、会社や店の中で起きていることを撮れるのは自社です。素材の撮影を自社で行い、編集と分析を任せる分け方が現実的です。費用と分け方はSNS運用代行の費用は何で決まるか|月額の相場より先に、自社に残す作業と契約終了時に残るものを決めるで扱っています。

まとめ

YouTubeショートは、会社や商品を知らない人に見つけてもらう入口です。比べて決めてもらう役割は、長い動画とWebサイトに持たせます。作る前に、縦長か正方形で3分以内という条件、音楽の使える長さ、他の媒体のロゴを確かめます。

ショートの説明欄とコメントのリンクは押せないため、関連動画で長い動画へつなぎ、チャンネルのリンクでサイトへつなぎます。再生回数は再生が始まった時点で数えられるため、判断には見続けた割合、平均視聴率、関連動画のクリックを使い、直す場所を1つに絞ります。

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