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Instagramインサイトの見方|数字を眺めず、リーチあたりの保存・送信と、プロフィールからの行動の2段で次の投稿を決める

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Instagramのインサイトは、プロアカウント(ビジネスアカウントまたはクリエイターアカウント)で使える分析の画面です。投稿ごとの閲覧数やリーチ、保存、シェア、プロフィールへのアクセスなどを確認できます。

ただし項目が多く、合計の数字を眺めて「伸びた」「伸びなかった」で終わりやすい画面でもあります。フォロワーが多い時期の投稿ほど数字は大きくなるため、合計のまま比べても、どの投稿の作り方がよかったのかは分かりません。

この記事では、見る指標を「投稿が届いたか」「届いた人が動いたか」の2段に絞り、リーチあたりの比率で投稿を比べる方法、月1回の記録の型、問い合わせや来店までつなげて見る方法を整理します。店舗や中小企業で、担当者が1人でInstagramを運用している場面を想定しています。

この記事でわかること

・2025年4月から、Instagramの主な指標は「閲覧数」に変わった。インプレッションと再生数は更新が止まり、閲覧数に置き換わっている

・見る指標は「届いたか(リーチ・フォロワー以外の割合)」と「動いたか(プロフィールへのアクセス・リンクのタップ)」の2段に絞る

・投稿の比較は合計ではなく、保存数÷リーチ、送信数÷リーチのような比率で行う

・Instagramの責任者は2025年1月に、表示の判断で重く見る信号として視聴時間、リーチあたりのいいね、リーチあたりの送信(DMでのシェア)を挙げている

・インサイトの外にある問い合わせや来店は、リンクのパラメータと、問い合わせ時の聞き取りで拾う

インサイトを見る順序
インサイトを見る順序

インサイトは「届いたか」と「動いたか」の2段で見る

最初に結論を示します。インサイトで見る数字は、投稿が届いたかと、届いた人が動いたかの2段に分けると迷いません。それ以外の項目は、この2段のどちらかがおかしいときに原因を探すために開きます。

段 見る指標 分かること
届いたか リーチ(見たアカウントの数)、フォロワー以外の割合 新しい人に届いているか、フォロワーの中で回っているだけか
反応したか 保存数、送信数(シェア)、いいね、コメント、リールの視聴時間 届いた人にとって価値があったか
動いたか プロフィールへのアクセス、外部リンクのタップ、フォロー 投稿を見た人が、店や会社に近づく行動をとったか

「反応したか」は2段の間をつなぐ中間の段です。反応は多いのにプロフィールへのアクセスが少ない投稿は、内容は好まれても、自社に興味を持つきっかけになっていない可能性があります。逆に、反応は普通でもプロフィールへのアクセスが多い投稿は、事業につながる作り方の手がかりになります。

2025年4月の変更|インプレッションと再生数は「閲覧数」に置き換わった

2025年4月から、Instagramのインサイトでは「閲覧数」が主な指標になりました。それまでの投稿のインプレッションとリールの再生数は、閲覧数にまとめられています。過去の解説記事や社内の報告書がインプレッションを前提にしている場合は、読み替えが必要です。

指標 数え方 使い方
閲覧数 投稿が表示された回数。同じ人が何度見ても数える。カルーセルは画像ごとに数える 全体の露出の量。投稿の形式が違うと比べにくい
リーチ 投稿を見たアカウントの数。同じ人は1回 比率を計算するときの分母に使う
インプレッション(旧) 2025年4月に更新が止まった 変更前の数字と閲覧数を、同じ表で並べて比べない

閲覧数はカルーセルの画像ごとに数えるため、カルーセル投稿ほど大きく出やすくなります。形式の違う投稿を閲覧数で比べると、カルーセルが有利に見えます。投稿の良し悪しを比べるときは、同じ人を1回と数えるリーチを分母にします。

2025年3月以前と以降で数字を並べるときは、指標の変更で数字の性質が変わったことを、報告書に一行書き添えておきます。

投稿は合計ではなく、リーチあたりの比率で比べる

投稿の作り方の良し悪しは、リーチで割った比率で比べます。合計の保存数は、たくさん届いた投稿ほど大きくなります。比率にすると、届いた量の差を除いて「見た人がどれだけ価値を感じたか」を比べられます。

比率 計算 読み方
保存率 保存数 ÷ リーチ あとで見返したいと思われたか。手順・一覧・価格などの情報投稿で高くなりやすい
送信率 送信数(シェア) ÷ リーチ 誰かに教えたいと思われたか。新しい人に広がるかの手がかり
いいね率 いいね数 ÷ リーチ フォロワーとの関係の手がかり
プロフィールへのアクセス率 プロフィールへのアクセス ÷ リーチ 店や会社そのものに興味を持たれたか
フォロワー以外の割合 フォロワー以外のリーチ ÷ リーチ 新しい人に届いたか

Instagramの責任者アダム・モセリ氏は2025年1月に、表示するかどうかの判断で重く見ている信号として、視聴時間、リーチあたりのいいね、リーチあたりの送信を挙げています。表示の仕組みの側も、合計ではなく「リーチあたり」で見ていることになります。運用する側も同じ物差しで投稿を比べると、判断がずれません。

比べ方の例

投稿 リーチ 保存 保存率 プロフィールへのアクセス アクセス率
A:新メニューの紹介 3,000 30 1.0% 45 1.5%
B:料金と所要時間の一覧 1,200 60 5.0% 48 4.0%

数字は説明のための仮のものです。合計の保存数ではBが2倍ですが、リーチはAが2.5倍あります。比率で見ると、Bは見た人の5%が保存し、4%がプロフィールまで来ています。「料金と所要時間を一覧にする」作り方を、別の題材でも試す価値があると分かります。Aは届く力はあるので、届いた人をプロフィールへ誘う一文が足りていない可能性があります。

投稿数が少ないうちは、1本ずつの差で決めない

リーチが数百の投稿では、保存が数件違うだけで比率が大きく動きます。1本ずつの比較で作り方を決めず、同じ型の投稿を3本ほど重ねてから比べます。型の決め方は店舗SNSの投稿ネタが尽きたときの考え方|企画を毎回考えない仕組みにするで扱っています。

目的によって、重く見る指標は変わる

すべての指標を同じ重さで見る必要はありません。何のためにInstagramを運用しているかで、最後に見る指標が決まります。

目的 最後に見る指標 途中で見る指標
来店・予約 リンクのタップ、予約・電話の件数(インサイトの外) プロフィールへのアクセス率、保存率
問い合わせ(BtoB) サイトへの訪問と問い合わせ(GA4) プロフィールへのアクセス率、送信率
認知を広げる フォロワー以外へのリーチ 送信率、リールの視聴時間
採用 採用ページへの訪問と応募 プロフィールへのアクセス率、保存率

そもそもどの媒体で何を目的に運用するかは店舗のSNS運用は何から始めるか|媒体の選び方と、続けない判断で扱っています。目的が決まっていないまま数字を見ても、次に何を変えるかは決まりません。

インサイトの外にある成果は、パラメータと聞き取りで拾う

インサイトで分かるのは、Instagramの中での行動までです。サイトでの問い合わせや店舗への来店は、インサイトには出てきません。事業の成果までつなげるには、外側で数える仕組みを用意します。

成果 数え方
サイトへの訪問・問い合わせ プロフィールのリンクやストーリーズのリンクにUTMパラメータを付け、GA4で参照元ごとに数える
電話・予約 予約フォームの項目や電話の受付で「何を見て知ったか」を聞く
来店 受付や会計時の聞き取り、Instagram限定の案内を使った件数

パラメータの付け方の決まりはUTMパラメータの設計と命名規則|流入元を正しく計測する方法、GA4で参照元ごとに分けて比べる方法はGA4のセグメント分析の始め方|全体平均では見えない差を取り出すで扱っています。

聞き取りの数字は少なく、正確でもありません。それでも「Instagramを見て来た」と答える人が毎月何人いるかを記録しておくと、運用を続けるかどうかの判断材料になります。

月1回の記録の型|アプリで遡れる期間には限りがある

インサイトは月1回、決まった項目を表に写して残します。アプリで遡って確認できる期間には限りがあるため、半年前や1年前と比べたいときに数字が残っていないことがあります。

記録する項目 単位
フォロワー数(月末)と、1か月の増減 アカウント全体
リーチしたアカウント数と、フォロワー以外の割合 アカウント全体
プロフィールへのアクセスと、外部リンクのタップ アカウント全体
投稿数(フィード・リール・ストーリーズ別) アカウント全体
保存率・送信率・アクセス率の上位3本と下位3本 投稿ごと
Instagram経由のサイト訪問と問い合わせ(GA4)、聞き取りの件数 インサイトの外

上位3本と下位3本を並べ、題材・形式・最初の1枚や冒頭の数秒・文章の長さのどこが違うかを書き出します。翌月は、その違いのうち1つだけを変えて試します。同時に複数を変えると、どれが効いたのか分からなくなります。

指標を段に分けて、どこを動かすかを決める考え方はKPIツリーの作り方|掛け算の段はどこを動かしても効き方は同じで、選ぶ基準は動かす費用と上限、月30件を切る段より下は分解しないで扱っています。

リーチが伸びないときに、ハッシュタグを入れ替えない

この記事では、インサイトを届いたか・動いたかの2段で見る方法を扱いました。フォロワー以外に届いていないとき、ハッシュタグを入れ替えても変化は小さいままです。Instagramは、ハッシュタグは検索の助けにはなるが、届く範囲は広げないと説明しています。

確認すること 判断の基準 詳しくは
ハッシュタグをどう扱うか 上限は5個。人気の大きな語ではなく、探す人が打つ語に使う。狙った語で見つかるかは、Instagramの検索窓で月1回確かめる Instagramのハッシュタグはどう付けるか|上限は5個になり、付けても届く範囲は広がらない。5枠は検索される語に使う

地図表示の基本設定

個別の施策は、基本の情報が整っていることが前提になります。設定の全体像はMEO対策とは?Googleビジネスプロフィールで来店を増やす方法を参照してください。

よくある失敗

フォロワー数だけを追う

フォロワーが増えても、プロフィールへのアクセスや問い合わせが増えていなければ、事業の成果にはつながっていません。フォロワー数は結果の一つとして記録し、目的に合った指標を最後に見ます。

合計の数字で投稿を比べる

届いた量の多い投稿ほど、保存もいいねも大きくなります。リーチで割った比率で比べないと、作り方の良し悪しが見えません。

閲覧数で形式の違う投稿を比べる

閲覧数はカルーセルの画像ごとに数えるため、カルーセルが有利に出ます。形式をまたいで比べるときはリーチを分母にします。

いいねの数を成果として報告する

いいねはフォロワーとの関係の手がかりですが、来店や問い合わせとは別の数字です。報告では、プロフィールへのアクセスやリンクのタップ、インサイトの外の成果と並べて示します。

1か月で運用の継続を判断する

投稿数が少ないうちは、1か月の数字は偶然で大きく揺れます。同じ型を重ね、3か月ほどの記録で判断します。

よくある質問

インサイトはどのアカウントで見られますか

プロアカウント(ビジネスアカウントまたはクリエイターアカウント)で見られます。個人アカウントの場合は、設定からプロアカウントに切り替えると、切り替えた後の投稿の数字が見られるようになります。

インプレッションはどこに行きましたか

2025年4月から、投稿のインプレッションとリールの再生数は「閲覧数」に置き換わりました。閲覧数は同じ人が何度見ても数え、カルーセルは画像ごとに数えるため、以前のインプレッションとは数字の性質が違います。

保存率は何%あればよいですか

業種や投稿の型で大きく違うため、他社の平均と比べるより、自社の過去の投稿と比べます。自社の投稿の中で上位の型を見つけ、その型を増やすことが目的です。

パソコンでも見られますか

Meta Business Suiteから、パソコンでもInstagramの数字を確認できます。月1回の記録を表に写す作業は、画面の大きいパソコンのほうが進めやすくなります。

運用代行に頼む場合、報告書で何を確認すればよいですか

合計の数字だけでなく、リーチあたりの比率と、プロフィールへのアクセスやリンクのタップが載っているかを確認します。翌月に何を変えるかが書かれていない報告書は、数字を写しているだけの可能性があります。費用の考え方はSNS運用代行の費用は何で決まるか|月額の相場より先に、自社に残す作業と契約終了時に残るものを決めるで扱っています。

まとめ

Instagramのインサイトは、「届いたか」と「動いたか」の2段で見て、投稿はリーチあたりの比率で比べると、次の投稿で何を変えるかが決まります。

2025年4月から主な指標は閲覧数に変わっており、カルーセルは画像ごとに数えられます。形式をまたいで比べるときはリーチを分母にします。インサイトの外にある問い合わせや来店は、パラメータと聞き取りで拾い、月1回の記録に並べて残します。

Instagramを含むSNSの運用設計や、数字の見方の整理はSNS運用・コンテンツマーケティングで承っています。会社紹介資料は資料ダウンロードから、ご相談はお問い合わせからご連絡ください。

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