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MEO対策の費用相場|月額を比べる前に、オーナー権限を誰が持つかと、成果報酬の「上位」を誰がどこで測るかを確かめる

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MEO対策の業者から電話が来た。月額3万円で地図検索の上位に表示させると言われたが、高いのか安いのか分からない。成果報酬なら損はしないと言われたが、本当にそうなのか。店舗の集客の相談では、こうした声がよくあります。

MEO対策の費用を比べる前に確かめることは2つです。Googleビジネスプロフィールのオーナー権限を自社が持ち続けられるか、そして成果報酬なら「上位」を誰が、どこから測るのか。ビジネスプロフィールそのものは無料で使えるツールで、業者に払うのは作業の対価です。何の作業にいくら払うのかが分かれば、金額の妥当性は自分で判断できます。

この記事では、契約形態ごとの費用の幅、月額の中身を作業に分ける方法、成果報酬型の測り方、ルート検索と通話から払える上限を出す式、Googleのサードパーティ ポリシーに沿った契約前の確認項目を、店舗の発注側を前提に整理します。

この記事でわかること

・費用は自社運用の0円、ツール、月額固定、成果報酬、初期設定のスポットで段が分かれる

・Googleビジネスプロフィールは無料。Googleは代行会社に、無料であることを顧客へ伝え、管理費用を請求書に明記するよう求めている

・月額は作業に分けて見る。毎月の定型作業だけなら、自社で月1〜2時間で回る範囲

・成果報酬はキーワードを誰が選び、どこから順位を測るかで中身が変わる

・オーナー権限は自社、代行は管理者に。上位表示の保証は、Googleのポリシーで禁止されている言い方

MEO対策を依頼する前に決める順序
MEO対策を依頼する前に決める順序

MEO対策の費用は、契約の形で5つに分かれる

結論として、MEO対策の費用は「どの契約の形か」と「何を任せるか」で大きく変わります。相場として紹介される金額に幅があるのは、同じ「MEO対策」という名前で、違う作業が売られているためです。

契約の形 費用の目安 払っているもの 向いている場合
自社運用 0円(作業する人の時間) なし 店主や店長が月1〜2時間を確保できる
ツールの利用 月5,000円〜1万円程度 複数店舗の一括更新、順位の記録、口コミの通知などの機能 店舗が多く、更新の手間を減らしたい
月額固定の代行 月2万〜5万円程度が多い 投稿、写真の追加、情報の確認、報告書などの定型作業 社内に作業する人がいない
成果報酬の代行 1キーワードあたり日額500〜2,000円程度 決めた語で、決めた地点から測った順位が上位だった日数 測り方とキーワードを自社で決められる場合に限る
初期設定のスポット 3万〜5万円程度 カテゴリ、基本情報、写真、商品・サービスの登録 開業時や、長く放置していたプロフィールの立て直し

費用の目安は、代行会社が公開している料金の解説記事で多く見られる幅で、公的な統計ではありません。地域、業種、店舗数、キーワードの数で前後します。大事なのは金額より「払っているもの」の列です。月額固定の3万円と、成果報酬で月3万円になった場合では、払っている対象がまったく違います。

ビジネスプロフィールは無料。払うのは「作業」の対価

Googleビジネスプロフィールへの登録と掲載に、Googleへ払う費用はありません。Googleは「ビジネス プロフィールのサードパーティ ポリシー」で、代行会社など第三者に次のことを求めています。

Googleが第三者に求めていること 発注側が確かめること
ビジネスプロフィールそのものは追加料金がかからないツールであると、顧客に伝える 営業の説明で「掲載料」「登録料」と言われていないか
新規の顧客には書面で伝え、請求書に管理費用を明記する 見積書と請求書に、作業の対価としての管理費用が書かれているか
管理費用やパフォーマンスのレポートを、顧客が簡単に見られる方法で提供する 報告書に、表示回数・ルート検索・通話などの数字が入るか
すべての変更と編集を顧客に通知する 代行会社が何を変えたかを、後から追えるか
顧客が常に自身のプロフィールのオーナー権限か共同オーナー権限を持つ オーナーが自社になっているか

(出典:Googleビジネスプロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールのサードパーティ ポリシー」)

つまり、代行会社に払うお金は、プロフィールを載せてもらう対価ではなく、自社の代わりに作業してもらう対価です。この前提に立つと、見積もりで確かめるべきことは「その作業を自社でやると何時間かかるか」になります。

月額の中身を、作業に分けて見る

月額固定の代行を比べるときは、金額ではなく、含まれる作業を並べます。MEOの作業は、毎月の定型作業と、最初や節目にだけ発生する作業に分かれます。

作業 頻度 自社で持つか、任せるか 理由
口コミへの返信 週1回〜 自社で持つ 返信は次の来店客が読む。店の事実を知る人が、店の言葉で書く必要がある
営業時間・特別営業時間の確認 月1回と、休業の前 自社で持つ 臨時休業を知っているのは店。代行会社は知らされないと直せない
写真の追加 月2〜3枚 どちらでもよい 撮るのは店。選んで載せる作業は任せられる
投稿 月数回 どちらでもよい キャンペーンや新メニューの情報は店から出る
パフォーマンス指標の記録と報告 月1回 任せてよい 記録の形を決めれば、作業として切り出せる
初期設定(カテゴリ・基本情報・商品) 最初と見直し時 任せてよい 一度で済み、判断の経験が要る
自社サイトの店舗ページ・表記の統一 最初と移転時 任せてよい Webサイト側の作業で、MEOの代行に含まれないことが多い

毎月の定型作業だけなら、自社で月1〜2時間で回る範囲です。この時間で月3万円を払うなら、1時間あたり1.5万〜3万円を払っている計算になります。その金額に見合うのは、作業そのものより、指標の読み方や、初期設定の見直し、店舗ページの整備のような、自社では判断しにくい部分です。月次の作業内容はMEO対策とは?Googleビジネスプロフィールで来店数を増やす具体的手順で扱っています。

口コミの「代行」には2種類ある

「口コミ対策」として売られている作業は、返信の代筆と、口コミを増やす作業の2つに分かれます。返信の代筆は、事実を店が確かめるなら成り立ちます。一方、業者が用意した人に投稿させる、謝礼と引き換えに投稿を集める、といった方法はGoogleのポリシーに反し、依頼した事業者の広告とみなされればステルスマーケティングの規制(景品表示法、2023年10月1日施行)にも関わります。口コミを規則の範囲で増やす方法はGoogleマップの口コミを増やす方法|依頼の仕方と返信のコツで扱っています。

成果報酬型は「上位」を誰が、どこから測るかで中身が変わる

成果報酬型は「上位に出た日だけ払う」ため損が無いように見えますが、何をもって上位とするかを代行会社が決めると、払う対象が成果からずれます。地図検索の順位は、検索する人の現在地で変わります。同じ語でも、店の前で調べる人と、2キロ離れた駅で調べる人では、表示される順番が違います。

確かめること 代行会社が決めた場合に起きること 自社で決めること
キーワード 競合が少なく、検索する人も少ない語が選ばれやすい。上位に出ても来店は増えない Googleビジネスプロフィールの「検索語句」に実際に出ている語から選ぶ
順位を測る地点 店の近くで測れば上位に出やすい。商圏の端の客には表示されていない 来店客の多い地域から、2〜3地点を指定する
上位の定義 「3位以内」か「10位以内」かで、払う日数が大きく変わる 地図の枠に最初に出る3件以内を基準にする
月の上限 語を増やすと、上限なく費用が増える 月の上限額を契約に書く
成果の確認 順位の表だけが報告される ルート検索と通話の推移を、同じ報告書に入れてもらう

仮に、日額1,000円の語を3つ契約し、3語とも1か月上位だった場合、月の費用は1,000円×3語×30日=9万円です。このとき確かめるのは、9万円を払った月に、ルート検索と通話が前の月より増えたかどうかです。順位だけが上がり、ルート検索も通話も動いていないなら、払っているのは来店ではなく順位表の数字です。

なお、Googleのサードパーティ ポリシーは「Googleサービスで上位に掲載されることを保証する」ことを、第三者の禁止事項に挙げています。成果報酬そのものは保証ではありませんが、営業で「必ず上位にします」と言われたら、その時点で候補から外して構いません。

払える上限は、ルート検索と通話の増分から出す

MEO対策の予算は、相場からではなく、増える来店と、来店1人あたりの粗利から上限を出します。Googleビジネスプロフィールのパフォーマンス指標のうち、来店に最も近いのはルート検索と通話です。

項目 式 仮の数字A 仮の数字B
今の月のルート検索+通話 パフォーマンス指標で確認 100件 30件
代行で見込む増加 初期設定の見直しや写真で増える分(3か月の実績で確かめる) +40件 +10件
来店につながる割合 ルート検索+通話の件数と、新規来店数を並べて出す 30% 30%
増える新規来店 増加×来店につながる割合 月12人 月3人
来店1人あたりの粗利 客単価×粗利率 4,000円 4,000円
月に増える粗利 増える新規来店×粗利 4.8万円 1.2万円

月に増える粗利が、払える月額の上限です。仮の数字Aでは月3万円の代行が成り立ちますが、Bでは月額が増える粗利を上回ります。もとの件数が少ない店では、代行に払うより、自社運用で基本を整え、残りを広告や店頭の施策に回したほうが成果につながります。

再来店が多い業種では、1回の粗利ではなく、数回分の粗利で考えて構いません。ただし、その場合も再来店の回数は実績から置きます。来店につながる割合は、予約表や受付で「何で知ったか」を聞き、ルート検索と通話の件数と月ごとに並べると出せます。

順位ではなく、3か月の指標で判定する

代行の効果は、契約から3か月のルート検索と通話の推移で判定します。1か月では季節や天候の揺れと区別がつきません。順位が上がらない原因が距離など自社で動かせない要素にある場合は、代行を続けても変わりません。原因の切り分けはMEOの順位が上がらない原因と改善策|確認すべき順序で扱っています。

契約の前に確認する7つ

金額が上限に収まっても、次の7つのどれかが満たせない契約は避けます。多くはGoogleのサードパーティ ポリシーが第三者に求めている内容で、満たせない会社はポリシーに沿っていないことになります。

確認すること 望ましい状態 理由
オーナー権限 自社がオーナー(メインのオーナー)。代行会社は管理者 管理者はユーザーの追加・削除や、プロフィールの削除ができない。解約時に取り戻す手間が無い
ログインの方法 代行会社の担当者が自分のGoogleアカウントで入る。パスワードは共有しない Googleはパスワードの共有をしないよう推奨している。担当者が替わったときに締め出せる
費用の書き方 見積書と請求書に、作業ごとの管理費用が書かれている Googleは請求書への管理費用の明記を求めている
報告の中身 表示回数・検索語句・ルート検索・通話・ウェブサイトのクリックが月ごとに入る 順位の表だけでは、来店につながったか分からない
変更の通知 カテゴリや店名、営業時間などを変えたら知らせてもらう 知らない間の変更は、停止や低評価の原因になる
契約期間と解約 最低契約期間と違約金が書面にある。解約後に管理者から外れる手順も書かれている Googleは契約終了から7営業日以内に、顧客が管理を取り戻せるようにすることを求めている
禁止される作業をしない 店名へのキーワード追加、謝礼付きの口コミ集め、実体の無い住所での登録をしない プロフィールの停止につながる。停止中は地図検索からの流入が無くなる

オーナーと管理者の違いは、Googleビジネスプロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールのオーナーと管理者」に整理されています。オーナーはユーザーの追加と削除、プロフィールの削除ができ、管理者はそれができません。代行会社がオーナーになっている場合は、契約中にメインのオーナー権限を自社へ移してもらいます。複数店舗の権限の持ち方は複数店舗のGoogleビジネスプロフィールを一元管理する方法で扱っています。

避けたほうがよい営業の言い方

MEO対策は電話での営業が多い商材です。Googleのサードパーティ ポリシーが禁止している言い方を、そのまま判断の基準に使えます。

営業での言い方 問題になる理由
「Googleの者です」「Google認定の」 Googleであるかのように装うことや、紛らわしい名称の使用は禁止されている
「必ず上位に表示させます」 上位掲載の保証は禁止されている
「契約しないとプロフィールが消えます」 代理店契約を結ばないとプロフィールを失うと脅すことは禁止されている
「掲載料がかかります」 無料のサービスを有料の掲載サービスと偽ることは禁止されている
「先にオーナー登録をしておきました」 同意を得る前にプロフィールを申請して、顧客になるよう働きかけることは禁止されている

こうした営業を受けた場合は、Googleの「サードパーティ ポリシー違反の報告」から報告できます。また、事業として結ぶ契約には、原則として特定商取引法のクーリング・オフが適用されません。電話で即決せず、見積書と契約書を受け取ってから、この記事の7項目で確かめてください。

代行に任せなくてよい店と、任せてよい店

状況 判断 理由
1店舗で、店主か店長が月1〜2時間を取れる 自社運用 定型作業は自社で回る。初期設定だけスポットで頼む手もある
ルート検索と通話が少ない(月数十件) 自社運用で基本を整える 増える粗利が小さく、月額を上回りやすい
長く放置し、情報が古い・カテゴリが合っていない 初期設定のスポットを依頼 一度整えれば、その後は自社で回せる
店舗が多く、情報の更新が追いつかない ツールか月額固定を検討 店舗数×作業時間が、社内で持てる量を超える
社内に担当者がいない。指標を読む人もいない 月額固定を検討 作業と報告をまとめて任せる。口コミの返信の確認だけは自社に残す

代行会社への依頼は、MEOだけで完結しないことがあります。距離で不利な商圏では、地図検索の順位を追うより広告で露出を買ったほうが早い場合があり、自社サイトの店舗ページが無ければ、プロフィールの外の整備が先に要ります。SEOやSNS運用の代行も、費用を作業に分け、契約終了時に何が残るかを先に決める考え方は同じです。SEOの場合はSEO対策の費用はいくらかかるか|月額の相場より先に、成果が出るまでに払う総額と契約終了時に残るものを決めるで扱っています。

よくある失敗

順位の報告だけで、続けるかを決める

順位は測る地点で変わります。ルート検索と通話の推移を同じ報告書に入れてもらい、3か月で判定します。

代行会社をオーナーにしたまま契約する

解約のときに権限を返してもらう手間が生じ、連絡が取れなくなるとプロフィールを自由に直せなくなります。オーナーは自社、代行会社は管理者にします。

口コミの返信まで任せきりにする

返信は次の来店客が読みます。事実と違う返信や、どの口コミにも同じ文面の返信は、かえって信頼を下げます。代筆を頼む場合も、公開前に店が確かめます。

成果報酬のキーワードを業者に選ばせる

検索する人が少ない語で上位になっても、来店は増えません。プロフィールの「検索語句」に実際に出ている語から、自社で選びます。

電話の営業でその場で契約する

事業としての契約には、原則としてクーリング・オフが適用されません。書面を受け取ってから、権限・費用・解約の条件を確かめます。

よくある質問

MEO対策の費用相場はいくらですか

月額固定の代行では月2万〜5万円程度、成果報酬では1キーワードあたり日額500〜2,000円程度、初期設定のスポットでは3万〜5万円程度がよく見られる幅です。いずれも代行会社の公開情報に基づく目安です。自社で運用する場合、Googleへ払う費用はかかりません。

成果報酬型と月額固定型は、どちらがよいですか

キーワードと順位を測る地点を自社で決められるなら、成果報酬型も選択肢になります。決められないなら、作業の範囲が明確な月額固定型のほうが、払っているものを確かめやすくなります。どちらの場合も、判定はルート検索と通話の推移で行います。

Googleビジネスプロフィールの登録にお金はかかりますか

かかりません。Googleは第三者に対し、ビジネスプロフィールそのものが追加料金のかからないツールであることを顧客に伝えるよう求めています。「掲載料」「登録料」を求める営業には注意してください。

代行会社と契約すると、順位はすぐ上がりますか

基本情報の整備は数週間で表示回数に表れることがありますが、口コミの蓄積や知名度に関わる部分は数か月かかります。距離など自社で動かせない要素が原因なら、代行でも変わりません。

まとめ

MEO対策の費用は、自社運用、ツール、月額固定、成果報酬、初期設定のスポットで段が分かれます。Googleビジネスプロフィールは無料で使えるツールであり、代行会社に払うのは作業の対価です。月額は作業に分けて見て、毎月の定型作業だけなら自社で月1〜2時間で回ることを基準にします。

成果報酬型は、キーワードと順位を測る地点を自社で決められるかで中身が変わります。払える上限は、ルート検索と通話の増分×来店につながる割合×来店1人あたりの粗利から出し、3か月の推移で判定します。

契約の前には、オーナー権限を自社が持つこと、管理費用が書面にあること、報告にルート検索と通話が入ること、解約時の権限の返し方を確かめます。上位表示の保証やGoogleを名乗る営業は、Googleのポリシーで禁止されている言い方です。

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