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ホームページ公開前のチェックリスト|見た目の確認より先に、壊れても誰も気づかない「検索・フォーム・計測」を確かめる

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ホームページの公開が近づくと、確認はデザインの細部に集まりがちです。写真の位置、文字の大きさ、色の微調整。どれも大事ですが、見た目の崩れは、公開後に社内の誰かや訪問者が気づいて教えてくれます。

問題は、壊れても誰も気づかない箇所です。検索エンジンに載らない設定が残っている、問い合わせのメールが誰にも届いていない、アクセス解析が動いていない。こうした不具合は画面に何も表示されないため、数週間から数か月たって「問い合わせが来ない」「検索に出ない」と分かるまで放置されます。

この記事では、公開前の確認項目を「壊れたときに誰が気づくか」で並べ替え、気づけない箇所から確かめる方法を整理します。テスト環境の守り方、公開当日の作業順、公開後に見る画面、確認の分担、リニューアルで追加する項目まで、企業サイトを公開する発注側の担当者を前提にまとめました。制作全体の工程はサイト制作の進め方|発注から公開までの工程と発注者側の作業で扱っています。

この記事でわかること

・公開前の確認は項目の数より順番。壊れても誰も気づかない箇所から確かめる

・最優先は検索エンジンを止める設定の解除、問い合わせの到達、計測タグの3つ。リニューアルではURLの転送が加わる

・テスト環境はパスワードで守る。robots.txtで止めるだけでは検索結果に出ることがある

・問い合わせは社外のアドレスから実際に送り、受け取る担当者の受信箱で確かめる

・公開は当日で終わらない。直後・翌日・1週間後に見る画面を決め、確認した人と日付を残す

公開前に確かめる順序
公開前に確かめる順序

公開前の確認は「壊れたときに誰が気づくか」で順番を決める

確認項目を並べたチェックリストは、ネット上に数十〜百項目のものがいくつもあります。項目自体はどれも正しいのですが、全部を同じ重さで見ると、時間の限られた公開前日に、気づきやすい見た目の確認に時間を使い切ってしまいます。

順番を決める基準は、その箇所が壊れたとき、誰が、いつ気づくかです。

確かめること 壊れたときに起きること 誰がいつ気づくか
検索エンジンを止める設定の解除 検索結果に出ない、または消える 誰も気づかない。数週間後に流入が無いと分かる
問い合わせの到達 送信は完了するが、担当者にメールが届かない 誰も気づかない。送った人は返事を待っている
計測タグ アクセス数と問い合わせ数が記録されない 数週間後、報告の時期に気づく。失った期間は戻らない
旧URLからの転送(リニューアル時) 古いページへの訪問がエラーになる。検索順位が落ちる 順位が落ちてから気づく
スマホでの表示と操作 崩れる、押せない 社内か訪問者がすぐ気づく
誤字・価格・電話番号 誤った情報が伝わる 社内か訪問者が気づく。ただし電話番号の誤りは気づきにくい

上の4つは、止まっていても画面上は普通に見えます。確認しない限り、誰も異常を報告しません。公開前の時間は、まずここに使います。見た目の確認は、その後でも間に合います。

最優先1:検索エンジンを止める設定が外れているか

制作中のサイトには、検索エンジンに載せないための設定が入っていることがあります。作りかけのページが検索結果に出ないようにするためです。この設定を公開時に外し忘れると、サイトは公開されているのに検索には出ません。

設定の種類 どこにあるか 公開前に確かめること
noindex(インデックスしない指定) ページのHTML内、またはサーバーの応答 公開するページに残っていないか
WordPressの表示設定 管理画面の「設定」>「表示設定」の「検索エンジンでの表示」 「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」のチェックが外れているか
robots.txt サイトの直下(/robots.txt) サイト全体を拒否する記述(Disallow: /)が残っていないか
パスワード保護(Basic認証など) サーバーの設定 公開するページから外れているか

確かめ方は、制作会社に「外しました」と言われて終わりにせず、公開後のページで自分で見ることです。WordPressなら表示設定の画面を開きます。ブラウザでページのソースを表示して「noindex」で検索し、出てこなければ問題ありません。公開後は、Search Consoleの「URL検査」で主要なページを調べると、Googleから見てインデックスできる状態かが分かります。

検索に出ない状態の切り分けはページがインデックスされない原因と確認の順序|検索に出ない状態を切り分けるで、Search Consoleの見方はSearch Consoleで最初に見る3つの画面|順位が分かっても打ち手にならない理由で扱っています。

テスト環境は、robots.txtではなくパスワードで守る

逆に、制作中のテスト環境が検索結果に出てしまう事故もあります。Googleは、robots.txtはページを検索結果に出さないための仕組みではないと説明しています。robots.txtで拒否したURLでも、他から参照されていれば、説明文の無い状態で検索結果に出ることがあります。また、robots.txtで拒否するとGoogleがページを読めないため、ページ内のnoindexも読まれません。

Googleは検索結果に出したくないURLについて、サーバー上でパスワードで保護する、noindexを指定する、ページを削除するといった方法を挙げています。テスト環境は、パスワード(Basic認証など)で守るのが確実です。テスト環境のURLは、確認のために社内外へ送るうちに広がります。「誰にも教えていないから大丈夫」とは考えません。

出典:Google検索セントラル「robots.txt の概要とガイド」、Google検索セントラル「noindex を使用して検索インデックス登録をブロックする」

最優先2:問い合わせが担当者に届くか

フォームの送信テストは、送信できたかではなく、受け取るべき人の受信箱に届いたかで判定します。送信ボタンを押して「送信が完了しました」と表示されても、その裏で通知のメールが迷惑メールに振り分けられていたり、宛先が制作会社の担当者のままだったりすることがあります。

確かめること やり方 よくある原因
通知のメールが担当者に届くか 社外のアドレス(個人のGmailなど)から実際に送信し、担当者の受信箱を見る 宛先が制作時のまま/迷惑メールに入る
自動返信が送った人に届くか 送信に使ったアドレスの受信箱を見る 送信元のドメインの認証が未設定
内容が欠けずに届くか 全項目を入力し、届いたメールと見比べる 項目を追加したのに通知の文面に入っていない
送信後の画面が出るか 完了画面とその後の案内を見る 完了画面のURLが変わり、計測が数えない
送られた内容が記録として残るか 管理画面やスプレッドシートなど、メール以外の記録を見る メールだけに頼っていて、届かなければ記録も無い

テストは、社内のアドレスから送るだけでは足りません。社内同士では届いても、社外からは届かない設定があるためです。自動返信が迷惑メールに入る場合は、ドメインの送信認証(SPF・DKIMなど)を確認します。ドメインとメールの関係は企業サイトのドメインはどう選ぶか|co.jpと.comの違いより先に、登録者の名義と更新の担当を決めるで扱っています。

電話番号は、スマホで番号を押して発信画面が出るか、表示されている番号が正しいかを、実際にかけて確かめます。番号の1桁の誤りは、見ただけでは気づけません。

フォームのスパム対策を入れた場合は、対策が本物の問い合わせを止めていないかも同時に確かめます。対策の入れ方は問い合わせフォームのスパム対策|本物の問い合わせを減らさずに止める順序で扱っています。

最優先3:計測タグが動いているか

計測は、止まっていた期間のデータを後から取り戻せません。公開から1か月後に「タグが入っていなかった」と分かれば、公開直後の1か月分の比較材料はゼロです。リニューアルの効果を前のサイトと比べることもできなくなります。

確かめること やり方
GA4のタグが全ページに入っているか GA4の「リアルタイム」を開いたまま、自分でサイトを開き、自分の訪問が表示されるかを見る
問い合わせが数えられているか テスト送信をして、キーイベント(問い合わせなど目標の行動)として記録されるかを見る
広告のコンバージョンタグ 広告を出している場合、問い合わせ完了で計測されるかを各媒体の管理画面で見る
Search Consoleの所有確認 新しいドメインやURLでも所有確認が通っているかを見る。サイトマップを送信する
テスト送信の扱い テストで送った分を、後の集計から除けるよう日時を記録しておく

タグの設置方法と確認の順序は店舗ビジネスのためのGA4×GTM計測設定ガイドで扱っています。

リニューアルなら:旧URLから新URLへ転送されるか

リニューアルでページのURLが変わる場合、旧URLから新URLへの転送(301リダイレクト)が無いと、旧サイトが積み上げた検索の評価と、外部サイトやブックマークからの訪問を失います。

  • 旧サイトの全URLの一覧を、公開前に取っておく(公開後は旧サイトが見られなくなる)
  • 旧URLと新URLを1対1で対応させる。すべてをトップページへまとめて転送しない
  • 公開後、一覧の旧URLを実際に開き、対応する新しいページへ転送されるかを確かめる
  • 名刺・会社案内・広告・求人媒体・Googleビジネスプロフィールに載せているURLも一覧に含める

転送の手順と、やってはいけない転送はURLを変えるときのリダイレクト|評価を落とさない手順と、やってはいけない転送で、リニューアル全体の進め方はコーポレートサイトのリニューアルで扱っています。

次に確認すること:表示・内容・表記

最優先の4つが済んだら、気づきやすい項目に移ります。ここは人数をかけるほど見つかる項目です。社内の複数人に、自分のスマホで見てもらうと効率よく拾えます。

分類 確かめること
表示 スマホ・タブレット・PCで崩れないか。社内で使われている機種とブラウザで見る。横向きも見る
操作 メニューが開閉するか。ボタンやリンクが指で押せるか。リンク切れが無いか
内容 仮の文章・仮の画像(ダミー)が残っていないか。価格・営業時間・住所・電話番号・担当者名が正しいか
表記 プライバシーポリシーなど必要な表記があるか。フッターの年号や社名の表記がそろっているか
検索での見え方 各ページのタイトルと説明文(メタディスクリプション)が、全ページ同じになっていないか
共有時の見え方 SNSやチャットにURLを貼ったときの画像とタイトル(OGP)、ブラウザのタブのアイコン(ファビコン)
表示速度 スマホの回線で開いて、極端に遅いページが無いか。重い画像が原因であることが多い
エラーページ 存在しないURLを開いたとき、サイトの案内が付いたエラーページが出るか

必要な表記の判断は企業サイトに必要な表記の整理|プライバシーポリシーと、特商法表記が要る条件で、タイトルと説明文の書き方はタイトルとメタディスクリプションの書き方|順位とクリック率は別の問題で、速度の改善はサイトの表示速度を改善する優先順位|何から手をつけるかで扱っています。使いやすさの点検項目は使いやすいWebサイトの条件とは?自社で点検できるチェック項目にまとめています。

公開当日の作業順

公開日は、問題が起きたときにすぐ直せる日時を選びます。制作会社の担当者と自社の担当者がどちらも対応できる平日の午前が基本です。金曜の夕方や連休の前日は、不具合が見つかっても週明けまで直せません。

順番 作業 担当
1 公開前の状態をバックアップする(リニューアルなら旧サイトも) 制作会社
2 公開作業(サーバーの切り替え、ドメインの向け先の変更など) 制作会社
3 検索エンジンを止める設定とパスワード保護が外れたかを確認 制作会社と自社
4 問い合わせの送信テスト(社外のアドレスから)と、担当者の受信確認 自社
5 GA4のリアルタイムで自分の訪問と問い合わせが記録されるかを確認 自社
6 旧URLの転送を一覧に沿って確認(リニューアル時) 制作会社と自社
7 Search Consoleでサイトマップを送信し、主要ページをURL検査で確認 自社または制作会社
8 結果と確認した人を記録し、関係者に公開を知らせる 自社

ドメインの向け先を切り替える場合、切り替えが全体に行き渡るまで時間がかかることがあります。切り替え直後に自分の画面で新しいサイトが見えても、他の人の環境では旧サイトのままのことがあります。その間に旧サイトのフォームから送られた問い合わせを取りこぼさないよう、旧サイト側の通知先も公開後しばらく生かしておきます。

バックアップの取り方と戻し方はWordPressのバックアップはどう取り、どう戻すか|プラグインの比較より先に、何日前まで戻せるかと、誰が戻すかを決めるで扱っています。

公開後に見る画面:直後・翌日・1週間後

公開は当日で終わりません。公開作業の後で設定が戻る、キャッシュの影響で一部の人にだけ古い表示が出る、といったことがあるため、時期を分けて見直します。

時期 見ること
公開直後(当日) フォームの送信と受信、GA4のリアルタイム、主要ページの表示、転送
翌日 前日の問い合わせが届いているか。GA4に前日分のアクセスが記録されているか。社内からの不具合報告
1週間後 Search Consoleでエラーが出ていないか、主要ページがインデックスされ始めているか。フォームを再度テスト
1か月後 アクセスと問い合わせの数を、公開前の同じ時期と比べる。検索での表示回数の変化

公開後の運用で何をどの頻度でやるかはホームページの保守運用とは?何を、どの頻度でやるのかで扱っています。

確認は、分担と記録を先に決める

「誰かが確認しただろう」が、公開前の事故の多くの原因です。制作会社は自社のフォームの受信箱を見られず、自社の担当者は検索エンジンの設定の場所を知らない。お互いに相手が見たと思い込むと、最優先の項目が抜けます。

項目 主に確かめる人 理由
検索エンジンを止める設定、パスワード保護 制作会社(自社も画面で確認) 設定した本人が外すのが確実
問い合わせの受信 自社 受信箱を見られるのは自社だけ
計測タグ 設置した人(自社か制作会社) アカウントの権限を持つ人でないと確認できない
旧URLの転送 制作会社(一覧は自社も持つ) 名刺や広告に載せたURLは自社しか知らない
内容(価格・電話番号・担当者名) 自社 正しい値を知っているのは自社
表示と操作 自社と制作会社の両方 人数と機種が多いほど見つかる

確認した項目には、確認した人の名前と日時を残します。表計算ソフトの1枚で足ります。記録があれば、公開後に不具合が見つかったとき、どの時点までは正常だったかをたどれます。この分担は、制作の契約や見積もりの段階で決めておくと、公開直前に揉めません。

自社で確認できる会社、任せたほうがよい会社

状況 向くやり方
小規模なサイトで、ページの数が少なく、フォームが1つ この記事の最優先の4つと当日の作業順を、自社の担当者が制作会社と分担して確かめる
リニューアルで、旧サイトのページが多い 旧URLの一覧作りと転送の確認を、制作会社の作業として見積もりに含める
広告を出していて、公開日に広告の遷移先も変わる 広告の遷移先とコンバージョンタグの確認を、広告の運用担当と同じ日に行う
社内に確認できる人がいない 公開前後の確認を制作会社に依頼し、結果を記録で受け取る

よくある失敗

見た目の修正に公開前日を使い切る

細かな見た目の修正は公開後でも直せます。検索・フォーム・計測の3つを先に確かめ、時間が残ったら見た目に移ります。

フォームの送信完了画面を見て、テストを終える

完了画面が出ても、メールが届いているとは限りません。担当者の受信箱で、通知と自動返信の両方を確かめます。

「外しておきます」と言われた設定を、自分で見ない

検索エンジンを止める設定は、公開後のページで自分の目で確かめます。外し忘れは、画面上では何も起きないため、数週間気づかれません。

金曜の夕方に公開する

不具合が見つかっても、制作会社も自社も週明けまで動けません。直せる人がそろう日時に公開します。

確認した人と日時を残さない

誰が何を見たかが分からないと、不具合の原因をたどれず、同じ確認をやり直すことになります。

よくある質問

チェックリストは何項目あればよいですか

項目の数より、最優先の項目が確実に確かめられているかが大事です。検索エンジンを止める設定、問い合わせの受信、計測タグ、リニューアルなら旧URLの転送。この4つを当日の作業順に組み込み、そのうえで表示や内容の項目を足します。

公開した後に、まだ直したいところが見つかりました

見た目や文章の修正は、公開後に直して問題ありません。問い合わせが届かない、検索に出ないといった不具合は、見つけた時点で最優先で直します。

公開してすぐに検索結果に出ないのは、設定の問題ですか

新しいページが検索結果に出るまでには、通常は時間がかかります。まずSearch ConsoleのURL検査で、インデックスできる状態かを確かめます。そこで問題が無ければ、待ちながらサイトマップの送信と内部リンクの確認を行います。

テスト環境はいつ消せばよいですか

公開後に問題が無いと分かってから消します。残す場合は、パスワード保護を続けます。保護が外れたテスト環境は、公開サイトと同じ内容の別のサイトとして検索結果に出ることがあります。

まとめ

ホームページの公開前チェックは、壊れたときに誰が気づくかで順番を決めます。見た目の崩れは誰かが気づきますが、検索エンジンを止める設定の外し忘れ、問い合わせの不着、計測タグの欠落は、誰も気づかないまま数週間が過ぎます。

最優先は検索エンジンの設定・問い合わせの受信・計測タグの3つで、リニューアルなら旧URLの転送が加わります。テスト環境はrobots.txtではなくパスワードで守り、フォームは社外のアドレスから送って担当者の受信箱で確かめます。

公開日は直せる人がそろう日時を選び、直後・翌日・1週間後に見る画面を決めておきます。確認した人と日時を記録し、分担は契約の段階で決めます。

企業サイトの制作とリニューアルは、公開前後の確認まで含めてWEB制作・ホームページ制作で承っています。公開に合わせた広告の遷移先や計測の確認はWEBマーケティング・広告運用で対応しています。これまでの制作物は制作実績、会社紹介資料は資料ダウンロードから、公開を控えたサイトの確認のご相談もお問い合わせからご連絡ください。

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